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1/3時間  作者: 藤崎ユキオ
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深淵の蠢動

廃墟の建設現場。建物内部でモルアが歯を食いしばる。


スヴェグストがようやく本性を現し、強大なオーラを放つ姿を見て——彼は狂ったように笑った。


モルア:「伝説の悪魔か……やっと面白い相手が出てきたぞ。」


ゴロン(警告):「モルアさん! 気をつけて! ゴロンは知ってる……あいつ……魔王より強い!」


スヴェグストがニヤリと笑う。


スヴェグスト:「少なくとも半端者の分際で知識はあるようだな。」


モルア(挑発):「学校の生徒に化けてたくせに大口叩くのね。」


スヴェグスト:「凡人の分際で傲慢とは……笑わせる。」


ゴロンが前に出て、拳を握る。


ゴロン:「モルアさんは……凡人じゃない! 偉大な女性だ!」


モルア(驚き):「ゴロン……」


スヴェグスト(嘲笑):「ほう? 肉盾が恋煩いか? 可愛いものだな……汗だくの顔で。」


ゴロンが唸り、恐怖を無視して突進。


ゴロン(緊張):「モ、モルアさん! ゴロンの新しい技を……見てください! らああ!!」


拳に凝縮された魔力が燃え上がる。


ゴロン(咆哮):「らあああ!! 怒りの拳!!」


直撃。衝撃波が周囲のガラスを粉々に砕く。


モルア(心の中で):「なんて威力……!」


だがスヴェグストは微動だにしない。


ゴロン(衝撃):「な、何!?」


スヴェグスト(冷たく):「弱い。」


瞳が不気味に光る。


スヴェグスト:「アビッス・アイズ。」


黒い呪いのエネルギーが視線から迸り、ゴロンの精神を貫く。


ゴロンが絶叫し、膝をつく。


モルア(叫び):「ゴロン! しっかり!」


ゴロンの視界に、モルアが軽蔑の目で見下ろす幻覚が映る。


幻覚モルア:「役立たずの肉塊……いつも邪魔だ。」


ゴロンの心が砕ける。苦痛に叫ぶ。


ゴロン(泣きながら):「いやあああ!! モルアさああん! ゴロンを……嫌わないでええ!!」


モルア(困惑):「何!?」


スヴェグストがゴロンの恐怖を吸収し、自分を強化する。


スヴェグスト(ニヤリ):「美味い……この恐怖……絶品だ。」


モルア(激怒):「あの子から餌を吸うな、この野郎!」


彼女がゴロンを揺さぶるが、声は幻覚を深めるだけ。


その時——


オフスクリーン:「ライトニング・ブレイド!!」


青き稲妻が部屋を切り裂く。


スヴェグストが唸り、後退。


スヴェグスト(うめき):「ぐっ! ちっ——ライトニング・ブレイド、だと……!」


僕とエリセナが現れ、力強い気配を放つ。


エリセナ:「恐怖を撒き散らす場所を間違えたわね。」


アストン:「これで五分五分だ。」


僕はデスレイヤーと鬼殺しを構える。


背後からアイビーとレミアが到着。


アイビー(心配):「そんな! ゴちゃん!」


レミア(懸念):「どうしたの!?」


アストン:「アイビー、レミア——ゴロンを治療して!」


二人が頷き、ゴロンの大きな体を肩に担ぐ。


ゴロン(泣きながら):「うう……ゴロンを許して……モルアさああん……」 *すすり泣く


アイビー(怒り):「許せない! 私の可愛い弟をこんな目に遭わせるなんて!」


レミア(冷静):「アイビーお姉ちゃん、まずは彼を救出よ。」


アイビー(苛立ち):「くっ……わかってるわ。」


スヴェグストが二人に手を向ける。


スヴェグスト:「餌を逃がすと思うか!」 *掌が輝く


アイビー(慌てて):「やばっ!!」


レミア(目を見開く):「まずい!」 *兄弟を庇う


だがエリセナが掌を掲げる。


エリセナ:「ライトニング・ショック!」


閃光の稲妻がスヴェグストの頰をかすめ、後退させる。魔法を強制解除。


エリセナの足元から炎が噴き出し、空中に浮かぶ。精密で優雅な制御。


アストン(驚嘆):「すげー……飛べるようになったんだ……」


エリセナ:「集中して、アストン!」


僕は慌てて気を取り直す。


アイビーとレミアはゴロンを救出し、即座にHQへ戻る。


スヴェグスト:「ちっ……やはりスカーレットの姫の生まれ変わりか……クソ雷女め。」


エリセナ(微笑む):「先祖も学んだはずよ——雷はどんな魔防も貫くって。」


スヴェグストが唸り、逃げようとする。翼を広げて上昇。


