新しい絆
学校の屋上。グスタフは下で繰り広げられる混乱を、輝く目で冷たく見下ろしていた。
セトレが僕を倒せなかったのを見て、舌打ちする。
グスタフ(冷たく):「結局仕留めきれなかったか……情けない。やつの呪いの力はまだ残っている……」
唇が歪み、指先で暗いエネルギーが踊る。魔法の結晶に渦を巻き、体内に染み込む。
グスタフ(ニヤリ):「だがこの方がいい。収穫できる死のエネルギーが増える。どうせこの偽りの姿にも飽きたしな。」
人間の姿が溶け落ち、真の姿が現れる——スヴェグスト・ドレンツァイガー、デス・キングの使者。
スヴェグスト:「我が王、デス・キングのために……めぐるは続く。」
渦巻くポータルを開き、魔法の残響だけを残して消える。
一方、校庭。僕は地面に倒れ、ボロボロだが笑っている。
アストン(うめき):「みんなのおかげで決着はついた……ありがとう……」
息を整えるセトレが立ち上がり、僕を助けた三人の美しい少女たちに気づく。目が輝く。
セトレ(突然立ち上がり):「おお、レディたち! 私の永遠の感謝を!」
劇的に跪き、アイビーとレミアの手の甲にキス。
セトレ:「闇の底から救ってくれた。まさに天使たちだ。」
アイビー(ニヤリ):「あら……なかなか紳士てきね。」
レミア(冷静):「でも感謝すべきは私たちじゃないわ。」
次にヴァルヨネッセの手を取ろうとする。
セトレ(跪いて):「このセトレ・グレッグソンは永遠にあなたの恩人です! どんなことでもお返しします! 我がレディ!」
ヴァルヨネッセは不気味な笑みを浮かべて手を払う。体から暗いオーラが溢れる。
ヴァルヨネッセ(微笑み):「なら地獄に落ちなさい、この哀れな愚か者。」
セトレ(驚き):「えっ——?」
彼女は僕の方へ真っ直ぐ歩いてくる。跪いたセトレを置き去りに。オーラは彼から離れると消える。
セトレ:「な、何!? またあの平民を?!」
ヴァルヨネッセ(笑顔):「アストン~! 大丈夫?」
アストン(ニヤリ):「うん……ちょっと疲れただけ。牛丼食べたあと絶対回復するよ。」
ヴァルヨネッセ(くすくす):「ふふ、食いしん坊さん。ほら、手を貸してあげる!」
アストン:「ありがとう、ヴァル。」 *手を取る
遠くからセセレが嫉妬の目で見つめる。
セトレ(苛立ち):「ちっ! またあの平民が俺のレディたちを……!」
背後からアイビー、レミア、ゴロンが近づく。
アイビー(からかう):「セトレでしょ? 女の子の心を掴みたいなら、アストンから学びなさいな。」
レミア(頷く):「そうよ。強引なだけじゃ魅力にならない。ちゃんと聞くことも大事。」
セトレ(しおらしく):「そ、それは……深い教えだ。心に刻むよ。」
再びアイビーとレミアに跪く。ゴロンが前に出る。
ゴロン:「ゴロンは——」
セトレ(冷たく):「黙れ、獣め。」
ゴロン(涙目):「ゴロンは……ただ……元気になってよかったって……」
レミア(頭を撫でる):「よしよし。」
僕とセトレは治療のためスレイヤーHQへ護送される。
セトレ(あんぐり):「学校の下にこんな秘密基地が……!?」
アストン(ニヤリ):「まだ半分も見てないよ。」
セトレが赤面し、自分の子供っぽい反応に気づく。
アイビーがくすくす笑う。
アイビー:「男の子ってほんと単純よね。一晩殴り合ったら朝には友達になるなんて。」
ゴロン:「戦いからの絆……ゴロンも知ってる……」
レミア(微笑む):「男の子はシンプルね。」
ヴァルヨネッセ:「でもそれが……面白いところよ。」
女子たちが同意して笑う。ゴロンは困惑したまま並ぶ。
HQ内でリシテアが出迎える。
アストン:「セトレ、彼女はうちの科学司令官、リシテア先生だ。」
リシテアがセトレに微笑む。彼女の魅力的差がすぐにセトルを夢中になった
