狂気の門
アストンの物語はどんどんつづける!どうぞお楽しんでお読みください!
僕は急いで研究室へ駆け込み、リシテアに発見したものを差し出す。
アストン:「リシ先生! 見つけたんです!」
ヴァルヨネッセのヘアピンを渡す。リシテアはそれを受け取り、すぐにスキャニングワンドを取り出す。
リシテア:「髪の毛が一本……そう! これ間違いなくヴァルヨネッセのものね。これで彼女の魔力痕跡を追跡できるわ!」
彼女はスレイヤーズ全員に宣言する。
リシテア:「みんな、集まって! 手がかりができたわ!」
他のメンバーがすぐに集まる。
リシテア:「彼女を見つける方法が見つかったの! これが彼女のヘアピン……中に髪の毛が残ってるわ。」
エリセナ:「髪の毛?」 *首を傾げる
グラシア:「魔力の署名をスキャンすれば、正確な位置が特定できる。」 *冷静に説明
エリセナ:「わあ!」 *感心
アストン:「でも問題が……」 *リシテアを見る
リシテア:「ええ……彼女はもうこの世界にいないわ。」
エリセナ:「え? どういう意味?」
僕はヴァルヨネッセの真実をエリセナに話す。
エリセナ:「彼女が悪魔で……しかも王女!?」 *衝撃
アストン:「うん……でも、中庭で戦った悪魔たちとは違って、彼女はすごく知的で理性的なんだ。」
モルア:「初めて会った時、私も驚いたぞ……これまで戦ってきた悪魔の中で、彼女だけが人間のように話せたんだ。」
エリセナ:「つまり……」
リシテア:「その通り。彼女は故郷のダークリールムに戻ったのよ。」
アストン:「これはまずい……」
グラシア:「どうして?」
僕はヴァルヨネッセの状況と彼女の王国の政治問題を説明する。
エリセナ:「絶対に助けなきゃ!」
グラシア:「どうやって?」
リシテア:「実は……方法があるわ。」
リシテアは最新の研究について語り始める。
アストン:「本当ですか!?」
エリセナ:「この装置は何!?」
リシテア:「それはまだ秘密! 明日のサプライズまで取っておくわ!」
エリセナ:「えー……」 *頬を膨らませる
リシテア:「今夜中に完成させるから集中するから……みんな、今日は解散!」
スレイヤーズ:「了解です!」
僕たちが研究室を出ると、リシテアは新しい発明に取りかかる。モルアが付き添い、サポートする。
翌日、秘密基地の中。リシテアはカーテンで覆われた巨大な装置の前に立ち、誇らしげに微笑む。
リシテア(高笑い):「ふふ……ホホホホホ! 見なさい! 私の最高傑作! 美しい我が子がついに完成したわ!」
インターホンで呼びかける。
リシテア:「スレイヤーズ、集合!」
廊下を歩きながら、エリセナとグラシアと一緒に研究室へ向かう。
エリセナ:「今度は何だと思う!?」 *興奮の笑み
グラシア(淡々):「間違いなくまた試作品ね……そして今回、私たちが実験台になるかも。」
アストン:「嫌な予感気がする……」 *警戒
研究室に入ると、リシテアが劇的にポーズを決め、モルアが腕を組んで待っている。
リシテア:「我が同志たち! ついに完成したわ! 人類の歴史を変える装置! 長らくお待たせしました……見なさい!」
モルアがカーテンを引き下ろす。巨大な魔術機械が魔力でうなり、輝いている。
リシテア:「名付けてテレポーテーション・ポータル! 中に入れば、瞬時に目的地へ到着。精密で優雅で革命的なの!」
エリセナ:「わああ! すごい! ファンタジー小説みたい!」 *手を叩く
グラシア:「テストしたの?」 *疑いの目
リシテア:「一度もしてないわ!」 *無邪気に笑う
アストン:「終わった……」 *ため息
モルア:「文句言うな、弟子よ……」 *背中を叩く
エリセナ:「えっと……まずテストした方がよくない?」
沈黙。
リシテア:「その通り! モルア、あなたからね。」
