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1/3時間  作者: 藤崎ユキオ
31/38

ソウル・シンクロ

呪いの瘴気が渦を巻き、魔王トロイジールが呪われし姿へと変貌する。


トロイジール(咆哮):「ラアアアアアアッ……!!」


深紅の呪文符が体から爆発的に広がり、肉体が歪み、巨大化する。ブラッドサーストが右腕に融合し、左腕には鋭い巨大爪が生える。角が伸び、翼が黒く染まり、鎧が脈打つ肉に溶け込む。呪われし悪魔が空中に浮かび、目が地獄のように輝く。


咆哮が窓を砕き、石を裂き、女子たちを後退させる。


グラシア(目を見開く):「この力……まさか!」


モルア(目を細める):「呪われし悪魔!? 今まで私が戦った悪魔が全然違うレベルだぞ…… 当に最強の悪魔だ!」


女子たちが魔王の新形態の圧倒的な力に息を飲む中、ヴァルヨネッセがついに意識を取り戻す。


ヴァルヨネッセ(頭を押さえて):「う……頭が……」


エリセナ(驚き):「ヴァルヨネッセ!? 戻ってきた!」 *抱きつく


ヴァルヨネッセ(微笑む):「エリセナ!」 *抱き返す


エリセナ(涙目):「ヴァル……よかった……本当によかった……!」 *胸に顔を埋めて泣く


ヴァルヨネッセ(穏やかに):「ありがとう、エリ……」 *優しく微笑む


モルア(ニヤリ):「ようやく戻ってきたか、王女。」


ヴァルヨネッセ(弱々しく):「うん……アストンは?」


女子たちが玉座の方を振り返る。僕がトロイジールの前に立っている。ヴァルヨネッセは魔王の新形態に気づく。


ヴァルヨネッセ(呆然):「あの姿……伝説の古の存在、呪われし悪魔!?」


グラシア:「そう……そして呪いの力が……時間が経つごとに増大してるわ。」


ヴァルヨネッセ:「アストンを助けなきゃ!」 *弱々しく立ち上がる


エリセナ:「うん……彼を信じてあげるんだ、みんなで!」 *支える


グラシア:「まず呪いの瘴気をどうにかしないと。デモンマスクでも息苦しくなってきたわ。」


呪われし悪魔となったトロイジールが刃の腕を振り回し、僕へ突進。新形態で力と速度が飛躍的に上がっている。


トロイジール:「死ね……!」 *刃の腕を振り下ろす


アストン:「アブソルート・パリー!!」 *刃を受け止める


凄まじい力に耐えきれず、僕は柱に叩きつけられる。手が震える。力の差が歴然。


アストン(歯を食いしばる):「くっ! 強すぎる……!」


トロイジール(哄笑):「ヘハハハハ……!! 至高の王の真の力を味わえ!!」


アストン(膝をつく):「くそっ!」


突然、ペンダントが輝き、頭の中に馴染みのある声が響く。


黒騎士(響き):「アストン……」


アストン(驚き):「黒騎士卿!?」 *ペンダントを握る


黒騎士(響き):「俺の力を用いる時だ……呼べ……」


アストン(困惑):「呼ぶ……?」


一瞬、黒騎士の記憶が断片的に流れ込む。だがトロイジールは隙を与えず、攻撃を続ける。


トロイジール(ニヤリ):「今こそ死ね! 黒犬!! ブラッドサースト・ウェーブ!!」 *刃の腕を振るう


深紅の呪いの斬撃波が僕を襲う——


アストン:「出でよ! デスレイヤー!!」


輝くペンダントを虚無剣に重ねる。眩い光が爆発し、虚無剣が黒騎士の武器デスレイヤーへと変貌。


アストン:「マジック・パリー!」


ブラッドサースト・ウェーブを斬り裂き、二つに分断。


トロイジール(衝撃):「な……!?」


その鋭さに驚き、僕は手に持つ新剣を眺める。


アストン(目を見開く):「すごい……これがデスレイヤー! 黒騎士卿の剣……!」