セトレ(見とれて):「こんな美しい先生が学校にいたなんて……」
アストン(囁き):「おい……その罠にハマるなよ。」
セトレ:「余計なお世話だ、平民! お前が独り占めしたいだけだろ、このレディ泥棒め!」
アストン(慌てて):「違うって! 忠告してるだけだ!」
セトレ(堂々と):「お前の女指南なんかいらん。見るがいい、この俺様のかっこよさ!」
自信満々にリシテアに近づく。
セトレ:「我がレディ、ミス・リシテア…… 星空の下でディナーをご一緒しませんか?」
リシテア(輝く目):「へえ〜 それより私の研究対象になってくれない? 脳の解剖、神経マッピング……ちょっとした探検よ。」
セトレ(驚愕):「え?」
リシテアが手を強く握り、不気味に微笑む。体を研究材料にする想像に浸る。
セトレ(恐怖):「ま、待って!? や、やめてくれ——おい、平民! 助けろ!!」
リシテアに腕を引っ張られ、ラボへ連行される。
アストン(ため息):「未来の資金源を解剖しないでください、リシ先生……」
リシテア(突然興味):「資金源?」
眼鏡がキラリと光る。
リシテア(興味津々):「詳しく聞かせて。」
僕はセトレの背景を説明。グレッグソン家の財力、学校の所有権を買収したこと。
リシテアの目が輝く。眼鏡を外し、誘うようにセトレに近づく。
セトレ(言葉を失う):「うわ……」
リシテア(甘く微笑む):「セトレ、ダーリン~私の研究に資金援助してくれる?もちろん、 人類のためよ。」
セトレ(魅了されて):「も、もちろん! はい、我がブラックカード!ははは! どうぞ!」
アストン(顔を覆う):「嘘だろう……」
朝。スマホを見ると、妹ステラからの不在着信とメッセージが山ほど。
アストン(うめき):「あ……帰らないって連絡忘れてた。」
返信で「友達の家に泊まった」と送ると、即座に電話。
ステラ(電話):「女の子の家!?」
アストン:「違うよ、男だよ!」
ステラ(ため息):「早く帰ってきなさい、バカ兄貴。お父さん心配してるんだから。」
アストン(からかう):「へへ~本当はステラが寂しかったんだろ?」
ステラ(慌てて):「う、うるさい、バカお兄ちゃん!」
切られる。僕は微笑む。
アストン(心の中で):「可愛いな……」
セトレは学校が始まる前に帰宅を決める。
セトレ:「レディたち。残念だがそろそろ失礼する……あまり恋しがらないでくださいね!」
リシテア(淡々と):「はいはい……校門近くの隠し扉から出て。」
セトレが彼女に感謝を込めて手を握ろうとする。
セトレ:「ありがとう、我がレディ——」
リシテア(手を払う):「早く行きなさい。」
セトレ(固まる):「冷たい!なぜだ?!」
アストン(肩を叩く):「言っただろ。あの罠にハマるなって。」
セトレが扉を開けると、向こう側にモルア。
セトレ(驚愕):「何っ? 新たなレディが現れた!?」
即座に跪き、手の甲にキス。
モルア(困惑):「え……誰?」
ゴロン(嫉妬):「彼女は……ゴロンの……触るな……!」
セトレ(苛立つ):「どけ、ブス!」
モルアは僕の顔と体の傷跡に気づく。
モルア(駆け寄る):「ちょっと、アストン! 怪我してるじゃないか! 何があったの!?」
セトレの王者の闘気が爆発。
セトレ(僕に):「おのれ!もう我慢ならん! 次こそは……お前を叩き潰す!」
扉を叩きつけて去る。
モルア:「なんだあの金髪?」
リシテア(不気味に微笑む):「モルア……私の電話に出なかったわね。わかってるわよね?」
モルア:「ごめん、リシ! 私、寝てたんだ!ねてたら私、 爆発でも起きないんだから。」
リシテア(冷たく):「お仕置きタイムよ。」
モルア(敬礼):「はい!司令官!」
