蒼真日路の日常⑩
師匠とのお話し。
死生対ラグナロクの闘いから時は遡り。
ー蒼真日路サイドー
次の任務は神崎先輩が1人で行うとの事。
この後帰りに師匠に刀を借りた事を話に行こう。
「日路君ー?」
「途中まで一緒に帰ろー」
「ああ。」
「羽沢さん、良かったねー」
「ああ、本当に良かったよ、これで安心して学校とか来れるな。」
「日路君のおかげだね❤️」
「違うよ、美月も含めて皆んなのおかげだよ。」
日路君、好き❤️
「へへ。」
「それと、日路君?」
「なんだ?」
「さっきの刀を貸してくれた綺麗な女性は誰かな?」
「とても仲良さげだったけど?」
あっ、語尾に一が入ってないから怒ってるな?
「椿ちゃんは俺の師匠の娘さんだよ。」
「そうなんだ。」
「ああ、幼馴染みたいなもんだよ。」
「へ〜」
「浮気者。」
何でだ?
「じゃあまた明日ね、日路君ー」
「ああ、気をつけて帰るんだよ。」
「ありがと❤️」
機嫌が良くなったり悪くなったり大変だな。
そう思いつつ道場へ向かう。
「失礼します‼️」
「蒼真日路入ります。」
「日路、待ってたぞ。」
「師匠、この前はありがとうございました。」
「それと、先程、椿ちゃんから陸奥守吉行をお借りしました。」
「申し訳ありませんでした。」
「話は椿から聞いている、それと先程楓から連絡があった。」
「そうなんですね、それに師匠と会長はお知り合いだったんですね?」
「ああ、本条家と神崎家とは昔から馴染みでな。」
「それよりも、大変だったな?」
「はい、とても恐ろしい相手でした。」
「陸奥守吉行と仲間の皆んながいなかったら危なかったです。」
まさかラグナロクにも目をつけられていたとはな。
こちらも急がないとな。
「日路、相手は死生と同じS級の犯罪組織ラグナロクのボス、レオ•シルフィード、実力的には市川円と同等だ。」
「今回は運が良かっただけだ、お前はこのままでは死ぬ。」
「はい、相手は市川円と同じで本気を出していませんでした。」
「このままでは到底市川にもレオ•シルフィードにも勝てない。」
「だから、師匠、、、」
「分かっている、日路、お前には次のステージへ行ってもらう。」
「次のステージですか?」
「そうだ、次の土曜日、俺に付き合え。」
「は、はい‼️」
「よし、今日は基本から鍛え直しだ‼️」
「はい、師匠‼️」
その時道場のドアが開く。
「父さん、今日は私もします。」
「椿か、分かった、日路の隣に並べ。」
「はい。」
「日路さん、今日は私と組み手をしましょう。」
「スキンシップは大事です❤️」
はっ?椿ちゃん、何を言ってるの?
今日は逃しませんよ、日路さん❤️