黒騎士(響き):「そうだ……でも真の力はまだだ……デスレイヤーの本当の力は……持つ者の魂にある。」


アストン:「僕の魂に……?」


黒騎士(響き):「さー 君の魂を……今、解き放て!」


本気で怒りに駆られ、真の姿でも瞬時に圧倒されたトロイジールが翼を広げ、速度を上げて突進。


トロイジール:「舐めるな!! 黒犬!!」 *全力で襲いかかる


アストン(剣を掲げる):「ソウル・シンクロ!!」


光の柱が剣から爆発。城の天井が砕け、力が溢れ出す。突然の光と力の奔流にトロイジールが後退。


トロイジール(歯を食いしばる):「ちっ! また安っぽい小細工か!?」


エリセナの胸から深紅の光が溢れ、僕の呼びかけに応じるようにデスレイヤーへ向かう。光が完全に剣に融合。


剣内に膨大な魔力が奔流し、僕の体に流れ込む。目が燃えるような深紅に変わり、髪が鮮やかな赤に燃え上がる。


グラシア(呆然):「彼の……姿が変わった!?」


エリセナ(驚嘆):「あの光……私から……?」


モルア:「炎をまるで自分のもののように操ってる……!」


トロイジールが絶叫し、刃、爪、角を振りかざして襲いかかる。


僕はすべての攻撃の間を冷静に舞い、動きごとに炎の軌跡を残す。


カンッ・シュッ・ドゴォン!


アストン:「アブソルート・パリー!。」


一撃を受け流し、燃えるデスレイヤーを振るう。炎の三日月が飛び、トロイジールの翼を一本切り落とす。


トロイジール(絶叫):「ラアアアアアアッ!!」


落下し、絶叫するトロイジールが闇魔法の弾幕を放つ。


トロイジール(激怒):「ぐるっ……! ダーク・ミサイル!!」


数十の闇弾が僕を狙う。


アストン(集中):「マジック・パリー!。」


一つずつ正確に斬り裂き、虚空の闇エネルギーを炎で焼き尽くす。


エリセナ(興奮):「勝ってる! アストンは… あの怪物に勝ってるよ!」


ヴァルヨネッセがゆっくり立ち上がる。


グラシア:「無理しないで……」


ヴァルヨネッセ:「大丈夫……少し……浄化するだけ。」


両手を上げる。


ヴァルヨネッセ:「カース・ドレイン。」


紫の光が渦を巻く。体が浮かび上がり、古の悪魔の威厳を放つ。


エリセナ(驚き):「彼女……変身してる……!?」


ヴァルヨネッセの体が成熟し、威厳あるオーラを放ちながら輝く。


呪いの空気が揺らぎ、変化を始める。


モルア:「瘴気を浄化してる……すごいぞ。」


トロイジールが再び絶叫し、最も破壊的な魔法を召喚する。


トロイジール(咆哮):「ラアアアッ……! くらえ……ダーク・ネビュラ!!」


重力と呪いに満ちた消滅の球体が爪の間で形成され、光をすべて飲み込む。漆黒の球体を僕に向かって投げつける。


僕は完全に炎を纏った剣を掲げる。


アストン(叫び):「フェニックス・ブレイズ!!」


剣から燃え盛る鳳凰が爆発的に飛び出し、魂を震わせる鳴き声とともに螺旋を描いて上昇。

二つの力が激突する。炎対虚空。


ドオオオオオオオオン!!


眩い爆発が天を揺らす。


燃え盛るフェニックス・ブレイズが虚空を貫き、トロイジールに直撃。浄化の炎の柱が彼を包み込む。


トロイジール(絶叫):「ぎゃあああああああっ……!!」


魔王が苦痛に叫ぶが、まだ終わっていないことはわかっている。


僕は息を吐き、再び剣を掲げる。深紅の輝きがエリセナに戻り、今度はグラシアの胸から蒼い光が輝きに溢れ出す。


グラシア(目を見開く):「私の番?」


蒼い光がデスレイヤーに融合。


剣内に再び強大な魔力が奔流し、体に広がる。目が氷のような青に変わり、髪が吹雪のような白に変わる。


トロイジール(苛立ち):「また安っぽい小細工か!? ぐるっ……許さん!!」 *突進


カンッ!!


