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エッセイあれこれ

ダイエットに必要なもの教えます

作者: 荒野ヒロ

 痩せたい。そう思う紳士淑女は多いでしょう。

 痩せるにあたって必要なことについていくつか教えましょう。そして痩せる方法についても。



「たばこを吸ってれば痩せる」とか、

「楽して痩せたい」とか、そんな寝言をほざいている人は、まず自分の体型と相談して、なぜ痩せなければならないかを考えましょう。

(「寝言をほざいている」と言われて腹が立ち、ブラウザバックする人はどうぞそのままでおすごしください)


 なんのために痩せるのか、痩せる必要があるのか。

 たとえば糖尿病などのなんらかの医学的な理由から痩せなければならない、と言われている人。

 当然痩せる理由は明確ですね。

 なのに痩せられない。そういう人もいるでしょう。


 はっきり言います。

 自分に甘い考え(都合のいい考え)をしている人は、まずその甘えを捨ててください。

 人の2倍食べてても痩せたいとか、酒を大量に飲んでいても痩せたいとか。それはたわごとです。


 ……この時点でもうダイエットをあきらめる人は、しょせんその程度の「痩せたい」という想いしかないのです。

 まわりから「肥満体型」と言われて「仕方なく」という態度では、いつまでたっても自分を変えられません。

 痩せようとしない人が痩せられる魔法などありません。

 目標を決め、そこまで歩きつづける。

 そうした意識化をしましょう。


 痩せるというのは自分の肉体に働きかけることです。

 つまり運動と食事から体を改造するということであり、自覚的に取り組むということです。

 肉体の変化をするわけですから、その変化のために自分の生活(行動)を変えるのは当然だと考えましょう。


 痩せるのに絶対に必要なこととは、自分の意志を強くもつ、ということです。痩せるために努力する、という決意をもつことです。


 あたりまえのことですが、痩せようとしない(太っている)から痩せる必要があるわけで、元から痩せている人が痩せる必要はありません。

 筋肉量が少ない人は体を鍛えるべきですし、太っている人は痩せるべきで、痩せすぎの人は多少の贅肉ぜいにくをつけたほうが自然です。


 減量は1日で変わるものではありません。

 長期的な視点をもって取り組みましょう。


 しかしそうは言っても「自分は意志が弱いから……」などと言い訳して、結局ダイエットをあきらめてしまう人も多いはず。

 だからこう言い換えます。

 意識的に痩せることを念頭において生活すると、それが()()()されます。


 大切なのは「()()()」することです。


 最初のころは面倒くさく、つらいと感じていたダイエットのための行動も、習慣化すればそれほど苦にはなりません。



 まずは体の仕組みなどを理解するところからはじめましょう。



 * * * * *



《知識》


 成人男性の1日の摂取カロリーは約2000キロカロリー。

 成人女性の1日の摂取カロリーは約1800キロカロリー。

(男女とも前後200キロカロリーの幅が基準とされています)


 身長、筋肉量。そして運動量によって消費カロリーは変わります。全員が同じなわけがありません。

 自分に合った摂取カロリーの把握は計算方式があるので調べてください。

 他人任せにしない、というのが第一歩です。

 というか経験で自ずとわかるようになります。

 自身の肉体のことです。もっと()()()になりましょう。



 それでは痩せるのに効果的なことについて教えましょう。



 それは「カロリー日記」を付けることです。

 食事ごとの摂取カロリーを記録していくことです。

 極端な話、口に入れる食べ物の重さを量り、それを記録し、カロリーを算出するわけです。

 外食の場合はだいたいのカロリーを計算し、それを記録していくことになります。

 たいてい店で食べる食事は高カロリーであることがほとんどです。自分で料理を作ったほうが、痩せるには1番いいです。



 大きくまとめると食べていい(太りにくい)物と、食べてはいけない(太りやすい)物があります。


❌【食べてはいけない物】

 脂身の多い肉(ロース、カルビなど)。

 脂身の多い魚(マグロならトロ。)。

 揚げ物(からあげ、カツ、ポテトチップなど)。

 アルコール類。

 甘い物(スイーツ系。糖分を使用した飲み物)。

 糖質食品。おもに主食となる米や小麦食品(パンや麺類)。穀物や芋は糖質が多いです。

 豆も脂質が高い傾向にあり、食べすぎは禁物です。


⭕【食べていい物】

 脂身の少ない肉(ヒレ肉、赤身肉、もも肉など)。

 脂身の少ない魚。貝類。

 野菜。

 果物。

 海藻。キノコ類。

 こんにゃく

 緑茶、紅茶。



 かなり大ざっぱにまとめましたが、これに加えてもう1つ指摘しておきます。

 それは、


「油(脂質)と糖(糖質)をいっしょにってはいけない」ということです。


 脂質と糖質は結びつくやすく、同時に摂ると体に脂肪として蓄積されてしまいます。

 フライドポテトとハンバーガーとシェイクやコーラの組み合わせなど、もってのほかです。


 塩分が高い食事もよくありません(水太りの原因になります)。


 食事と同時に飲む物は、緑茶か紅茶がベストです。


 食べてはいけない物の中に主食を入れましたが、完全に食べてはいけないわけではありません。

 適切な量を食べましょう。肉類もそうです。まったく食べないのもよくありません。

 摂りすぎはいけない、ということを頭に入れておきましょう。


 たとえば肉を食べて穀物を食べないと、腸にたまった排泄物が体に悪影響を与えます。もちろん穀物以外にも食物繊維の多い野菜で代用可能ですが、穀物を完全に断つというのは現実的だとは思いません。

