イスタリアの準備
「コジロウ殿は穏やかではあるが家族にたいしては優しすぎるな、あの魔王の子は魔法神が現世にでた時にこさえた子か」
ラーゼフォンの創造神イスタリアはふむと頷く。
「やはりコジロウ殿は面白いな、分体を用意して私も降りるとするか」
イスタリアはにこりと笑う。
リーティアで魔王をぼこぼこにした後、ダンジョンマスターの権限を奪い支配下に置いた後、コジロウはいつも通りにマユリと話し、リーティア国の面々に驚かれながらも、一種の協定を結んだ。
妹の興した国でもあるから援助したいとも思ったが、国王と第一王女もまた気に入ったのだ、妹の子孫であれば息子や孫のようなものでもあるし、ダンジョンマスターの創造の力はあらゆる恩恵を与えるものでもあると聞いて、コジロウ自身とリーティアとの取引をコジロウが選定した作成物と引き換えにすることとなった。
主にコジロウがこの世界特有の種子や流通物に興味があったからだが、それと有事の際にコジロウとコジロウに類する[家族]達の力を貸すという条件をいったら更に驚かれたが、コジロウはしれっとしたものであった。
次回も来ることを約束し、コジロウはフリードと共にリーティアをあとにした。
「しかし禁魔の森の皆を家族か、世界は驚くな」
「拳を交え、言葉を交え、友や仲間になれたならばもう家族同然さ」
禁魔の森の入り口に立つと同時に二人は笑う。
「かつては魔物もまた人と共存していたからね、コジロウ殿は昔の事をしているのにすぎないよ」
「イスタリア殿、案外はやかったのう」
白いローブを纏った創造神がそこにはいた。




