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椿の想い③

椿ちゃんの後悔。

そんな事を思いながら、俺は委員長と帰路につく。

終始頬を膨らませながらこちらを睨んでいる委員長をなだめながら話を振る。

「美月、今日はどうしたんだ?」

「何がでしょうか?浮気者の日路君。」

そもそも浮気者って何?

「日路君って可愛い女の子だったら誰でも良いんだね?」

委員長、普段語尾が伸びるのに普通に話せるんだな笑

「美月はさっきから何の話をしてるんだ?」

「はぁ、本当そう言うとこだね、、、」

「日路君は私のなんだからね‼️」

「バイバイ、日路君、また明日ー‼️」

さらっと恐ろしい事を言って帰ったな、、、

さて、早く帰ってゆっくりしよう。

家へと向かっている時知っている顔がこちらを見ている。

「あれ?椿ちゃん?」

「日路さん、こんにちわ。」

「学校の帰り?」

「はい、今日は塾は休みなんで。」

「そっか。」

この前の事があったからちょっときをつかっちゃうな、、、

「日路さん、この前は本当にごめんなさい。」

「椿ちゃん?」

「あの時どうかしてました、、日路さんの気持ちも考えないで酷い事を言ってしまいました。」

「許される事じゃないのは分かっています。」

「けど、ちゃんと日路さんに会って謝りたかったんです。」

「本当に、本当にごめんなさい。」

「椿ちゃん、頭を上げて?」

「俺は気にしてないから。」

「それに、椿ちゃんが言ったことは本当にその通りだから。」

「俺が弱かったから咲良を守れなかった、大切なお姉さんを守れなくて、本当にすみませんでした。」

「ち、違う、、、私は日路さんと姉さんの幸せな顔が好きだった、、」

「だから、それを失ったのが辛かったし、許せなかった、、、」

「本当、ごめんなさい、日路さん、、」

そう言って椿ちゃんは俺に抱きついて来た。

「うん、ちゃんと分かってるよ。」

俺は泣いている椿ちゃんの頭を優しく撫でた。

「日路さん、、お願いがあります。」

「俺に出来ることかな?」

「また私たち家族と一緒にご飯食べて欲しい、、、」

そっか、あの時もう行かないって言ったからな、、、

気にしてたんだな、、、

「分かったよ、また皆んなで食べよう。」

「はい、お願いします。」

「それと、日路さんと結婚したいのは本当ですからね。」

えっ?あの話まだ終わってなかったの??

「だから、覚悟して下さいね。」

「姉さんよりも日路さんを幸せにしますから。」

チュッ。

椿ちゃんが俺の頬にキスをした。

「次は唇いただきます‼️では日路さん私はここで失礼します。」

俺は突然の出来事に唖然としていた。

そして、携帯のメッセージの音がして我に帰り見てみると委員長からのメッセージが漢字で3文字が入っていた。


ー浮気者ー

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