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1/3時間  作者: 藤崎ユキオ
10/24

悪魔の死刑執行者

よろしくお願いします!どうかお楽しんで読みなさい

挿絵(By みてみん)

丸太小屋の中、モルアがランタンに火を灯すと闇が消えた。小屋には電気がない。


僕は緊張して立ち尽くす。モルアは笑って席を勧める。


モルア:「遠慮しないで、アストン。好きなところに座って。」


アストン:「は、はい!」


近くの木の椅子に座る。突然お腹が鳴った。今日、リシテアを尾行して昼食を抜いていたのを忘れていた。


アストン:「す、すみません……」


モルアはくすくす笑い、キッチンへ向かう。


モルア:「お腹空いた坊やね。作ってあげるよ。」


アストン:「い、いえ、大丈夫です、モルアさん!」


モルア:「だめだ。いい子で待ってなさい!」


アストン:「……わかりました。」


彼女が夕食の準備をしている間、小屋の中を見回す。古い写真フレームに目が止まる——緑髪の少女と金髪の少女が抱き合っている。緑髪は間違いなくモルア、金髪はリシテア。幼なじみだった。


モルアが戻ってきたので席に戻る。彼女は温かい料理と伝統的な茶器をテーブルに置く。


モルア:「お待たせ、アストン。私の得意料理よ!」


得意料理と聞いて、珍しい東方料理かと思った。


モルアが皿を置く——野菜ドレッシング付きの炭化したカエル。


アストン:「……これ?」


モルア:「そう! 特別な焼きガエル! 栄養満点よ!」


アストン:「マジかよ……」


見た目はひどいが、彼女の努力を無駄にするわけにはいかない。


モルア:「食べて、アストン! 美味しいわよ!」 *期待の笑顔


アストン:「は、はい……」


カエルの脚を切り、一口食べる。モルアがワクワクして見つめる。噛んで味わうと——


アストン:「何これ!? めっちゃ美味しい!! なんで!?」


モルア:「でしょ? 料理は見た目じゃなくて、味と栄養が大事なの! 覚えておきなさい、アストン!」


アストン:「はい! 今日は新しいことを学びました!」 *食べ続ける


彼女も一緒に夕食に加わり、食後に茶を飲みながら冗談を言い合って笑う。


その後、残り少ないスマホのバッテリーでおじさんにメッセージを送る。


アストン:「おじさん、今夜は友達の家に泊まるから、遅くなるよ。」


おじさんから即返信。


おじさん:「わかった坊主……ちゃんとゴム使えよ。」


おじさんのメッセージに顔が熱くなる。返信を書こうとしたが、バッテリーが切れた。誤解が解けないまま。


おじさんの冗談のおかげで、モルアと泊まるのがさらに緊張する。


突然モルアが近づき、質問する。


モルア:「王女の様子はどう?」


アストン:「元気ですよ、リシ先生の部分以外は……」


モルア:「ふふ……リシは彼女に危害を加える気はないわよ。」


アストン:「そうですね……」


沈黙が訪れる。


彼女の美しい顔に見とれ、心臓が速くなる。頭を振って会話を続ける。


アストン:「モ、モルアさん……」


モルア:「なに?」


アストン:「どうして悪魔の死刑執行者になったんですか?」


モルア:「……」


答えがない。プライベートすぎる質問だったか。


アストン:「ごめんなさい、余計なことを——」


モルア:「いいんだ、アストン……話すわ。」


茶をすすり、彼女は語り始める。


場面は東方風の建築の町。アリーナで二人の猛者たちが決闘し、観客が熱狂する。


戦士1:「やあっ!」 *直拳


戦士2:「ふん……」 *素早くかわし、アッパーで反撃


アッパーが相手を吹き飛ばし、KO。


実況:「今日の優勝者は……無敗のチャンピオン……フェイ・リー・シン!!」


試合終了、観客が勝者に熱狂。観客席に緑髪の少女が立っている。結果に満面の笑み。


緑髪の少女:「お父さん!」 *誇らしげに笑う


チャンピオンのフェイは娘の声に気づき、ニヤリとVサイン。


賞金を受け取り、娘のもとへ。


フェイ:「モルア……お父さん、どうだった? カッコよかったろ?」


少女は幼いモルアだった。


モルア:「うん、お父さん! 世界で一番強くてカッコいい!」 *抱きつく


フェイ:「はは! お母さんに見せてやろうぜ!」


モルア:「お母さん、きっと喜ぶよ!」


