出発
アストンの新し冒険は遂に始まった!どうぞ楽しんでお読みください!
スレイヤーズが集結。
僕が輝くポータルへ一歩踏み出そうとした瞬間、リシテアの鋭い声が響く。
リシテア:「待ちなさい!」
僕は足を止め、振り返る。
リシテア:「そのままで行くつもり?」
アストン:「え……何か問題でも?」
リシテア:「ちゃんと装備が必要よ。ダークリールムの空気は人間にとって毒性があるかもしれない。5分も持たないわ。」 *腰に手を当て
僕は途中で固まり、恥ずかしそうに後ずさる。
アストン:「そ、そうだね……装備からだ。」
グラシア(ため息):「バカ。相変わらず無謀ね。」
エリセナ(くすくす):「新しい冒険に興奮しすぎちゃったんだね。」
リシテアがボタンを押す。隠し壁が開き、装備ギャラリーが現れる。
リシテア:「まず必須アイテム:人間の正体を隠し、安全に呼吸できるデモンマスク、防御用のアンチマジック・クローク、そして向こうの通貨ジェムストーン。」
チームは頷き、アイテムを受け取る。デモンマスクはそれぞれの個性に合わせて変形する。
*僕:黒犬マスク
*エリセナ:炎猫マスク
*グラシア:白龍マスク
*モルア:風虎マスク
リシテア:「アストン、どんな武器がいい?」
アストン:「剣……子どもの頃からおじさんに教わってきたから。」
リシテア:「なら、これを。ヴォイド・ソード。魔力を吸収するように鍛えられたわ。」
黒い刃の剣を指差す。普通の鋼鉄ではない。
僕は試しに振ってみる。柄が手にぴったり、重量感も完璧。
アストン:「これ、最高!」
モルアはパワーガントレット(爆発力強化)、シルフブーツ(空中移動用)、そしておなじみのポイズンブレードとスモークボムを装備。
アストン:「師匠、必要なものが全部わかってるね。」
モルア:「当然さ! 私ベテラン戦士だからだ。」 *誇らしげに笑う
アストン:「僕ももう少し装備しようか。」
僕はスウィフトグローブ(打撃速度アップ)とスウィフトブーツ(移動速度アップ)を取る。
エリセナ:「グラシアさんは?」
グラシア:「スノーフレーク・スタッフとマジックダガーで十分。ヒーリングバイアルも持っておくわ。」
エリセナ:「さすがグラシアさん、私、何を選べばいいかわからない……」
エリセナが迷いながら歩き回る。
グラシア:「趣味は?」
エリセナ:「え? 読書だけど……どうして?」
グラシアは彼女を魔法書コーナーへ導く。
エリセナ:「わあ! 魔法の本がいっぱい!」
グラシア:「ゆっくり見て、必要なものだけ選びなさい。」
エリセナ:「うん! ありがとう、グラシアさん!」 *笑顔
本を一冊ずつチェックし、ついに必要な一冊を見つける。
エリセナ:「パイロマスタリー……これだ! これが欲しかったの!」 *目が輝く
グラシア:「それが君の武器ね。」
エリセナ:「うん!」 *興奮して頷く
装備を終える前に、リシテアが僕に近づき、小さな装置を渡す。
アストン:「これ何ですか、リシ先生?」
リシテア:「片道通信装置よ。妨害耐性はあるけど、一度しか使えない。絶体絶命の時だけ使いなさい。」
アストン:「なるほど、緊急連絡用か。気が利いてる! ありがとう、リシ先生!」 *笑顔
リシテアは少し頰を赤らめ、近づいて突然抱きつく。
アストン:「リ、リシ先生!?」 *動揺
リシテア:「私が行けない分……君が指揮官よ。」
アストン:「え、僕が? 僕なんか……」
リシテア:「君を信じてるわ、アストン。無事に帰ってきて。」 *優しく微笑む
アストン:「絶対に……いや、みんなで!」 *柔らかく微笑む
チームはポータルの前に立つ。全員が装備を整え、出発準備完了。
アストン:「よし、スレイヤーズ……行くぞ!」
僕たちがポータルへ踏み込む。世界が歪む。
次元空間を飛ぶ。宇宙のような色と脈動するエネルギーのトンネルが二つの世界をつなぐ。
エリセナ(感動):「わあ! すごい!」
アストン(ふざけて):「みんな見て! 空中で泳いでる!」 *空中で泳ぐ真似
エリセナ(笑う):「ははは! おかしい!」
グラシア:「ふふっ……」 *笑いをこらえる
エリセナ:「え!? グラシアさん、今笑った!?」 *驚く
グラシア:「笑ってないし!」 *頰を赤らめる
モルア:「集中して。出口が近いわ。」
全員:「はい!」
眩い光が閃き、新しい世界へのポータルが開く。
アストン(心の中で):「ヴァルヨネッセ……迎えに行くよ。」
スレイヤーズはダークリールムの灼熱の砂漠に着地。深紅の空が燃える。
アストン:「ぷはっ! 熱っ!」 *顔から砂に突っ込む
エリセナ:「きゃっ! ごめん!」 *お尻で僕の背中に着地
