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1/3時間  作者: 藤崎ユキオ
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新しい絆

学校の屋上。グスタフは下で繰り広げられる混乱を、輝く目で冷たく見下ろしていた。


セトレが僕を倒せなかったのを見て、舌打ちする。


グスタフ(冷たく):「結局仕留めきれなかったか……情けない。やつの呪いの力はまだ残っている……」


唇が歪み、指先で暗いエネルギーが踊る。魔法の結晶に渦を巻き、体内に染み込む。


グスタフ(ニヤリ):「だがこの方がいい。収穫できる死のエネルギーが増える。どうせこの偽りの姿にも飽きたしな。」


人間の姿が溶け落ち、真の姿が現れる——スヴェグスト・ドレンツァイガー、デス・キングの使者。


スヴェグスト:「我が王、デス・キングのために……めぐるは続く。」


渦巻くポータルを開き、魔法の残響だけを残して消える。


一方、校庭。僕は地面に倒れ、ボロボロだが笑っている。


アストン(うめき):「みんなのおかげで決着はついた……ありがとう……」


息を整えるセトレが立ち上がり、僕を助けた三人の美しい少女たちに気づく。目が輝く。


セトレ(突然立ち上がり):「おお、レディたち! 私の永遠の感謝を!」


劇的に跪き、アイビーとレミアの手の甲にキス。


セトレ:「闇の底から救ってくれた。まさに天使たちだ。」


アイビー(ニヤリ):「あら……なかなか紳士てきね。」


レミア(冷静):「でも感謝すべきは私たちじゃないわ。」


次にヴァルヨネッセの手を取ろうとする。


セトレ(跪いて):「このセトレ・グレッグソンは永遠にあなたの恩人です! どんなことでもお返しします! 我がレディ!」


ヴァルヨネッセは不気味な笑みを浮かべて手を払う。体から暗いオーラが溢れる。


ヴァルヨネッセ(微笑み):「なら地獄に落ちなさい、この哀れな愚か者。」


セトレ(驚き):「えっ——?」


彼女は僕の方へ真っ直ぐ歩いてくる。跪いたセトレを置き去りに。オーラは彼から離れると消える。


セトレ:「な、何!? またあの平民を?!」


ヴァルヨネッセ(笑顔):「アストン~! 大丈夫?」


アストン(ニヤリ):「うん……ちょっと疲れただけ。牛丼食べたあと絶対回復するよ。」


ヴァルヨネッセ(くすくす):「ふふ、食いしん坊さん。ほら、手を貸してあげる!」


アストン:「ありがとう、ヴァル。」 *手を取る

遠くからセセレが嫉妬の目で見つめる。


セトレ(苛立ち):「ちっ! またあの平民が俺のレディたちを……!」


背後からアイビー、レミア、ゴロンが近づく。


アイビー(からかう):「セトレでしょ? 女の子の心を掴みたいなら、アストンから学びなさいな。」


レミア(頷く):「そうよ。強引なだけじゃ魅力にならない。ちゃんと聞くことも大事。」


セトレ(しおらしく):「そ、それは……深い教えだ。心に刻むよ。」


再びアイビーとレミアに跪く。ゴロンが前に出る。


ゴロン:「ゴロンは——」


セトレ(冷たく):「黙れ、獣め。」


ゴロン(涙目):「ゴロンは……ただ……元気になってよかったって……」


レミア(頭を撫でる):「よしよし。」


僕とセトレは治療のためスレイヤーHQへ護送される。


セトレ(あんぐり):「学校の下にこんな秘密基地が……!?」


アストン(ニヤリ):「まだ半分も見てないよ。」


セトレが赤面し、自分の子供っぽい反応に気づく。


アイビーがくすくす笑う。


アイビー:「男の子ってほんと単純よね。一晩殴り合ったら朝には友達になるなんて。」


ゴロン:「戦いからの絆……ゴロンも知ってる……」


レミア(微笑む):「男の子はシンプルね。」


ヴァルヨネッセ:「でもそれが……面白いところよ。」


女子たちが同意して笑う。ゴロンは困惑したまま並ぶ。


HQ内でリシテアが出迎える。


