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悪鬼羅刹すら怯える

ミケが流れ着いて10年の月日が経た中で畏怖や恐怖をもたらす者として有名になった。それもそのはず、流れ着いた初日に神の位に近い悪龍を首を斬り、あらゆる悪を成した魔人さえも屠った。


ギルドには所属してはいないものの明らかに彼はランクオーバーの実力をもっている。


あらゆる街の組織が彼を雇おうとしても靡かず、我が主は一人だけと頑として譲らぬ忠誠に皆が驚いたものだ。


禁魔の森


「ミケも楽しそうにしとるみたいじゃのう、そういや最近ステータス見てないがいいか、めんどい」


自宅でゴロゴロしながらコジロウはふぁーとあくびをする。


「マグナスくんも帰って暇じゃし、散歩するかの?虎吉、おいで」


「ガウ」


コジロウが瞬時に黒い着物を纏うと白いしましまの子虎がしっぽを振りながら近寄ってきた。


「イスタリアさん夫妻も来るようじゃし、たまには世の中見るかのう」


家族にいってきますというとコジロウは転移した。


「…爺が出かけたか」


ガルゼアはとある国のゴシップ誌を見ながらふむと頷く。


「行く?」


ミコトは声をかける。


「フリードも気ままに生きてる、後輩達も人化できてるからな、いくか」


歓喜の声が響く。


「…爺が産み出したホムンクルスのガキも気になるしな」


ガルゼアは肩を竦める。


ダンジョンマスター、それは災害に等しく正しくは人類の敵対者とされるのが世の常なのだが…10年前に顕現したコジロウ=スメラギはそんなものではないと各大国は判断した、だがいくら老齢とはいえ不死であり他のダンジョンマスターを越える実力を持つことから決して手出しはしてはいけない人物であると判断されている。


禁魔の森の長、そして…


「お腹へったなあ、リナ姉ちゃんとカイト兄ちゃん、うまいもんたべてんだろなあ」


のんびりとした口調に似合わず白い髪に白磁の肌、纏うは青の着物、自身を産み出した老人の知識から拝借し気になった新撰組もどきの着物。長い白い髪を束ねた美少女がとある魔物の巣窟にいる、眼を紅くして煌めきを持つ瞳はどこか愛嬌があり鋭い。


「ミケ兄のとこで飯くお、まずはお仕事しないとね」


コジロウ=スメラギが産み出した人造生命、名をコハク=スメラギ、産まれて10年ではあるが、この者の人外、刀を持ちてあらゆる魔を斬り伏せることから[白刀姫]と呼ばれまた恐れられている。


あらゆる方面で恐れられる家族がもうすぐ集まり、それぞれのギルドマスターが胃痛に悩まされる頃、とある事件が起こる



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