モルア(追う):「逃がすか! 麻痺刃!!」 *ナイフを投げる


モルアが彼を逃がさない。ナイフを放ち、足場を跳び越える。


スヴェグストが巧みに避けるが、モルアが上空に。


モルア:「天空鳳凰蹴!」


スヴェグスト(痛み):「ぐっ!」


燃える踵が顔面に直撃。地面に叩き落とす。


スヴェグストが立ち上がり、爪を振り上げる。


スヴェグスト:「死ね、女! ドレッド・クラウ!!」 *高速の爪の連撃


モルア:「絶対回避!」


爪の嵐を縫うようにかわす。


アストン:「師匠、下がって!」


僕は迅足で接近し、攻撃を続ける。


アストン:「鬼殺し、三連刺突!!」


スヴェグストが笑う。


スヴェグスト:「へへ! そんなおもちゃで俺を傷つけられると思うか!?」


僕が後退し、ニヤリ。


アストン(囁き):「ドカン……」


スヴェグストの体に刻まれた傷が爆発。体が吹き飛ぶ。


スヴェグスト(衝撃):「な、何!?」


ダメージでよろめく隙に、僕とモルアが追撃。


モルア:「行くぞ、弟子!」


アストン:「はい、師匠!」


モルア:「聖獣コンボ:ハリケーン!」


アストン:「聖獣コンボ:サイクロン!」


虎拳、鳳凰蹴、龍拳、亀体当たりが連続で炸裂。


そして最後——


二人同時に:「シナジームーブ:聖なる竜巻!!」


四聖獣のシルエットが融合し、天上の竜巻となる。


スヴェグスト(絶叫):「あああああっ!!」


コンボが決まり、スヴェグストを空へ吹き飛ばす。


モルア(ニヤリ):「いいコンビネーションだ、弟子よ!」


アストン(笑顔):「師匠と一緒なら、僕たちは無敵です!」


僕とモルアがハイタッチ。


エリセナ:「待って……まだ終わってないわ。」


埃が舞う中——スヴェグストは着地していない。


上空から急降下。


エリセナ:「アストン、避けて!」


彼女がライトニング・ショックでスヴェグストを撃つ。彼はうめきながら突進を続ける。


アストン:「アブソルート・パリー!」


片方の爪を弾くが、もう片方の手が輝く——


スヴェグスト:「エテルナル・ボォイド!」


呪いの魔法が放たれるが、突然力が吸い取られる。


スヴェグスト(困惑):「何——?!」


ヴァルヨネッセ(飛行):「カーズ・ドレイン!」


ヴァルヨネッセが屋根の開口部から舞い降りる。


ヴァルヨネッセ(着地):「アストン!」


アストン(笑顔):「ナイスタイミング! ありがとう、ヴァル!」


スヴェグスト(激怒):「ちっ! 貴様ら全員!」


僕が突進。


アストン:「鬼殺し、三角斬り!!」


鬼殺しが翼と角を切り落とす。


スヴェグスト(歯を食いしばる):「ぐっ!」


体に爆発が連鎖。


スヴェグスト(うめき):「あああああっ!!」


体が崩壊——頭部だけが残る。


アストン(息を切らし):「やったか……?」


だが頭が笑う。


スヴェグスト(頭だけ):「へは……ヘハハハハ!!」


新たな体が形成される——より大きく、より怪物じみて、より危険。


モルア(ニヤリ):「これだ……これこそは本当のスリルだぞ!」 *拳を打ち合わせる


エリセナ:「下がって、アストン!」


アストン:「ちっ!」


僕は距離を取る。未知の力に警戒。


スヴェグスト(ニヤリ):「さあ……私の本当の力を……見せてやろう。」


混沌のオーラが爆発。先ほどより遥かに強大。

ヴァルヨネッセが軽く着地し、制服の埃を払う。


ヴァルヨネッセ:「遅れてごめん状況はどうだった?」


アストン(笑顔):「最高のタイミングだよ。援護ありがとう。」


モルア(ニヤリ):「本当のお楽しみはがこれからだ!」


エリセナ:「どこ行ってたのよ、ファル?」


ヴァルヨネッセ:「クリスタルとカフェ巡り。新しくできたお店、最高だったわ。」


エリセナの金色の瞳が輝く。


エリセナ:「あそこのパフェ……天国だったわね。」


ヴァルヨネッセ:「ここ数週間で一番のご褒美よ。」


僕は二人の日常のひとときに苦笑する。


だが空気にさらに危険な殺気が満ちる。モルアが現実に戻す。


モルア(汗):「カフェ話は後だ……あいつ、まだ終わってないぞ……」


スレイヤーズが再び立ち向かう。未知で、より危険な脅威に。


拳を握り、歯を食いしばり、覚悟を燃やす。


アストン:「やるぞ!」


――


第54章 深淵の蠢動 終

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