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1/3時間  作者: 藤崎ユキオ
21/31

仮面の行進

スレイヤーズの旅はどんどんつづける! どうぞ楽しんでお読みください!

翌朝、サンドローザ村の上に太陽が昇った。


今はハンマーの音と笑い声で溢れ、村人たちが家を修復している。希望が再び灯った。


僕たちは村長と妻と一緒に立ち、別れを告げる。


アストン:「これから旅を続けます。」


村長:「どこへ向かうのじゃ?」


エリセナ:「ヴァイオレット王国の首都です。」


村長:「なるほど......少しお待ちたまえ。」


村長は家の中に入り、紙の巻物を手に戻ってきた。


村長:「これを受け取れ。」 *僕に巻物を渡す


アストン:「これは?」 *巻物を開く


村長の妻:「地図よ。少し古いけど、まだ正確に使えるわ。首都まで導いてくれるはず。」


アストン(受け取りながら):「ダークリールムの地図......ありがとうございます、村長。しっかり使います。」


村長:「おぬしたちは自由だけでなく、我々に誇りまで与えてくれたのじゃ。感謝してもしきれませぬ。」 *頭を下げる


村長の妻:「本当にありがとうね、賢い旅人たちよ。」 *一緒に頭を下げる


エリセナ:「そんな......どうか顔を上げてください。」


村の門に向かって歩き出すと、村人たちが集まり、手を振って感謝の声を上げる。


村人1:「ありがとう、スレイヤーズ!」


村人2:「スレイヤーズ万歳!」


村人3:「白龍様、大好きです!!」


村人4:「風虎さん、カッコいい!!」


歓声が耳に届く。モルアは誇らしげに微笑み、グラシアは少し頰を赤らめる。


アストン:「誰かがファンクラブできちゃったみたいね。」 *グラシアにニヤリ


グラシア:「黙れ、バカ!」 *照れて杖で僕の頭を叩く


アストン:「あっ......」 *痛がる


その中、小さな悪魔の少女がモルアに近づき、恥ずかしそうにブレスレットを差し出す。


小さな悪魔少女:「あの、風虎さん! これ、私のお宝......お守り! 持っててください!」 *ブレスレットを渡す


モルアは跪き、ブレスレットを受け取る。磨かれた石と獣の牙でできた美しいもの。


モルア:「ありがとう、少女よ......大切にする。」 *温かく微笑み、頭を撫でる


少女は満面の笑みで両親の元へ走り、手を振る。


村の外、荒野を進む中、モルアは新しいブレスレットを温かく見つめる。僕は地図を取り出し、次の目的地を確認。


挿絵(By みてみん)


