仮面の行進
スレイヤーズの旅はどんどんつづける! どうぞ楽しんでお読みください!
翌朝、サンドローザ村の上に太陽が昇った。
今はハンマーの音と笑い声で溢れ、村人たちが家を修復している。希望が再び灯った。
僕たちは村長と妻と一緒に立ち、別れを告げる。
アストン:「これから旅を続けます。」
村長:「どこへ向かうのじゃ?」
エリセナ:「ヴァイオレット王国の首都です。」
村長:「なるほど......少しお待ちたまえ。」
村長は家の中に入り、紙の巻物を手に戻ってきた。
村長:「これを受け取れ。」 *僕に巻物を渡す
アストン:「これは?」 *巻物を開く
村長の妻:「地図よ。少し古いけど、まだ正確に使えるわ。首都まで導いてくれるはず。」
アストン(受け取りながら):「ダークリールムの地図......ありがとうございます、村長。しっかり使います。」
村長:「おぬしたちは自由だけでなく、我々に誇りまで与えてくれたのじゃ。感謝してもしきれませぬ。」 *頭を下げる
村長の妻:「本当にありがとうね、賢い旅人たちよ。」 *一緒に頭を下げる
エリセナ:「そんな......どうか顔を上げてください。」
村の門に向かって歩き出すと、村人たちが集まり、手を振って感謝の声を上げる。
村人1:「ありがとう、スレイヤーズ!」
村人2:「スレイヤーズ万歳!」
村人3:「白龍様、大好きです!!」
村人4:「風虎さん、カッコいい!!」
歓声が耳に届く。モルアは誇らしげに微笑み、グラシアは少し頰を赤らめる。
アストン:「誰かがファンクラブできちゃったみたいね。」 *グラシアにニヤリ
グラシア:「黙れ、バカ!」 *照れて杖で僕の頭を叩く
アストン:「あっ......」 *痛がる
その中、小さな悪魔の少女がモルアに近づき、恥ずかしそうにブレスレットを差し出す。
小さな悪魔少女:「あの、風虎さん! これ、私のお宝......お守り! 持っててください!」 *ブレスレットを渡す
モルアは跪き、ブレスレットを受け取る。磨かれた石と獣の牙でできた美しいもの。
モルア:「ありがとう、少女よ......大切にする。」 *温かく微笑み、頭を撫でる
少女は満面の笑みで両親の元へ走り、手を振る。
村の外、荒野を進む中、モルアは新しいブレスレットを温かく見つめる。僕は地図を取り出し、次の目的地を確認。
アストン:「えっと......今はサンドローザ......ここ......」
エリセナが肩越しに覗き込む。
エリセナ:「ヴァイオレット王国の首都はどこ?」
アストン:「ここだ。距離は約10マイルくらいかな。」
エリセナ:「10マイル歩くの!? 無理!」
アストン:「もちろん途中で休憩するよ。」
ふと、ダークリールムに来て2日経ったことを思い出す。
アストン:「待って......この世界に来て2日経ったよね。人間界に戻らないとまずいんじゃない? 時間が......」
グラシア:「ううん。リシテアが言ってたわ。悪魔の細胞は人間界に来ると6倍速で老化するって。」
アストン:「6倍速......あ、なるほど......」
エリセナ:「何!? どういう意味!?」
グラシア:「さて、クイズタイムよ! 私たちがこの世界に到着したのは土曜日の午前10時......それから48時間経った今、人間界は何時? エリセナ!」
エリセナ(パニック):「え!? えっと......2を......6倍して......わあっ......」 *頭から煙が出る
グラシア:「タイムアウト! アストン?」
アストン(冷静に):「土曜日の午前10時に到着して、48時間経った......つまり人間界では同じ土曜日の午後6時くらい。」
グラシア:「正解! つまり暗黒界では時間が6倍速で進むの。」
エリセナ:「あ!そっか! わかった!」
アストン:「でも僕の勝ち!」 *からかう
エリセナ:「ムカつく!」 *頬を膨らませる
僕たちは進み続け、地図に記された賑やかな町「商人町ポリ」に到着。
町は活気に満ちている。商人の荷車、屋台、さまざまな種族の町民。
エリセナ:「わあ! すごい! おとぎ話みたい!」 *興奮して走る
モルア:「一人でうろうろしないよ、エリ。群衆に紛れて迷子になるぞ。」
エリセナ:「はーい!」
散策中、小さな悪魔の少年がエリセナのスカートを引っ張る。
