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神藤家の退屈しない日常  作者: 三都花実
会長と神藤家の因縁編
4/33

神藤家族会議2

第4話です。

人数多すぎて何が何だかわからなかったらごめんなさい(笑)

「あの、定平の腹黒野郎にしてやられるなんて!」


 芙由子は怒り狂って言う。母は何故だか知らないが異信会総帥のことを昔から毛嫌いしている。千尋はため息をつく。とりあえずお見合いは避けられそうにない。


「母上の怒りは最もだが、この場合お見合いは避けられないな。」


 千幸は仕方ないという様子で言う。これには全員(芙由子を除く)頷くしかなかった。


「それにしても何故異信会は急に介入してきたんだろう?最近は仲がいいとまではいかなくも悪くはなかったのに。」


 千歳は忌々しい様子で言う。


「叔父上は何か聞いてないんですか?叔父上の上司じゃないですか。総帥は。」


 千里はにこやかに聞く。そう言われて匡は苦笑いする。匡は異信会に幹部として所属している。幹部の直属の上司は総帥である。


「参ったな。正直に言うけど、俺は聞いてない。聞いてたら流石に阻止してるよ。なにがなんでもな。...総帥が俺に言わなかったのはそれがわかっていたからだろう。あの人はそういうところ鋭いから。婚約の話だって今日初めて聞いたんだ。」

「そうですか。」


「私、お見合いします。」


「千尋。」


 芙由子が咎めるように名前を呼ぶ。


「だってここまできたらお兄ちゃんの言うとおり仕方ないよ。まあ、お見合いだけはして、後はなんとしても断るしかないでしょ。」


 千尋はあっさりと言う。玻優の最も嫌いなもの。それは面倒な事だ。お見合いをして断るのと、お見合いもせずに断る、この二つの内で一番面倒でないのはお見合いをして断ることだろう。お見合いもせずに断ったら異信会に目をつけられかねないのだから。そっちのがどう考えても面倒だ。


「俺もその方がいいと思うよ。...それに大和深月が見合い相手ならいくらでも断る理由ができるだろうし。」


 千里はにっこり微笑んで言う。その言葉を聞いて聡は唸る。大和深月の悪い噂は聡の耳にも入っているらしい。




「大和深月は相当の女たらし。これは相当有名だもんな。」


 千幸は呆れたように片肘をつきながら言う。大和深月は女たらし。それは有名だ。千尋なんて深月が女といちゃついてる場面なんか、飽きるほど見てきた。あの男は来るもの拒まず去るもの追わずがモットーらしい。確かに深月が何かに執着しているところなんて見たことがない。つまりこの婚約にもそのことは当てはまるはずだ。千尋が婚約したくないと言えば深月は何も思わず断ってくれるはず。千尋はそういう結論に思い至った。




 千尋は思い知ることになる。大和深月。彼はそんなに単純な男ではないことを。


第4話いかがでしたか?

とりあえず家族会議は終わりです!

次回は...とりあえず深月君が出てくる。のかな!?

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