勧誘③
師匠に相談です。
「では話を聞こうか。」
「はい、お願いします、師匠。」
勧誘の話をし師匠が厳しい顔をした後、口を開く。
「なるほど、悪い話ではないな。
それに、その会長さんは強い信念の元動いているのが伝わるな。
何より驚いたのは日路の学校に能力者がいた事だ。」
「はい、俺の同じクラスには触れた物を対象に記憶を見れる能力者、
会長は冷気を操り、副会長は気を使えます。」
「冷気か、、、会長の名前は何というんだ?」
「本城楓です。」
本城?本城家の娘さんか。
と言う事は、、
「副会長は神崎と言う名か?」
「何でわかったんですか?」
「本城家と神崎家は常に一緒なんだ。
前に同じ学校に通っていると聞いた気がしてな。」
「そうなんですね有名な家柄なんですか?」
「ああ本城家も神崎家も代々天才が集まるからな。」
「天才か、、、会長はあの若さで能力を完全に使いこなせていました。
納得ですね、この能力が無かったら氷漬けになってたと思います。」
「そうか、だがな、日路?
鎖の能力が無くてもお前は十分に強いよ。
お前は日天神武流を継ぐ者なんだからな。」
「ありがとうございます、師匠。」
「俺としては私利私欲に能力を使い罪のない人達を苦しめるのであれば反対だが、苦しんでいる人達を救う活動であればお前がその仲間になるのは応援するし賛成だ。」
「だがな、日路?
一つだけ言っておく。
復讐に生きては駄目だ、その為に日天を教えた訳ではない、弱きものを守る為に教えたのを忘れるな。」
「はい、分かりました。」
「1週間しっかり考えて自分の答えを出せ。
俺からは以上だ。」
「はい、ありがとうございました。
師匠。」
師匠に相談後、帰路につき自分のベッドに横になり自分は何をしたいのか、これから何をしていきたいのかを天井を見ながら考える、、あぁ本当に面倒くさい。