 植物性の油より、動物性の脂のほうが腹持ちがよく、空腹になりにくい、というメリットもあります。


 海藻や果物は健康には優れた食品と言えます。

 海藻やキノコ類はカロリーがほとんど0ですし、こんにゃくもそうです。

 果物も栄養豊富で(カロリーが高い物もあります)、健康に気を使う人なら毎日食べているでしょう。


 ちょっと食べすぎたときは、ダイエット食品のコーナーで買った「こんにゃくパスタ」を使って、カロリーの低い食事に替えたりしていました。──健康的ではありませんね。こうした食品に頼りすぎるのはよくありません。あくまで補助的な食品として考えましょう。



 * * * * *



《運動》


 運動も痩せるのに必須です。

 最近よく耳にするのが「大きな筋肉を使って」消費カロリーを上げるというものですが、私が太ももの大きな筋肉を使ったのは階段ダッシュくらいでしょう。

 階段を1段1段駆け上がる運動で、なるべく音を立てずに、すばやく駆け上がるというのをやっていました。


 それ以外は空手をやっていたので、拳立てふせ(腕立てふせを拳でやる)や突き(パンチ)、前蹴りに回し蹴りなどをやっていました。筋トレなど、回数を決めて、徐々に増やしていくといいでしょう。


 最近は腕の筋肉を付けるために、食事の前にダンベルを使った運動をしています。

 食前30分以内に運動をしておくと、筋肉が付きやすいそうです。

 実際ダンベルを使うようになって半年以上経過しましたが、上腕二頭筋が大きくなり、筋肉も硬くなりました。


 食後は軽い有酸素運動がおすすめです。

 つま先立ちなどもおすすめします。

 歩くときも歯を磨くなどしているときでも、つま先立ちになって、かかとをつけないように下ろして、またつま先立ちになる──。こうした運動を意識的に行うといいでしょう。


 筋肉は脂肪よりも重く、筋肉を付けると体重は増えますが、筋肉が増えると消費カロリーも増えます。

 ちなみに筋肉を付けずに脂肪をそぎ落とすと、まわりから「ガイコツ」と言われるようになります(笑)



 * * * * *



《実践》


 まとめに入ります。

 最初に「意志」が大切だと書きました。

 カロリー日記を付けるなんて面倒くさいことを進んで行うには、なんとしても痩せるという、強靭な意志が必要になります。

 そして前向きな気持ちが大切です。嫌々やっても成功しません。


 ○○してはダメ(我慢しなくてはダメ)

 と考えるのではなく、


 ○○して(食事制限して)○○になる(キレイになる)

 と考えるようにしましょう。


 ポジティブシンキングというやつですね。

「めんどうくさい」

「無理」

「できない」

 すぐにあきらめる前に、考え方を変える努力をしましょう。



 極端な話、ダイエットに関しては自分はこう考えています。


「時間に余裕があるなら痩せられる」


 時間に余裕があれば、カロリーを調べて記録することもできますし、食事も自分で用意できます。

 毎日体重を量って記録を付け、モチベーションを維持することもできます。


 時間が作れないという人は、やり方を変えてみましょう。

 スマホなどでカロリー計算をしてくれるアプリもあるようです。そうしたものを利用するのも手でしょう。


 継続は力なり、と言います。

 ()()()することを頭に入れるといいでしょう。

 たとえばお風呂に入らずにシャワーで済ませている人も、お風呂に入る楽しみ(健康にもいい)を覚えれば、面倒くさがらずにそうしたことに時間を使えるよう、意識を変えられるでしょう。


 はじめに書きましたが、習慣化に成功すればあとは楽です。習慣化するまでの上り坂はつらいが、下りになれば楽。そう考えるといいかもしれません。

体験談を中心に書きました。

ほかにもいろいろなダイエットに関する情報があります。自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。(機械に頼ったダイエットというのもあるようですが、肥満とは心の問題である場合が多いです)

 健康的な食事と運動を心がければ、少なくとも太ることとは無縁のはずです。

「痩せたけどリバウンドしてさらに太った」という人がいますが、それは痩せたことで安心して、元の生活習慣に戻ったからでしょう。そうなれば太るに決まっています。

 体質的に太りやすい人は、日ごろから気をつけて生活しているものです。アレルギー食品と同じで、自分の体の管理は自分でできるようになりましょう。

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