アストン:「えっと......今はサンドローザ......ここ......」


エリセナが肩越しに覗き込む。


エリセナ:「ヴァイオレット王国の首都はどこ?」


アストン:「ここだ。距離は約10マイルくらいかな。」


エリセナ:「10マイル歩くの!? 無理!」


アストン:「もちろん途中で休憩するよ。」


ふと、ダークリールムに来て2日経ったことを思い出す。


アストン:「待って......この世界に来て2日経ったよね。人間界に戻らないとまずいんじゃない? 時間が......」


グラシア:「ううん。リシテアが言ってたわ。悪魔の細胞は人間界に来ると6倍速で老化するって。」


アストン:「6倍速......あ、なるほど......」


エリセナ:「何!? どういう意味!?」


グラシア:「さて、クイズタイムよ! 私たちがこの世界に到着したのは土曜日の午前10時......それから48時間経った今、人間界は何時? エリセナ!」


エリセナ(パニック):「え!? えっと......2を......6倍して......わあっ......」 *頭から煙が出る


グラシア:「タイムアウト! アストン?」


アストン(冷静に):「土曜日の午前10時に到着して、48時間経った......つまり人間界では同じ土曜日の午後6時くらい。」


グラシア:「正解! つまり暗黒界では時間が6倍速で進むの。」


エリセナ:「あ!そっか! わかった!」


アストン:「でも僕の勝ち!」 *からかう


エリセナ:「ムカつく!」 *頬を膨らませる


僕たちは進み続け、地図に記された賑やかな町「商人町ポリ」に到着。


町は活気に満ちている。商人の荷車、屋台、さまざまな種族の町民。


エリセナ:「わあ! すごい! おとぎ話みたい!」 *興奮して走る


モルア:「一人でうろうろしないよ、エリ。群衆に紛れて迷子になるぞ。」


エリセナ:「はーい!」


散策中、小さな悪魔の少年がエリセナのスカートを引っ張る。


エリセナ:「こんにちは、小さい子! 迷子?」 *跪く


突然、もう一人の少年がエリセナのポーチに手を伸ばす。僕は素早く襟を掴む。


アストン:「捕まえた。」


エリセナ:「え!?」 *振り返る


囮の少年は慌てて逃げる。残った少年がもがく。


悪魔少年:「放せ!」


アストン:「ダメ。騎士団に突き出すよ。」 *脅すふり


少年は突然泣き出す。罰を受ける恐怖で。


悪魔少年:「騎士団はやだ! お願い! やめて!」 *泣く


モルアが優しく近づく。


モルア(跪いて):「なら約束して。今から盗みをやめて、いい子になる......約束できる?」 *小指を差し出す


少年は泣き止み、重い気持ちで頷く。


悪魔少年:「や、やくそく......」 *小指を絡める


モルア:「いい子だ。」 *頭を撫でる


そして少年にジェムストーンをいくつか渡す。


モルア:「お腹すいてるでしょ? これで食べ物買って、お友達にも分けてあげるんだ?」 *温かく微笑む


悪魔少年:「わあ! ありがとう、優しいお姉さん!」 *喜びの笑顔


モルア:「さあ、行きなさい。」


少年は走り去り、群衆に消える前に手を振る。


グラシア:「ここ......貧富の差が想像以上にひどいわね。」 *群衆を見る


アストン:「うん......さっきの少年、騎士団を言ったらあんなに怯えたし......」


グラシア:「間違いなく、権力の乱用ね。」


エリセナ:「そんな......!」 *信じられない

沈黙。


モルア:「とりあえず、泊まるところを探しましょう。」


アストン:「うむ、師匠の言う通り......宿屋を見つけよう!」


夜になり、ようやく泊まれる場所を見つける。

宿屋「ビーストキン」。熊獣人の大柄な店主クマが経営。


エリセナ:「わあ! 巨大なぬいぐるみみたい!」 *目が輝く


クマ:「ようこそ、旅人たち。部屋か?」


僕たちはチェックインし、支払いを済ませる。


クマ:「支払い確認。鍵だ。部屋は二階だ。」


エリセナ:「ありがとう、クマさん!」 *手を振る


クマ:「おう、小猫ちゃん。」 *手を振り返す


獣人姿の偽装のおかげで、ここは完全に安全。ようやく休める。


僕は宿の風呂でくつろぐ。


アストン:「あぁ......やっと......平和だ。」


壁の向こうから女子たちの声が聞こえる。


モルア:「エリセナ、気づかなかったけど......胸、すごいわね。」


エリセナ(赤面):「えっ!? モルアさんこそ......体、すごいです......」 *胸を隠す


モルア:「サイズには自信あるけど、君のは別次元よ!」


エリセナ(慌てて):「そんなこと言わないでください!」


遠くでグラシアが二人を見ている。


グラシア(苛立つ):「ちっ......ただの脂肪の塊よ。」 *控えめな胸を押さえる


モルアがエリセナの体をチェックし始め、エリセナが思わず声を上げる。


アストン:「え!?」 *神経が反応


好奇心に駆られ、板壁に近づく。小さな隙間を見つける。


アストン(ゴクリ):「ちょっとだけ......気づかれないはず......」 *赤面


覗こうとした瞬間、天国ではなく地獄が見えた。


グラシア(隙間越し):「楽しんでる?」 *不気味に微笑む


アストン:「うわっ!?」 *驚愕


隙間が一瞬で凍りつく。僕は慌てて後ずさる。


アストン:「やばい......完全にアウトだ......」 *罪悪感に沈む


場面はヴァイオレット王国の暗い玉座の間。魔王トロイジールが玉座に座り、苛立っている。

騎士が現れ、跪く。


騎士:「陛下! 外な村サンドローザからの報告! 自称スレイヤーズの一団が村人を助け、反乱を支援したそうです!」


トロイジール:「何!? また新たな脅威だと!? まずレジスタンス、そして今度はこいつら!?」 *玉座から立ち上がる


魔王は拳を握り、歯を食いしばるが、突然不気味に笑う。


トロイジール:「レジスタンスとスレイヤーズ全員に懸賞金をかけろ! 害獣のように狩り尽くせ!」


騎士:「かしこまりました、陛下!」


騎士が去ると、トロイジールは狂ったように笑う。


トロイジール:「ハハハハハ!! どれだけ持つか見ものだな......俺様の影の下で!」


――


第21章 仮面の行進 終

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