アイビー、レミア、ゴロン(囁き):「あの二人……仲いいの?」
アストン(気まずく):「うん……まあね。」
その後、僕はシャワーを浴びてHQで休むことに。
シャワー中、アイビーが突然入ってくる。
アストン(驚愕):「ア、アイビー!? どうして!?」
アイビー(微笑む):「傷の確認よ……ついでに背中流してあげようか?」
アストン(タオルを巻く):「大丈夫だよ、本当に。」
アイビー:「あなたの健康のためよ。」
ため息をついて受け入れる。タオル一枚の彼女が自然の祝福を使い、優しく傷を調べる。
アストン(赤面、心の中で):「これは……顔見せられない……」
アイビー(ニヤリ):「耳まで真っ赤。照れると本当に可愛いわね。」
彼女は前かがみになり、豊かな胸を背中に押しつける。
アストン(衝撃):「な、何!?」
アイビー(遊び心):「あら~滑っちゃった。」
アストン:「き、気をつけて……」
彼女は温かく微笑み、顔を背中にそっと寄せる。
アイビー(優しく):「ねえ、アストン……聞いてもいい?」
アストン(緊張):「う、うん……何?」
少し間を置いて、彼女が問う。
アイビー:「あの炎の娘……どう思ってるの?」
アストン:「炎の娘? エリセナのこと? ……いい友達だよ。」
アイビー:「ヴァルヨネッセ王女は本当にあなたを愛してるわ。知ってるでしょ?」
アストン:「うん……キスもされたし。でも全部が急すぎて……カオスに巻き込まれて、気づいたらみんなに好かれてて……いつからこうなったのかもわからない。」
アイビー(優しく笑う):「それがあなたらしいわね。」
アストン:「一人を選んで他の子を傷つけたくない。みんな大事だから。」
アイビー(からかう):「へぇ~……じゃ私も?」
アストン(きっぱり):「え、え……もちろ。」
大胆な答えに照れたアイビーが後ろから強く抱きつく。滑らかで褐色の肌が背中に触れる。
アストン(圧倒):「この感覚、強すぎる……!」
僕はコミカルに気絶。
アイビー(慌てて):「え、え!? アストン!? お、おきなさい!」
蔦を肩に刺して電撃で起こす。
アストン(痛がる):「いっててて! もう起きた!起きたってば!」
アイビー(くすくす):「ふふ……可愛すぎる……」
朝。セトレはグレッグソン邸へ帰宅。母アンジェリカと妹セリーヌが駆け寄る。
アンジェリカ:「セト、どこ行ってたの? こんな時間まで……」
セリーヌ:「お兄様! 大丈夫?」
セトレは二人を強く抱きしめる。
セトレ(優しく):「心配かけるな……もう大丈夫だ。」
重い足音が階段から響く。厳格な父アーサーが冷たい目で降りてくる。
アーサー(厳しく):「こんな時間に帰宅とはな。妹の悪い見本になるつもりか?」
セトレ(皮肉):「おかえり、父さん。家族がいたこと、久しぶりに思い出したか?」
アーサー(怒り):「生意気な口を……グレッグソン家の後継者として恥を知れ!」
セトレ(激昂):「後継者? 家族を捨てたお前が言うか? 『海外出張』と称して他の女と遊んでたんだろ?!」
アーサー(爆発):「この不届き者が! 黙れ!」
アンジェリカが怯え、セリーヌが後ずさる。
セトレ(歯を食いしばる):「このクソ親父!お前は自分の家族を捨てたくせに!」
アーサーが手を振り上げ、強く平手打ち。
アーサー:「そんな生意気な子に育てた覚えはない。衛兵! 地下牢へ連れて行け。礼儀を一から叩き込め。」
セトレ(叫び):「この卑怯もの! ダメ親父!」
衛兵に彼を引きずられていく。セリーヌが泣き崩れ部屋へ走る。アンジェリカは顔を背け、震えながら悲しみを隠す。
邸宅は静寂に包まれる。セトレの遠い怒号と、壊れた家族の涙だけが響く。
――
第48章 新しい絆 終