アストン:「セトレ、彼女はうちの科学司令官、リシテア先生だ。」


リシテアがセトレに微笑む。彼女の魅力的差がすぐにセトルを夢中になった


セトレ(見とれて):「こんな美しい先生が学校にいたなんて……」


アストン(囁き):「おい……その罠にハマるなよ。」


セトレ:「余計なお世話だ、平民! お前が独り占めしたいだけだろ、このレディ泥棒め!」


アストン(慌てて):「違うって! 忠告してるだけだ!」


セトレ(堂々と):「お前の女指南なんかいらん。見るがいい、この俺様のかっこよさ!」


自信満々にリシテアに近づく。


セトレ:「我がレディ、ミス・リシテア…… 星空の下でディナーをご一緒しませんか?」


リシテア(輝く目):「へえ〜 それより私の研究対象になってくれない? 脳の解剖、神経マッピング……ちょっとした探検よ。」


セトレ(驚愕):「え?」


リシテアが手を強く握り、不気味に微笑む。体を研究材料にする想像に浸る。


セトレ(恐怖):「ま、待って!? や、やめてくれ——おい、平民! 助けろ!!」


リシテアに腕を引っ張られ、ラボへ連行される。


アストン(ため息):「未来の資金源を解剖しないでください、リシ先生……」


リシテア(突然興味):「資金源?」


眼鏡がキラリと光る。


リシテア(興味津々):「詳しく聞かせて。」


僕はセトレの背景を説明。グレッグソン家の財力、学校の所有権を買収したこと。


リシテアの目が輝く。眼鏡を外し、誘うようにセトレに近づく。


セトレ(言葉を失う):「うわ……」


リシテア(甘く微笑む):「セトレ、ダーリン~私の研究に資金援助してくれる?もちろん、 人類のためよ。」


セトレ(魅了されて):「も、もちろん! はい、我がブラックカード!ははは! どうぞ!」


アストン(顔を覆う):「嘘だろう……」


朝。スマホを見ると、妹ステラからの不在着信とメッセージが山ほど。


アストン(うめき):「あ……帰らないって連絡忘れてた。」


返信で「友達の家に泊まった」と送ると、即座に電話。


ステラ(電話):「女の子の家!?」


アストン:「違うよ、男だよ!」


ステラ(ため息):「早く帰ってきなさい、バカ兄貴。お父さん心配してるんだから。」


アストン(からかう):「へへ~本当はステラが寂しかったんだろ?」


ステラ(慌てて):「う、うるさい、バカお兄ちゃん!」


切られる。僕は微笑む。


アストン(心の中で):「可愛いな……」


セトレは学校が始まる前に帰宅を決める。


セトレ:「レディたち。残念だがそろそろ失礼する……あまり恋しがらないでくださいね!」


リシテア(淡々と):「はいはい……校門近くの隠し扉から出て。」


セトレが彼女に感謝を込めて手を握ろうとする。


セトレ:「ありがとう、我がレディ——」


リシテア(手を払う):「早く行きなさい。」


セトレ(固まる):「冷たい!なぜだ?!」


アストン(肩を叩く):「言っただろ。あの罠にハマるなって。」


セトレが扉を開けると、向こう側にモルア。


セトレ(驚愕):「何っ? 新たなレディが現れた!?」


即座に跪き、手の甲にキス。


モルア(困惑):「え……誰?」


ゴロン(嫉妬):「彼女は……ゴロンの……触るな……!」


セトレ(苛立つ):「どけ、ブス!」


モルアは僕の顔と体の傷跡に気づく。


モルア(駆け寄る):「ちょっと、アストン! 怪我してるじゃないか! 何があったの!?」


セトレの王者の闘気が爆発。


セトレ(僕に):「おのれ!もう我慢ならん! 次こそは……お前を叩き潰す!」


扉を叩きつけて去る。


モルア:「なんだあの金髪?」


リシテア(不気味に微笑む):「モルア……私の電話に出なかったわね。わかってるわよね?」


モルア:「ごめん、リシ! 私、寝てたんだ!ねてたら私、 爆発でも起きないんだから。」


リシテア(冷たく):「お仕置きタイムよ。」


