S級犯罪組織 ラグナロク④
世界の秩序。
ーラグナロクサイドー
「レオ、十隊にリーク完了しました。」
「これで、十隊は死生の方へ向かう。」
「老師とレナが戻り次第こちらも動く。」
「はい、、、」
「浮かない顔だな、寅?」
「いえ、何でも、、、」
「十希緒さんの事か?」
「は、はい。」
「さっきも言ったが十希緒さんを信じろ。」
「十希緒さんはこんな事じゃ死なない。」
「はい‼️」
「たっだいまー‼️」
「レナ、帰ったか。」
「おかえりなさい、レナさん。」
「あれ、寅、もう戻ったの?」
「早かったんだね。」
「はい、、、」
「それとさ、トッキーは?」
「その事は老師が戻ったら俺から話す。」
その後、老師が戻り、レオから2人に十希緒さんの事を話す。
「な、何じゃと?」
「嘘でしょ?」
「寅と十希緒の小僧2人相手でも市川円に勝てなかったじゃと?」
「いえ、完全に私が油断したせいです。」
「私を助ける為に傷を負って、、、」
「逃がす為に十希緒さんが1人残りました。」
「全部、、、私のせいです。」
「まって、レオ?」
「なんだ、レナ?」
「何、悠長に構えてるの?」
「早くトッキーを助けに行かないと?」
「駄目だ。」
「何で⁉️」
「十希緒さんの託した想いが無駄になる。」
「十希緒さんのおかげで作戦に変更は無い。」
「もしこの中に十希緒さんの命を、想いを無駄にしようとする奴がいるなら、この場で殺す。」
「レオ、お前、、、」
「レオ、、、」
「それに寅には言ったが、十希緒さんはこんな事では死なない。」
「俺は十希緒さんを信じている。」
「ですよね、老師?」
「ああ、あの小僧はしぶといからのぉ、殺しても死なんじゃて。」
「レナ、十希緒さんを信じろ。」
トッキー、絶対にしなないで、まだ伝えたい事があるんだから、、、
「老師、それで例のものは?」
「ああ、この通りじゃ。」
「ありがとうございます。」
「これで全て揃った。」
「王を引き摺り下ろす。」
「そして、この腐敗した世界を終わらす‼️」
「血湧く血湧く。」
「必ず、成就しましょう。」
「必ず終わらす、そしてトッキーを、、、」
十希緒さん、早く戻って来て下さい、俺には貴方が必要です、、、
ー?????ー
「天王、いかがなさいましたか?」
「世界が変わろうとしている。」
「世界がですか?」
「また下界を作り直さないとな。」
「今すぐに鳳凰の騎士を招集せよ。」
「はっ‼️直ちに。」
不穏分子を排除し、この世界を作り直す。
下民は知らなくて良い、我の掌で死ぬまで奉仕せよ。
下民は天人を知らぬで良い、それすらもおこがましい。
下民は生きているだけで有難いと思え。
天人に逆らいし愚民は天の捌きを受けよ。
我は天王、全てを統べる者。
早く来い、神殺しに選ばれし者。
蒼真日路、いや、神代日路。
22日は連載は休みになります。
次回掲載は23日予定になりますのでよろしくお願い致します。