モルア:「おう!」 *掌を叩く
アストン&エリセナ:「えええ!?」 *同時に叫ぶ
モルア:「大丈夫よ。リシを信じてるから……」 *ポータルへ歩む
グラシア:「私は関わりたくないわ。」 *背を向ける
機械が青いルーンで輝き始め、高い音が部屋を満たす。ポータルが開き、渦巻く渦が現れる。
リシテア:「準備……セット……発射!」 *興奮の笑み
モルアは迷わずポータルへ入る。僕とエリセナは恐怖で見つめる。グラシアは肩越しにチラ見するが、無関心を装う。
リシテア:「目的地はモルアの森の丸太小屋よ。彼女の縄張りだから安全。念のため、肩にミニカメラをつけたわ! 結果をモニターできる!」
画面が点灯するが、映像は急降下する鳥瞰視点。
アストン(叫ぶ):「空から落ちてる!?」
エリセナ(パニック):「全然安全じゃないよ!」
グラシア(目を逸らす):「言ったでしょ。」
リシテア:「あ……高度座標を設定し忘れた、てへっ!」 *舌を出して頭を叩く
アストン:「マジか……」
映像ではモルアが木の枝を蹴って跳ね、重力を操りながら着地。しゃがんで着地成功。
モルア(通信で笑う):「リシ! 私生きてるぞ! テスト成功だ!」
リシテア:「よくやったわ、モルア。戻ってきなさい。」
モルア:「おう!」 *通信を切り、急いで戻る
みんなが安堵の息をつく。
アストン:「師匠が超人級でよかった……」
数分後、モルアが戻る。全身擦り傷と葉っぱだらけ。
モルア:「ただいま!」
リシテア:「よし。エリセナ、傷の手当てを!」
エリセナ:「は、はい!」
エリセナがすぐに手当てを始める。
リシテア:「次はグラシア!」
グラシアは逃げようとして途中で固まる。
グラシア:「うう……わかった。ちゃんと設定してね。サプライズなしで。」 *渋々進む
リシテア:「安心して。君のお気に入りの場所、学校の屋上よ。」 *優しく微笑む
グラシア:「本当ならいいけど。」 *目を細める
機械が再起動。グラシアが渋々入る。
画面には学校の屋上ではなく、無機質なリミナル空間が映る。色が揺らぎ、浮遊するルーン。
アストン:「あれは屋上じゃない!」
エリセナ:「大丈夫なの!?」 *心配
モルア:「大丈夫よ。」
リシテア:「彼女自身のリミナル保管庫に送っただけよ。」
アストン:「彼女は戻ってこれなかったらどうする!?」
リシテア:「心配ないわ……彼女は天才だから。」
エリセナ:「グラシア……」
数瞬後、空中に次元の裂け目が開く。グラシアが半分だけ出てくる。
アストン:「グラシア!?」
僕は駆け寄り、彼女を引き出す。
グラシアは冷たくリシテアを睨む。
グラシア:「嘘つき。」 *睨む
リシテア:「ごめんね…でもこれでダークリールムからの往復が可能だと確認できたわ! ありがとう、グラシア!」 *拍手
アストン:「え? どういうこと?」 *混乱
リシテア(笑う):「ふふ……ヴァルヨネッセの髪の毛を触媒にすれば、ダークリールムの座標を特定してテレポートできるわ。そしてグラシアのことで、人間界を戻れる方法なことも確認できたわ。」
アストン:「うう……頭が……」 *完全に混乱
エリセナ:「よくわからないけど、すごい! グラシアさん!」
グラシア(ため息):「……借りを作ったわね。」
リシテア:「了解。貴重なデータ、ありがとう。」
僕とエリセナがグラシアの周りに集まる。
アストン:「中で何があったの?」
グラシア:「リシが私を自分のリミナル保管庫に送ったのよ。スタッフと入れ替わるイメージで脱出しただけ。」
彼女は杖を召喚し、再び収納する。
グラシア:「これの逆よ。」
エリセナ:「杖と場所を入れ替えるイメージ?」
グラシア:「近い……けど違う。」
エリセナ:「じゃあ何なの?」 *頬を膨らませる
グラシア:「逆呪文よ。」
