表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/154

私の愛の形①

ずっと一緒だよ。

「美羽、どうしたのかな?」

「ここはお兄ちゃんの部屋だよ?」

「うん、待ってたよ❤️」

「何か話でもあったかい?」

「デザートがあるって言ったでしょ?」

「そうか、けど歯も磨いちゃったし、明日の朝食べようかな。」

「何言ってるの、お兄ぃ?」

「えっ?」

「デザートはわ・た・しだよ❤️」

はぁ、最愛の妹は何を言ってるのかな?

そう思っていると、、

「えいっ‼️」

美羽がすかさず抱きついてきてベッドに引き寄せる。

「お兄ぃ、何か悩み事?」

美羽が不安そうに聞いてくる。

「なんでそう思ったの?」

「お兄ぃの表情がいつもと違うから、それにパパと深刻そうに話してたでしょ?」

そっか、美羽も気づいてたか、、、

「俺は大丈夫だよ、美羽を不安にさせていたんだったら謝るよ。」

「ううん、違うよ、私はお兄ぃが何処か遠くに行っちゃいそうで怖いの、、、」

心配させてしまったな、、、

「大丈夫だよ、美羽。」

「俺は美羽を置いて何処かに行ったりしない。」

優しく美羽を抱きしめる。

「本当?お兄ぃ、、」

「本当だよ。」

「私、お兄ぃに何かあったら私も後を追うから。」

「美羽⁈」

「お兄ぃのいない世界なんて生きてる意味がない。」

「覚えておいて、私はお兄ぃが何よりも大事で大切だから。」

美羽は見た事がないくらい真剣な表情で俺に言った。

「分かったよ、大丈夫、美羽を置いていかないから、安心しておやすみ。」

「うん、じゃあ今日はデザートお預けにしといてあげる❤️」

「ああ、助かるよ。」

「その代わり今日は一緒に寝てよね。」

「分かったよ。」

「おやすみ、美羽。」

「おやすみ、お兄ぃ。」

お兄ぃ、私は咲良さん、美月さん、椿ちゃん達には負けない、私は貴方を誰にも渡さない。


美羽が寝て少し時間が経ち、俺も眠りにつく。

(日路、日路?)

(ん?、咲良か?)

(うん、少し話しましょう。)

たまにだけど夢の中(精神世界?)で咲良とは話したりする。

(今回も無事で良かったよ。)

(ああ、あの男が来る前に鎖は使ってしまったからね。)

(けど、俺は余り鎖の力には頼りたくないんだ。)

(日路、、)

(相手を再起不能にする際とかは使いたいけど、極力自分の力で解決したい。)

日路は優しいね、だからこそ、鎖を託してごめんなさい、、、

(咲良?)

(えっ?、、うんそうだね。)

(けど、危ない時は躊躇しないで鎖を使ってね?)

(ああ、分かったよ。)

(咲良?)

(何、日路?)

(絶対に成仏出来るようにするからね。)

(日路、、、)

(そしてさ、まぁ有るかは分かんないけど、天国で幸せになってゆっくりして欲しいから。)

(俺の事も忘れてさ、天国で良い人いたらその人と幸せになって欲しい。)

(日路、、、貴方は、、、)

(それが俺の願いだよ。)

(この連鎖は必ず俺で終わらせる。)

(だから、もう少し辛抱してね、咲良。)

日路、貴方は誰よりも優しくて、自分の事より他人の事を優先する人、それを分かっていながら神殺しの鎖を託してしまった、、、

あのまま私と一緒に鎖をあの世に持っていけたのに、、、

貴方とまだ繋がっていたかった、一緒にいたかった、、、

だから、、、

本当に、本当にごめんなさい、、、

日路、、、ずっと、ずっと、永遠に愛してる、、、

おやすみ、日路、、、



俺は眠りについた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