フェイは小さなモルアを肩に乗せ、家路につく。だが道中、当局が悪魔の群れが町に侵入したと発表。


町民がパニックで避難。強い戦士たちが集まり、迎撃に向かう。


モルア:「お父さん……」 *恐怖で袖を握る


フェイは笑顔で娘を近くの倉庫に運び、地下室の扉を開ける。モルアを下ろし、中に隠す。


モルア:「お父さん、どこ行くの?」


フェイ:「悪い悪魔どもをやっつけてくる! モルア、いい子でここにいててくれ。すぐ戻るから待ってろ!」 *笑顔


モルア:「うん! お父さんは最強だから、絶対勝つよね!」


フェイ:「ありがとう、モルア! 大好きだぞ!」 *頭を撫で、抱きしめる


短い温かい時間後、フェイは地下室の扉を閉め、悪魔退治に向かう。小さなモルアは忠実に待つ。


1時間、2時間、3時間……待っても戻らない。疲れて眠ってしまう。


突然目を覚ます。夜が明けていた。父はまだ戻らない。待ちくたびれ、地下室から出る。


モルア:「お父さん? どこ?」


外に出ると、血溜まりと死体が町中に。目が暗くなる。


モルア:「……な、何これ!? お父さん、大丈夫だよね?」


ショックで後ずさり、死体につまずく。振り返り——父フェイの遺体だった。


モルア:「……お父さん!?」 *膝をつく

沈黙。


モルア:「嘘! お父さんは最強なのに! 死ぬはずない!」 *頭を抱える


父の顔を見る。死ぬ間際まで笑顔だった。モルアはそれを見て、ようやく涙が溢れ、大声で泣く。


モルア:「うわあああ!! お父さあああん!!」 *遺体の傍で泣き叫ぶ


泣き声は気づかれ、数分後、冒険者服の金髪の少女が現れる。


金髪の少女:「生き残りが!? よかった!」

モルアは気づくが、目は虚ろ。


金髪の少女:「大丈夫?」


モルアは答えず、父の遺体を見つめる。


少女は気づき、同情し、優しく抱きしめる。


金髪の少女:「もう大丈夫よ……」 *抱きしめる


モルアの目に光が戻り、少女の温かさにまた泣く。やがて少女の両親が来る。


場面は現在、モルアの丸太小屋。


アストン:「その金髪の少女……リシテア先生ですか?」


モルア:「その通り……彼女は私をブラックリーフ家に連れて行き、冒険者一家に預けた。母と再会させてくれたの。」


アストン:「なるほど……」


場面は過去、ブラックリーフ家のバンの中。


数日リシテア一家と過ごし、二人は親友になった。楽しい思い出を共有する。


ようやく目的地——山の森の中の東方風の家、モルアの家に到着。


モルアはドアに向かって駆け出す。母に会える喜びで。


モルア:「お母さん!」


母メイ・リー・シンがドアを開ける。


メイ:「モルア! 本当にあなたなの!?」


モルア:「お母さん!! 会いたかった!」 *抱きつく


家族が再会。後ろでブラックリーフ一家が微笑む。


メイ:「旅人の皆さん、本当にありがとうございます!」


リシテアの父:「当然のことさ!」


リシテアの母:「ええ……」


リシテアは親友と別れるのが寂しくて涙目。モルアが気づき、駆け寄る。


モルア:「リシ!」


リシテア:「泣いてないもん!」 *鼻をすする


モルア:「へへ!」 *手を握る


リシテア:「モルア……」 *すすり泣く


モルア:「ずっと友達だよ、リシ!」


リシテアの目が輝く。手を握り返す。


リシテア:「うん! 私を忘れたら許さないから!」


モルア:「もちろん忘れない!」


ブラックリーフ一家との温かい別れの後、メイはモルアを家に招く。


モルア:「お母さん……お父さんのこと……」 *涙目


メイは町の虐殺と夫の死をすでに聞いていた。

娘を強く抱きしめる。モルアが息を飲む。


メイ:「モルア、あなたが無事でいてくれるだけで……それが一番大事よ!」 *涙をこらえる


モルア:「お母さん……」 *痛みを共有し、抱き返す


その後、母も武術の達人なので、訓練を頼む。悪魔を素手で倒せるほど強くなりたい。


悲劇が彼女の心を染め、すべて悪魔のせいだと考える。目に復讐の炎が燃える。


モルア:「……悪魔は全員死ね!」 *目に復讐の炎


――


第10章 悪魔の死刑執行者 終

読んでくれてありがとうございます!もしお気になりましたなら、それはなによりです!どうかぜひブックマークしてください!

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