モルア(敬礼):「はい!司令官!」


アイビー、レミア、ゴロン(囁き):「あの二人……仲いいの?」


アストン(気まずく):「うん……まあね。」


その後、僕はシャワーを浴びてHQで休むことに。


シャワー中、アイビーが突然入ってくる。


アストン(驚愕):「ア、アイビー!? どうして!?」


アイビー(微笑む):「傷の確認よ……ついでに背中流してあげようか?」


アストン(タオルを巻く):「大丈夫だよ、本当に。」


アイビー:「あなたの健康のためよ。」


ため息をついて受け入れる。タオル一枚の彼女が自然の祝福を使い、優しく傷を調べる。


アストン(赤面、心の中で):「これは……顔見せられない……」


アイビー(ニヤリ):「耳まで真っ赤。照れると本当に可愛いわね。」


彼女は前かがみになり、豊かな胸を背中に押しつける。


アストン(衝撃):「な、何!?」


アイビー(遊び心):「あら~滑っちゃった。」


アストン:「き、気をつけて……」


彼女は温かく微笑み、顔を背中にそっと寄せる。


アイビー(優しく):「ねえ、アストン……聞いてもいい?」


アストン(緊張):「う、うん……何?」


少し間を置いて、彼女が問う。


アイビー:「あの炎の娘……どう思ってるの?」


アストン:「炎の娘? エリセナのこと? ……いい友達だよ。」


アイビー:「ヴァルヨネッセ王女は本当にあなたを愛してるわ。知ってるでしょ?」


アストン:「うん……キスもされたし。でも全部が急すぎて……カオスに巻き込まれて、気づいたらみんなに好かれてて……いつからこうなったのかもわからない。」


アイビー(優しく笑う):「それがあなたらしいわね。」


アストン:「一人を選んで他の子を傷つけたくない。みんな大事だから。」


アイビー(からかう):「へぇ~……じゃ私も?」


アストン(きっぱり):「え、え……もちろ。」


大胆な答えに照れたアイビーが後ろから強く抱きつく。滑らかで褐色の肌が背中に触れる。


アストン(圧倒):「この感覚、強すぎる……!」


僕はコミカルに気絶。


アイビー(慌てて):「え、え!? アストン!? お、おきなさい!」


蔦を肩に刺して電撃で起こす。


アストン(痛がる):「いっててて! もう起きた!起きたってば!」


アイビー(くすくす):「ふふ……可愛すぎる……」


朝。セトレはグレッグソン邸へ帰宅。母アンジェリカと妹セリーヌが駆け寄る。


アンジェリカ:「セト、どこ行ってたの? こんな時間まで……」


セリーヌ:「お兄様! 大丈夫?」


セトレは二人を強く抱きしめる。


セトレ(優しく):「心配かけるな……もう大丈夫だ。」


重い足音が階段から響く。厳格な父アーサーが冷たい目で降りてくる。


アーサー(厳しく):「こんな時間に帰宅とはな。妹の悪い見本になるつもりか?」


セトレ(皮肉):「おかえり、父さん。家族がいたこと、久しぶりに思い出したか?」


アーサー(怒り):「生意気な口を……グレッグソン家の後継者として恥を知れ!」


セトレ(激昂):「後継者? 家族を捨てたお前が言うか? 『海外出張』と称して他の女と遊んでたんだろ?!」


アーサー(爆発):「この不届き者が! 黙れ!」


アンジェリカが怯え、セリーヌが後ずさる。


セトレ(歯を食いしばる):「このクソ親父!お前は自分の家族を捨てたくせに!」


アーサーが手を振り上げ、強く平手打ち。


アーサー:「そんな生意気な子に育てた覚えはない。衛兵! 地下牢へ連れて行け。礼儀を一から叩き込め。」


セトレ(叫び):「この卑怯もの! ダメ親父!」


衛兵に彼を引きずられていく。セリーヌが泣き崩れ部屋へ走る。アンジェリカは顔を背け、震えながら悲しみを隠す。


邸宅は静寂に包まれる。セトレの遠い怒号と、壊れた家族の涙だけが響く。


――


第48章 新しい絆 終

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