ジャンの暴れっぷり
「はっはー!ジャン今日こふべ!!」
「お前のふべ!!」
どうも皆さんこんにちわ、リサ=スメラギです、リグレットおばあちゃんのおうちに行く前にサリアス自由国連盟の最南端の街ミリオンギャレットの街にきています。
サリアス自由国連盟という街はそれぞれの領土を大規模な商会の会頭が取り仕切りそれぞれの自治区として成り立たせている。
自治区の元締めは大老頭と言われている。それぞれの特色を持った商いをし、全世界に幅を利かせている。
商いは全然わからないけど一度コジロウじいちゃんに買い物を教えてもらう時に大老頭と知り合い優しいおじいちゃんだと記憶している。
ミリオンギャレットは別名富を生む街、私は当時はよくわからなかったけれど、歓楽街とカジノという夜を好む人種が集まる街、正直な話、リグレットおばあちゃんもお姉ちゃんもよくこの街に住めるものだと言いたいが、リグレットおばあちゃんの旦那様こそこの街に住む大老頭ヤン=タオジーなのである。
カイト兄ちゃんはこの街にすぐ馴染んで、曰く付きなお兄さんやお姉さんとも仲良くなったりもしてる。
まだ子供な私にもこの街の異様さはわかるけど、それに馴染むカイト兄ちゃんもだけど、正直な話、そんな危ない部分のお兄さん達をぶっとばすジャン兄ちゃんにも引く。いくら人化状態とはいえ化け物レベルのジャン兄ちゃんに引く。世の中知らないとは言われるのが嫌でミコト姉ちゃんに色々な街に連れていってもらい、色々勉強したのだ。
同じように勉強したカイト兄ちゃんはとりあえずなんでまたジャン兄ちゃんに加勢してるのだろう。これからギルドにいくのに。それより喧嘩売ってる人達は
「ジャン達は悪くないから大丈夫さ」
ふいに隣に立つ中華服のやせ形のロマンスグレーの三つ編みに後ろに流した優しげな老人が隣に立つ。
「ヤンじいちゃん?」
「そうだよ、リサちゃんおっきくなったねー、カイトくんとジャンは相変わらずだな」
黒服の男達を吹き飛ばしながら笑ってる二人を見ながら優しげな老人ヤン=タオジーは肩を竦めた。
「よくわかんねーけど、この兄ちゃんらなに?」
「ああ、ダチの組にちょっかい出してたバカだバカ」
ジャン兄ちゃんの言葉に嫌な汗をかく。
「あいつらの組はジャンが潰したし、残党がアホなことしてると聞いてるが母ちゃんが潰してるしの」
こちらも不穏な事を言っている。
「あ!ヤンじいちゃんじゃん!」
「カイトくんは相変わらずだな」
「ヤン爺、久々」
「年齢的にはお前の方が上だろうよ」
「見た目年齢的にはそちらがうえだしな、ほら、俺長命だし」
ケラケラ笑うジャンをじとめでみると、肩を竦めてヤンはやれやれとため息をつく。
ヤンは半死人の山を見つめると同時に口笛を吹き、とある着物を着た狐耳の九尾の女性を呼び出す。
「タマモ、どかしてくれやい」
「主、わかりました」
妖艶に笑いながら黒い渦に消していく。
「あ!タマモ姉ちゃんだ!」
「あ!タマモ姉ちゃんだ!」
「リサちゃんとカイトちゃん、久々やねえ、本気におおきゅうなって、主も嬉しそうでよかった」
「相変わらず乳でけーな、お前」
「…相変わらず下世話な男だねえ、お前…」
ジャンの言葉に目を細めて静かに怒りを露にするタマモ。
「…まだ6歳と4歳のリナちゃんとカイトちゃんの前で揉みしだいたの忘れてへえんからね」
「喧嘩はあとにしろー、リナちゃん、次ギルドだろ?用事あるから一緒に行こうか、リグレットもおるよ」
「うんいく!」
こうして一部不穏な空気を纏いながら夕暮れに暮れゆく夜の街へと歩みを進める。




