異世界転生 赤ん坊でもステーキは食べたい。
俺の名前は・・・・なまえは~・・・・あれ、名前なんだっけ。
頭のあちらこちらで思考するがなぜか名前が思い出せない。
そして、いま俺がいるここの場所がどこかすらわからない。
小さなベットに俺が横たわっていて、ベットは小さな柵で囲まれている。
天井には豪華なシャンデリア。部屋を見渡すと意外と広い。
部屋に置かれている家具一つ一つが豪華そのものだ。
そろそろ状況整理しますか。
今現在ここがどこなのかさっぱりだ。
名前も年齢も俺が誰なのか一切の情報が思い出せない。
ただ、ある程度の学習力が備わっているのは確かだ。
そして、一つだけ覚えているものがあるとすればだ。
確か俺は異世界に行こうとして・・・・・・
そんな時、部屋のドアが『ガチャ』っという音をたてながらゆっくりと開いた。
俺は目線だけをドアの方にやった。
部屋の中に入ってきたのは女の人で一言で説明をすると美人そのものだ。
「あら~、もうお目覚めですか~」
女の人は優しい声でそう言ってきた。
なんて返せばいいんだ。とりあえず返事はしたほうがいいよな。
小さな声で俺は。
「きゃ、きゃ」(うん)
と一言返事をした。
・・・・・・・・え、はい。きゃきゃ?
見れば女の人の手にはほ乳瓶が備わっている。
「はーい、ミルクでちゅよ~」
女の人は俺を片手で抱き上げミルクを飲まそうとしてくる。
あぁ。早く気づけよ俺。気づいたよ俺。
まさに今、俺は赤ん坊になっていた。
・・・・・・・・
「きぃやぁぁぁぁぁぁ!!」(なんだこれー!!)
「あら、お腹すいてないのかしら」
「ばーぶー」(お腹すいてます! えーとコーラとー、ステーキとー、あ、あとカレーライス)
女の人はう~んと困ったような顔をして、ゆっくりと俺の体をベットに戻した。
「また、くるわね。いい子にしてるんですよ。」
「ぶーうーう!」(待って! コーラとステーキとカレーライスは!?)
そう言って部屋からでていった。
さぁ、みんなに聞きたい。こういうのを異世界転生というのだろうか。
それともう一つ。どうやったら赤ん坊でもステーキとカレーライスたべれるんだ?
いやー僕と同じ状況に陥ったことのある人は