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1/3時間  作者: 藤崎ユキオ
16/19

絶望の鎖

アストンの物語はどんどん続ける!どうぞお読みください!

挿絵(By みてみん)


学校の屋上、昼休み。暖かい陽光に浴びながら、グラシアは一人で柵にもたれている。


好きなアイスキャンディーを食べ終え、棒をゴミ箱に投げるが、外れる。


グラシア:「ちっ......」


棒を拾いに行き、今度はしっかりゴミ箱に入れる。


数秒後、屋上の扉が開き、僕が呼ぶ。


アストン:「グラシア! ここにいる?」


グラシアは耳を塞ぎ、僕の方を振り返る。


グラシア:「うるさいわね!」


アストン:「あ、ごめん。」


僕は彼女を見て微笑む。そして近づく。


アストン:「グラシア。助けてほしいことがあるんだ。」


グラシア:「彼女を探したいんだろ?」


アストン:「うん!」 *頷く


突然、エリセナが乱入。


エリセナ:「私も入れて!」


アストン:「エリセナ!」


息を切らしながら近づき、僕の隣に立つ。


エリセナ:「ヴァルヨネッセも私の友達よ!だから私も助けたい!」


グラシアは小さく微笑み、僕たちを抜かして歩き出す。


グラシア:「行くわよ。」


アストン&エリセナ:「うん!」


僕たちは地下のスレイヤーズ基地へ。基地の中ではリシテアとモルアが待っていた。


リシテア(苛立って):「ふん......最高の標本が逃げちゃったわね......」


モルア(興奮):「戦いの時間!? もうワクワクしてきた!」


数秒後、僕たちは基地に到着。リシテアとモルアに向き合う。


アストン:「リシ先生! 師匠!」


モルア:「よぉ、弟子。」 *手を振る


リシテア:「言いたいことはわかってるわ。」


アストン:「うん......僕のわがままなんだけど、彼女を助けたい!」


モルア:「助ける?」 *眉を上げる


僕はヴァルヨネッセの状況を説明する。トロイジールとの強制結婚、彼女の民への抑圧について。


モルア:「政治? 悪魔が?」 *半信半疑


アストン:「はい、師匠!」


リシテア:「なるほど......彼らも知能を進化させたのね。昔はただの力任せで征服してたのに。」


エリセナ:「みんなでやりましょうよ!」


グラシア(渋々):「仕方ないわね。」


モルア(興奮):「よし! 狩りの時間だ!」 *拳を合わせる


リシテア(ニヤリ):「作戦名:ヴァルヨネッセ奪還、開始!」


アストン:「みんな......ありがとう!」 *大きく笑う


みんなと笑顔を交わし、僕は拳を掲げて叫ぶ。


アストン:「行くぞ、スレイヤーズ!」


全員:「おおお!!」


場面はダークリールムに交わした、バイオレット王国の黒曜石の玉座の間。熱と緊張が空気を重くする。黒い柱が爪のように天井へねじれる。


その間を、ヴァルヨネッセが無言で歩く。呪われた鋼の鎧を着た精鋭悪魔に挟まれている。


玉座の奥、魔王トロイジール・デーモンシュタインが立ち上がる。威厳ある悪意の巨体。


トロイジール:「ヴァルヨネッセ。失踪した王女が遂に帰ってきた。」 *歓迎


ヴァルヨネッセは無言。表情は空白、目は絶望に曇っている。


トロイジール:「悪魔と人間の調和という夢は美しかったが、愚かだった。」 *嘲笑


返事はない。


トロイジール:「悪魔は征服し、喰らい、破壊するために存在する! それを知るべきだろう、王女!」


近づき、耳元で囁く。


トロイジール(囁き):「そして私は、より大規模な軍を人間界へ送り込む。」


ヴァルヨネッセが震える。


トロイジール(ニヤリ):「ああ、まだ気にかけるのか。」


ようやく、震えながらヴァルヨネッセが口を開く。


ヴァルヨネッセ(静かに):「......従いますわ。侵攻だけはやめなさい。」


トロイジール(笑う):「従う? いい響きだ。初めて君を見た瞬間から欲しかった......兵士としてではなく、私の隣に立つ女王として。」


