委員長とデート④
デート開始❤️
何とか家来1号、2号の追求をかわし、放課後になる。
委員長の顔を見ると満面の笑みをしてこちらを見てくる。
さてと、面倒くさいけど、行くか。
「美月、行こうか?」
「うん‼️」
「美月頑張って‼️」
「蒼真君、美月を泣かすなよ。」
泣くのは俺だよ、、、
「ああ、分かったよ。」
てか、これってデートなのか?
いつもと変わらないと思うけど、、、
「うふふ、ランランラン❤️」
まぁ委員長が嬉しそうだから良いか。
この街で1番大きい中央図書館に向かう間、委員長が真面目な表情で話してきた。
「日路、1つ聞きたい事があるの?」
「何だ?」
「日路は、咲良さんの事、今でも愛してる?」
思いのよらない質問だった、、、
「ああ、まだ愛しているよ。」
「そうだよね、、、」
「だけど、、、」
「俺の考えだけどさ、ずっと想っていたら咲良は天国に行けないと思っているから、この想いは昇華していかないと駄目だと思ってる。」
「昇華?」
「ああ、人の想いは執着しすぎると相手を縛る呪いになる。」
「南田先輩の元カレのように。」
「だから、俺は咲良をこの鎖から解放して天国に行って俺の事は忘れて苦しむ事もなく幸せになって欲しい。」
「日路、、、」
「それに、この事はちゃんと咲良に伝えてるからさ。」
「うん、分かった、失礼な事を聞いてごめんなさい。」
「何で美月が謝るの?」
「だ、だって、、、」
「失礼なんて思ってないよ、俺は美月にたくさん支えてもらってるし、どんな質問にも答えるくらい信頼してる。」
まっ、迷惑も含めてだけど。
「ありがとう、日路。」
「こっちこそ、ありがとう、美月。」
「うん❤️」
そして、図書館に着き、感動を覚えた。
「おおー、初めて図書館に来たけど凄く大きいな。」
「ここの図書館は日本で3番目に大きいんだってー」
「そうなんだ、、こんなに大きいと1日だけじゃ足りないな。」
「ふふ、そうだねー」
「これからも一緒に行こうねー」
「ああ、頼むよ。」
「はい、了解です‼️❤️」
「じゃあ先ずは何処に行けば良いんだ?」
「そうだね、じゃあライトノベルのコーナーに行きましょー」
「ライトノベル?」
「うん、日路が文芸室で読んでいたのがライトノベルだよー」
「そうなんだ。」
「うん、普通の小説よりライトノベルの方が日路には合ってるかもねー」
「じゃあお願いします。」
「うん、任せてー」
委員長に案内されてライトノベルコーナーへ行く。
本当に大きいなぁー
ずっといられるよ。
「日路、着いたよー」
「凄いな、、、」
「うん、殆どのライトノベルが揃ってるよー」
こんなにあったら選べないぞ、、、
「ふふ、時間はあるからゆっくり選んでね❤️」
「ああ、ありがとう。」
選んでいる時に視線と殺気を感じ振り返ると、家来1号、2号、そして我が生徒会長がこちらをガン見していた。
委員長は気づいていないみたいだ。
本当に怖いんだけど、、、
はぁ本当に面倒くさい、、