エリセナ:「こんにちは、小さい子! 迷子?」 *跪く
突然、もう一人の少年がエリセナのポーチに手を伸ばす。僕は素早く襟を掴む。
アストン:「捕まえた。」
エリセナ:「え!?」 *振り返る
囮の少年は慌てて逃げる。残った少年がもがく。
悪魔少年:「放せ!」
アストン:「ダメ。騎士団に突き出すよ。」 *脅すふり
少年は突然泣き出す。罰を受ける恐怖で。
悪魔少年:「騎士団はやだ! お願い! やめて!」 *泣く
モルアが優しく近づく。
モルア(跪いて):「なら約束して。今から盗みをやめて、いい子になる......約束できる?」 *小指を差し出す
少年は泣き止み、重い気持ちで頷く。
悪魔少年:「や、やくそく......」 *小指を絡める
モルア:「いい子だ。」 *頭を撫でる
そして少年にジェムストーンをいくつか渡す。
モルア:「お腹すいてるでしょ? これで食べ物買って、お友達にも分けてあげるんだ?」 *温かく微笑む
悪魔少年:「わあ! ありがとう、優しいお姉さん!」 *喜びの笑顔
モルア:「さあ、行きなさい。」
少年は走り去り、群衆に消える前に手を振る。
グラシア:「ここ......貧富の差が想像以上にひどいわね。」 *群衆を見る
アストン:「うん......さっきの少年、騎士団を言ったらあんなに怯えたし......」
グラシア:「間違いなく、権力の乱用ね。」
エリセナ:「そんな......!」 *信じられない
沈黙。
モルア:「とりあえず、泊まるところを探しましょう。」
アストン:「うむ、師匠の言う通り......宿屋を見つけよう!」
夜になり、ようやく泊まれる場所を見つける。
宿屋「ビーストキン」。熊獣人の大柄な店主クマが経営。
エリセナ:「わあ! 巨大なぬいぐるみみたい!」 *目が輝く
クマ:「ようこそ、旅人たち。部屋か?」
僕たちはチェックインし、支払いを済ませる。
クマ:「支払い確認。鍵だ。部屋は二階だ。」
エリセナ:「ありがとう、クマさん!」 *手を振る
クマ:「おう、小猫ちゃん。」 *手を振り返す
獣人姿の偽装のおかげで、ここは完全に安全。ようやく休める。
僕は宿の風呂でくつろぐ。
アストン:「あぁ......やっと......平和だ。」
壁の向こうから女子たちの声が聞こえる。
モルア:「エリセナ、気づかなかったけど......胸、すごいわね。」
エリセナ(赤面):「えっ!? モルアさんこそ......体、すごいです......」 *胸を隠す
モルア:「サイズには自信あるけど、君のは別次元よ!」
エリセナ(慌てて):「そんなこと言わないでください!」
遠くでグラシアが二人を見ている。
グラシア(苛立つ):「ちっ......ただの脂肪の塊よ。」 *控えめな胸を押さえる
モルアがエリセナの体をチェックし始め、エリセナが思わず声を上げる。
アストン:「え!?」 *神経が反応
好奇心に駆られ、板壁に近づく。小さな隙間を見つける。
アストン(ゴクリ):「ちょっとだけ......気づかれないはず......」 *赤面
覗こうとした瞬間、天国ではなく地獄が見えた。
グラシア(隙間越し):「楽しんでる?」 *不気味に微笑む
アストン:「うわっ!?」 *驚愕
隙間が一瞬で凍りつく。僕は慌てて後ずさる。
アストン:「やばい......完全にアウトだ......」 *罪悪感に沈む
場面はヴァイオレット王国の暗い玉座の間。魔王トロイジールが玉座に座り、苛立っている。
騎士が現れ、跪く。
騎士:「陛下! 外な村サンドローザからの報告! 自称スレイヤーズの一団が村人を助け、反乱を支援したそうです!」
トロイジール:「何!? また新たな脅威だと!? まずレジスタンス、そして今度はこいつら!?」 *玉座から立ち上がる
魔王は拳を握り、歯を食いしばるが、突然不気味に笑う。
トロイジール:「レジスタンスとスレイヤーズ全員に懸賞金をかけろ! 害獣のように狩り尽くせ!」
騎士:「かしこまりました、陛下!」
騎士が去ると、トロイジールは狂ったように笑う。
トロイジール:「ハハハハハ!! どれだけ持つか見ものだな......俺様の影の下で!」
――
第21章 仮面の行進 終
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