僕は刃の腕を受け止め、瞬時に彼の右腕を凍らせる。


トロイジール(呆然):「莫迦な!?」


アストン(冷静に):「ドラゴン・ブリザード。」


剣を振るうと、霜の白龍が爆発的に飛び出し、魔王に激突。白い吹雪のドームが炸裂し、温度が急降下。


シュイイイイシュ……


トロイジールの全身が凍りつき、絶叫の途中で固まる。


僕は再び剣を掲げ、蒼い輝きをグラシアに戻す。


次にモルアの胸から緑の光が溢れ、デスレイヤーに融合。


モルア(驚き):「わっ!?」


剣内にまた強大な魔力が爆発。目がエメラルドに変わり、髪が青緑色に風を纏って揺れる。


凍った殻の中から、トロイジールが唸る。口に黒い球体を凝縮し始める。


トロイジール(絶望的に):「よくも…よくもこの俺様に侮辱では! ここで負けるわけにはいかねえ!!」 *最強の呪文をチャージ


ヴァルヨネッセ(目を見開く):「あの呪文!? 古の悪魔呪文カオス・ヘルを放とうとしてる!?」


グラシア(好奇心で目が輝く):「古の魔法……!?」


モルア(穏やかに):「大丈夫……彼ならやってくれる。」


エリセナ(笑顔):「アストンだもん! いつもやってくれる!」 *ヴァルヨネッセの手を握る


ヴァルヨネッセ(頷く):「うん……」


トロイジールが絶叫し、最強の魔法を放つ。


トロイジール(咆哮):「全てを喰らいつくせ!! カオス・ヘル!!」


混沌の地獄が解放されるが、僕ではなく女子たちを狙う。


トロイジール(哄笑):「ヘハハハハハ……!!」


ヴァルヨネッセ(慌てて):「あの野郎!?」


僕は風を纏い、螺旋を描いて女子たちの前に飛び、身を挺して守る。


エリセナ(応援):「アストン! がんばって!!」


ヴァルヨネッセ(叫ぶ):「アストン! 王女の命令よ……トロイジールを倒しなさい!!」


グラシア(静かに):「負けないで、バカ……」


モルア(微笑む):「弟子よ……全力でいけ!」


僕は振り返り、女子たちに安心の笑みと頷きを返す。古の闇魔法の前に立ち、勇敢に剣を掲げる。


アストン(囁き):「タイガー・テムペスト……」


シュオオオオオッ!


剣を振るうと、斬撃の嵐を纏った虎が飛び出し、カオス・ヘルを切り裂き、トロイジールに直撃。爆発的な風と音波の乱流が炸裂。


トロイジール(絶叫):「あああああああっ……!!」


塵が収まると、僕は再びデスレイヤーを掲げる。緑の光がモルアに戻る。


そしてヴァルヨネッセの胸から紫の光が溢れ、剣に融合。


ヴァルヨネッセ(厳粛に):「アストン……」


圧倒的な呪いのエネルギーが剣から溢れ、僕を黒い影で包む。最後の変身。目が虚空のように黒く、髪が漆黒に長く、影のように揺れる。


大ダメージを受けたトロイジールは今、仰向けに倒れ、無力。


トロイジール(うめき):「ちくそ……! 黒犬……! てめえ……!!」 *血を吐く


アストン(冷たく):「黙れ……」 *不気味に睨む


トロイジール(震え):「!?」 *恐怖に震える


魔王が人生で初めて感じる恐怖に怯える。


アストン(静かに):「シャドウ・クロウン。」


剣を地面に突き刺す。紫の魔法の螺旋が部屋全体を駆け巡り、すべての呪いの痕跡を吸収。呪われし悪魔、城、残った瘴気、そして玉座そのものから。


トロイジールは元の姿に戻り、意識を失う。瘴気が消え、静寂が戻る。


剣を下げ、息を吐く。体が震えるが、恐怖ではない。


紫の光がヴァルヨネッセの胸に戻る。僕の姿が元に戻る。


呪いの闇が消え、圧迫が解ける。かつて息苦しかった静寂が、今は……穏やかだ。


――


第31章 ソウル・シンクロ 終

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