グラシア(くすくす):「ふふ……バカ。」 *優雅に氷の足場で浮遊
モルア:「着いたぞ!」 *英雄的な着地
数秒後、ポータルが消える。僕たちは灼熱の中を前進する。
アストン:「まさか砂漠に着地するとは……」 *汗を拭う
エリセナ:「水、もっと持ってくるべきだった……」 *水筒が空
モルア:「このくらいの暑さ、へっちゃらよ!」 *汗だく
僕は冷静にハミングするグラシアを見る。
アストン:「グラシアさん、全然暑くないの?」
エリセナ:「え? 本当?」
グラシア:「ふふ……あんたたちと違って、私は天才だから。」 *ニヤリ
小さな氷の妖精が彼女に冷気を送っている。
グラシア:「彼女はフロスティ。氷の精霊よ。」
氷の妖精が手を振って挨拶。
アストン:「ズルい!」
エリセナ:「私にも分けて!」
グラシア:「いやだ。」
エリセナ:「えー……」 *がっかり
グラシア:「……わかったわ。エリセナだけよ。」
アストン:「え!? 不公平!」
エリセナ:「やった! ありがとう、グラシアさん!」
グラシアは氷の精霊の冷気をエリセナに分け与える。僕はまだ暑さに苦しむ。
数分後、遠くに村が見える。
モルア:「村!? 悪魔の世界に村が!?」 *衝撃
グラシア:「何が驚くの? 奴らが王国を築いたんだから、社会は存在するわ当たり前よ。」
モルア:「しかし……」 *震える
村に近づくにつれ、状況が明らかになる。廃墟のような村。壊れた小屋が過去の影を残す。
だが、貧しく暮らす悪魔の村人たちがまだ住んでいる。
モルア:「これは……」 *呆然
突然、小さな悪魔の少女がモルアのマントを引っ張る。
小さな悪魔少女:「……お腹すいた……」
モルアは衝撃で凍りつく。
僕は少女に跪く。
アストン:「ほら……これで食べ物買って。」 *ジェムストーンを数個渡す
少女は喜びの笑顔。
小さな悪魔少女:「ありがとう!」
少女は礼を言い、去る。
アストン(優しく):「大丈夫、師匠?」
モルア:「ちっ……平気よ。」 *目を逸らす
村人たちに聞き、村長の家へ案内される。
年老いた悪魔の村長と妻が迎える。
村長:「ようこそ、サンドローザ村へ、旅人たち。」
村長は僕たちを居間に案内。
村長:「申し訳ないが、これしか出せない……」 *お茶を出す
エリセナ:「十分すぎます。」
村長はトロイジールの政権が村を見捨て、王国軍が資源を奪いに来るだけだと説明。
グラシア(冷たく):「飢えた村人を税金で搾取……最低ね。」
アストン(心の中で):「トロイジール……ヴァルヨネッセが言っていた魔王の名前……」
村長の妻:「反対する悪魔たちはレジスタンスを結成したけど、最近音沙汰がないわ……まさか…」
村長:「ありえない……あのこぞが率いるレジスタンスだ。戦わずに捕まるはずがない。」
村長の妻:「……そうね、夫。」 *安堵の笑み
グラシア(心の中で):「悪魔が……正義のために互いに戦う?」
村長の話を聞き、モルアは震える。彼女の世界観が崩れる。足に力が入らず膝をつく。僕は支える。
モルア:「こんなの……ありえない……」 *跪く
アストン:「師匠!?」 *肩を支える
モルアは答えず、体を震わせ、頭を抱える。
アストン:「村長、今夜ここで休ませてもらえますか?」
村長:「もちろん。客間を使って。」
後で僕はモルアをベッドへ運ぶ。彼女はまだ震えている。
モルア:「うう……ごめんよ……ここにいる大人は私だけなのに、こんな震えて……みっともない……」 *涙目
アストン:「大丈夫だよ、師匠……君は僕に『愛する人を守る』ことを教えてくれた。今、僕はそれをやってるだけ。」 *優しく微笑む
モルア:「アストン……」 *すすり泣く
僕は優しく抱きしめ、彼女の顔を肩に預ける。
アストン:「全部大丈夫になるよ。泣きたいだけ泣いていい。」
モルア:「……ありがとう……アストン……」 *僕の肩で泣く
ドアの外で、エリセナとグラシアが静かに見守る。
エリセナ:「素敵だったわね……」 *涙ぐむ
グラシア(心の中で):「モルア……私、彼女のこと何も知らなかった……」
感情を吐き出した後、モルアは静かに眠りにつく。
アストン:「師匠……」 *髪を優しく撫でる
グラシア:「彼女もう寝た?」
アストン:「うん。僕たちも寝よう。」
エリセナ:「うん……」 *モルアを心配そうに見つめる
深紅の月が昇り、ダークリールムの空が夜に染まる。
この何もしらない異世界で、どんな試練が待っているのか?
――
第19章 出発 終
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