エリセナ:「逆呪文!? そんなのできるの!?」
アストン(気づく):「なるほど。魔法は数式みたいなものだ。杖召喚がX+Y=Zなら、逆はXが術者、Yが保管庫、Zがテレポート。」
グラシア:「あら……意外と頭いいのね。」 *感心
エリセナ:「数学……痛い……」 *完全に迷子
リシテアは必要なデータをすべて集めた。ヴァルヨネッセの髪の毛を触媒にすれば、テレポーテーション・ポータルでダークリールムへ安全に行ける。
リシテア:「作戦は明日開始。しっかり休んで……スレイヤーズ、解散!」
僕は拳を握り、ようやくヴァルヨネッセに会える。
エリセナはグラシアを誘う。訓練と一緒に泊まりに来てほしいと。
エリセナ:「お願い、グラシアさん! 明日までに魔法を極めたいの!」
グラシア:「え!? お泊まり!?」 *少し頰を赤らめる
グラシアは誰かと泊まる経験がない。リシテアが微笑み、グラシアの頭を撫でる。
リシテア:「行ってきなさい、グラシア! 友達の家でお泊まり、楽しいわよ!」
グラシア:「友達!?」 *驚く
エリセナ:「うん! 友達だよね?」 *優しく微笑む
グラシアは固まり、顔を背けて照れ隠し。
グラシア:「……し、仕方ないわね……いいわよ……」
僕は彼女の可愛い照れ顔を見て微笑む。彼女は気づき、もっと赤くなって杖を召喚。
なんとなく、この流れがわかる。
グラシア:「何見てんのよ!」 *杖で僕の頭を叩く
アストン:「あ! ごめん——いたっ!」 *頭を押さえる
エリセナとグラシアが去った後、モルアが僕に近づく。
アストン:「師匠?」
モルア:「アストン……訓練の時間よ。」
アストン:「はい!」
僕たちはモルアの丸太小屋周辺の訓練場へ。モルアは僕の進歩を見て感心する。
モルア:「訓練を始めて1ヶ月ね……正直、君の成長速度に驚いてるわ。」
アストン:「本当ですか!? 光栄です、師匠!」
モルア:「でも調子に乗らないぞ、弟子よ! もっと厳しく鍛えるから覚悟してくれ!」
アストン:「もちろんです、師匠!」
数分の訓練後。
モルア:「アストン。そろそろ秘伝を教える時ね。リー・シン秘伝、四聖獣の技。」
僕は彼女が以前見せてくれた吼える虎拳を思い出す。岩を砕く強力な拳。
アストン:「はい、師匠! ご指導お願いします!」 *頭を下げる
翌朝、僕は家族に「友達とキャンプに行く」と伝える。
ステラ:「キャンプ? 女の子いるの?」 *疑いの目
アストン:「うん、まあ……」
ステラが頬を膨らませる。
ステラ:「バカおにぃ!」
アストン:「えっ!?」
ステラは怒って去る。
おじさんは微笑み、ペンダントを渡す。
サイモンおじさん:「お父さんの形見だよ。」
アストン:「父さんの?」 *ペンダントを見つめる
サイモンおじさん:「持って行きな、坊主。」 *優しく微笑む
アストン:「うん。」 *ペンダントを着ける
サイモンおじさん:「似合ってるぞ。」
アストン:「はは……本当か?、おじさん。」
僕はおじさんを抱きしめる。
アストン:「おじさん……今までありがとう。」
サイモンおじさん:「気をつけろよ、息子。」 *抱き返す
アストン:「うん!」 *笑顔で頷く
背を向け、歩き出す。おじさんの顔が真剣になる。
サイモンおじさん(心の中で):「ただのキャンプじゃない……危険な場所へ行くんだな……」
沈黙。
サイモンおじさん(祈り):「クリフ、メリーサ……どうかあの子を見守ってやってくれ。」
秘密基地の中、スレイヤーズが集合。
リシテアがテレポーテーション・ポータルを起動。ダークリールムへの座標がセットされている。
僕が前に進み、輝くポータルを見る。
アストン:「行くぞ。」
――
第18章 狂気の門 終
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