呪いを祓おう①
悪い呪いは祓いましょう‼️
「ピンポーン」
「はい、どちら様でしょうか?」
「先程連絡しました、南田さんと同じ学校の生徒会長をしています本城と言います。」
「ああ、先程の、、分かりました、今開けますね。」
「わざわざありがとうございます。」
「いえ、こちらも心配でしたので。」
「では、心の部屋に案内しますね。」
「はい、お願いします。」
南田先輩の部屋へと向かう。
「コンコン、心?」
「生徒会の皆さんが来てくれたわよ?」
「うん、入って貰って。」
「どうぞ、皆さん。」
「では失礼します。」
入った瞬間目にしたのは、禍々しい黒い怨念を纏っている南田先輩がベッドでうずくまっている姿。
これは酷いな、、、
「お母さんは終わるまで下で待っていてください。」
「必ず心さんは救いますので。」
「は、はい、お願いします。」
南田先輩の母親は一階のリビングへと戻る。
「南田さん、生徒会長の本城です。」
「神崎副会長から報告があり、今回は貴女にかけられている呪いを祓える仲間を連れて来ましたのでもう大丈夫ですよ。」
「本当ですか⁉️」
「はい、私たちの仲間である、蒼真日路です。」
「蒼真日路?」
「はい、一年の蒼真日路と言います。」
「よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします、蒼真君。」
「すぐに南田先輩を苦しめている呪いを祓いますのでご安心ください。」
「ありがとう、、、本当に、、、」
泣きながら言葉を発している、相当苦しかったんだな、、、
それにしても、この死んだ男は本当にクズだな。
「零?」
「了解です。」
「空間転移」
「南田さんの部屋事移動しました。」
時透先輩の能力、凄いな、、、何でもありだ。
実に欲しい‼️
「えっ???ここ何処⁉️何が起きたの⁉️⁉️⁉️」
「えっ???私の家は⁉️えっ⁉️何が、、、」
まぁパニクルよな、、、、
「もし呪いが暴走したら被害が大きくなるかもしれないからな、南田さん、少し辛抱してくれ。」
「は、はい、本城さん、、、」
「遠山さんを南田さんの家に転移させたのでご家族の対応をお願いしました。」
「ああ、助かる。」
凄い、この一瞬で。
「では早速始めるか。」
「はい。」
「南田先輩、ベッドから出てこちらに来てください。」
「は、はい。」
南田先輩の背後にその男なのか、死神に似た黒いオーラがこちらを威嚇している。
「今、楽になりますよ。」
同調
(咲良、力を貸して‼️)
(分かったわ、日路、私もその男は許せない‼️)
「はぁーーーーー‼️」
「神殺しの鎖‼️」
「藤堂咲良」、「蒼真日路の」
「「名にかけて命じる。」」
「「南田心にかけられている呪いを全て永遠に払え‼️」」
鎖が南田先輩にかけられている呪いを捕らえそのまま地獄へ連れていく。
南田先輩から生気が戻っていきそのまま気を失う。
「大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。」
「良かった。」
(咲良、ありがとう。)
(うん、良かった。)
(けど、日路気をつけて。)
(これでは終わらない、完全にその男を消滅させて。)
(そうじゃないと、また呪いが南田さんに憑くわ。)
(分かった、ありがとう、咲良。)
(うん、じゃあまたね、日路。)
(またね、咲良。)
同調解除。
「会長、時透先輩⁉️」
「どうした?」
「まだ終わってません、南田さんの元カレが来ます‼️」
「何?」
「うおォォォォーーーーーー‼️」
叫びのような、雄叫びのような、不快な大声が響く。
「お前らかぁぁぁぁーーーーー⁉️」
「心と俺を引き裂こうとしているゴミどもがぁーーーーーー‼️」
こいつはもう人であった時の姿すら保てていない。
言わば地縛霊、、、
しかも自分が全て悪いのに、一つも悪いと思っていない、南田先輩、そして周りのせいと思っている。
典型的なクズだな。
「零、南田さんを家に戻せ。」
「了解です。」
「さあ、蒼真日路、このクズを祓うぞ。」
「はい、地獄に送りましょう‼️」
6月25日は取材の為連載は休みになります。
次回は26日を予定していますのでよろしくお願い致します。