ヴァルヨネッセの肩が震える。目が暗くなる。


ヴァルヨネッセ:「......それで済むなら......いいわ。」


トロイジール(嘲笑):「はは......ハハハハ!!」


突然、トロイジールが手を上げる。闇の魔力が掌から爆発し、ヴァルヨネッセを襲う。


ヴァルヨネッセ(息を飲む):「な、何......!?」


魔力の鎖が四肢を縛り、胸に呪印が輝く。


トロイジール:「騙されると思うか! 君は危険すぎる......裏切る可能性のある妻など要らない!」


ヴァルヨネッセ(叫ぶ):「いや!! 離しなさい! 王命よ!」 *もがく


トロイジール(冷たく):「衛兵、王女を深淵の檻へ投げ込め。」


ヴァルヨネッセ(パニック):「そんな! どうして!? 私は王族よ! ヴァイオレット家の正統後継者だわ!」


トロイジール:「裏切り者は裏切り者だ。」


彼は魔術文書を出す。人間との協力記録--彼が捏造した偽の証拠。


トロイジール:「これが正義だ......王女は我々悪魔を裏切った!」


魔力で縛られ、呪いで力を奪われたヴァルヨネッセは、骨と炎の回廊を引きずられる。


もがき、叫ぶが、声は巨大な闇に吸い込まれる。


精鋭悪魔たちは彼女を虚空に浮かぶプリズム状の深淵の檻へ投げ込む。魔法も怪力も通じない牢獄。


ヴァルヨネッセ:「いや......いや! こんなことで許さないわ!!」 *必死にもがく


上方の入り口から、トロイジールが冷たく見下ろす。


トロイジール:「眠れ、我が王女。」 *手を上げる


眠りの呪文を放つ。


呪文が効き、ヴァルヨネッセは前のめりに崩れる。


ヴァルヨネッセ(囁き):「......アストン......助けて......」 *眠りに落ちる


彼女の目が閉じる。深淵の檻が封印され、眠る王女を閉じ込める。ヴァイオレット王女の光は闇に沈む。


暗い酒場。荒々しい笑い声と魔力結晶の爆ぜる音が響く。魔力放送がスクリーンに映る。


「ヴァイオレット王女捕縛」の映像がダークリールム全土に流れる。


酒場の悪魔たちは沈黙。衝撃が広がる。


悪魔客1:「王女が......裏切り者で逮捕!?」


悪魔客2:「信じられない......」


奥の席で、フードを深く被った赤い目の長身の悪魔が拳をテーブルに叩きつける。


長身の悪魔:「ちっ! あの暴君、やりすぎだ!」


獣バーテンダー:「カザク......テーブル叩かないでくれ。」


カザク:「悪いな、ポーラ......代金だ。」


カザクは宝石をカウンターに置き、酒場を出る。


ポーラ:「まいど!また来てくれ!。」


場面は隠れ峡谷の要塞--レジスタンスの基地。


司令室へ入るカザク。


カザク:「司令官グルフ! ベリンダ! ヴァルヨネッセ王女がトロイジールに捕まった!」


軍帽と眼帯の狼獣人グルフが立ち上がる。


グルフ:「なんだと!? ぐるる......彼女は我々の希望だった! 光だった!」 *拳を握る


隣に立つのは秘書の黒髪美人サキュバス、ベリンダ。眼鏡をかけている。


ベリンダ(衝撃):「まさか......ヴァルヨネッセ王女が......」 *口を覆う


カザク(決意):「これが合図だ! 今こそ蜂起の時!」


グルフは席に戻り、静かに言う。


グルフ(冷静):「ベリンダ、全員を集めろ。」


ベリンダはショックから立ち直り、即座に応じる。


ベリンダ:「はい、司令官!」 *外へ走る


数分後、レジスタンスの全兵が集まる。


グルフ:「トロイジールがヴァルヨネッセ王女を捕えた!我々はこれを見過ごせない! 今こそクーデターだ!!」


全員(一斉に):「真のヴァイオレット王位のために!!」


グルフ(咆哮):「アオオオオオオオ!!」


レジスタンスの旗が革命の炎に照らされ、咆哮と遠吠えが響き渡る。


――


第16章 絶望の鎖 終

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