副会長の報告。
人の呪いは怖い。
凶暴化した委員長を連れ、生徒会室に向かう。
「トントン、失礼します。」
「ガルルル‼️」
「どうしたんだ、そのクソ犬は?」
凄い言われようだな、委員長、、、
「会長、気にしないで下さい。」
「まあいい、早く座れ。」
「はい。」
「はーい‼️」
いつの間に元に戻った?
「では全員揃ったので報告を始めます。」
進行は時透先輩か。
「前回の羽沢さんストーカー案件に引き続き、今回は神崎副会長単身で任務を遂行されたので報告をお願いします。」
「では報告を始める。」
「依頼主は3年 南田心」
今回は3年生か。
「依頼内容は呪いだ。」
「呪いですか?」
「ああ、そうだ。」
「南田心は半年前まで大学生の男と付き合っていたが、男の暴力で別れた。」
「その後は親、警察、弁護士が入り二度と近づかない、関わらないと裁判で決まりこの話は済んだと思われていたがこの数ヶ月、ある症状に苦しむ事になった。」
「ある症状ですか?」
「ああ、彼女から発せられる怨念みたいなものが周りを遠ざけたり、仲違いをさせたり、寝ている時もその男に襲われたりするそうだ。」
「それは、酷いです‼️」
「南田さん、何も悪くないのにー」
「ああ、そうだな。」
「それで、俺が対応したんだが、相手の怨念が強く、こちらも手が出せない状態だった。」
「だから、怨念を放っている当の本人を訪ねたんだがその男は一月前に自殺をして死んでいた。」
「じゃあ、南田先輩にかかっていた呪いは?」
「未だに彼女を苦しめている。」
「日毎に彼女の体調も悪くなっていてこのままだと呪い殺されてしまう。」
「俺の力ではあそこまで大きくなってしまった呪いは祓えない。」
「そこで、蒼真?」
「はい。」
「お前の鎖の能力で呪いを祓ってくれ。」
「頼めるか?」
「はい、大丈夫です。」
「楓?」
「ああ、では状況は一刻を争う。」
「直ぐに対応する。」
「「「「はい‼️」」」」
「私と蒼真日路、零で南田心の家へ向かう。」
「何か有れば零の能力でこちらに来てくれ。」
「了解です。」
「はーい‼️」
「分かった。」
そして、俺は会長、時透先輩と南田先輩の家へと向かった。
「会長、南田先輩はどれくらい学校を休んでるんですか?」
「1週間位だな。」
「さすがに親も心配になって色々な機関を回ってるとの事だ。」
「蒼真君、祓えそうかい?」
「はい、まだどの位の呪いかは分かりませんが、鎖の能力の前ではどんな力も無力です。」
凄いな、、、確かに会長の能力も無力化にしたみたいだし、1日1回と言う限定は有るけどそんなの関係ないくらいに最強の力だな。
「そうなんだね。」
「着いたぞ、ここだ。」
「零?」
「はい、マーキング完了しました。」
「いつでも行き来できます。」
「よし、行くか。」
「「はい。」」




