光月②
神刀光月GET‼️
刀を抜いた瞬間現実の世界へ戻る。
「日路?日路?」
「はっ⁈師匠?」
「戻ってきたな、それに光月に認められたか。」
「はい、認めてくれたと思います。」
刀を鞘に納める。
「そうか、良かったな。」
「はい‼️師匠、ありがとうございました。」
「刀は生きている、しっかりと会話をしながら大事に扱え。」
「刀を雑に扱ったり自分よがりだと光月の本当の力は発揮できない。」
「忘れるな、日路。」
「はい‼️」
「そして光月は日天神武流を極めた者に代々受け継がれている神刀七剣の一振りだ。」
「えっ?師匠、俺はまだ神武流を極めていません。」
「そうだな、だが光月はお前を認めた。
それが全てだ。」
「神武流の技を全て会得したとしてもそれが極めるわけじゃない。」
「心技体をしっかり鍛えて私利私欲ではなく正義の為に使う。」
「それが本当の強さであり極めると言う事だ。」
「それを怠った時、光月はお前を見限り殺す。」
「心に刻んでおけ。」
「はい‼️刻みます、そして心技体も鍛えて神武流の理を護っていきます。」
「ああ、頼むぞ。」
一度光月を神棚に納める。
「師匠?」
「何だ?」
「先程師匠が言っていた、神刀七剣とは何ですか?」
「光月も含めて神刀と呼ばれている最上級大業物が七振り有る、それを総称して神刀七剣と呼ばれている。」
「俺も全ての神刀の在処は分からないが、その中の一振りは十隊の中に所有している人がいる。」
「隊長ですか?」
「いや、元隊長だな。」
「元隊長ですか?」
「ああ、今は十隊を束ねる役職に就いている。」
「その人強そうですね?」
「ああ強い、十隊最強の剣士だ。」
「えっ!?師匠よりもですか?」
「俺よりも遥かに強い。」
「あの市川円も唯一手を出さない相手だ。」
「あの市川円が??」
「そうだ。」
こんなに強い師匠やあの化け物の市川円ですら手を出せない人物、、、
会ってみたい、、、
「ふっ、会いたいのか?」
「はい、会ってみたいです‼️」
「いずれ会える。」
「はい、その時を楽しみしてます。」
日路、お前は咲良を失い、鎖を手に入れ、市川円に会ってしまった、、、
運命はお前を逃しはしないだろう。
生徒会の本城楓、神崎龍馬、そして死生に十隊とお前はもっと深く関わる事になる。
全ては繋がっているのだから、、、
運命に負けるなよ、日路。
お前は闇を祓う者、神代の血を受け継いでいるのだから。
「話は終わりだ、
家まで送ろう。」
「はい、ありがとうございます。」
何か忘れているような気がするけど?
そう思った時、寒気を感じる。
道場のドアの隙間から椿ちゃんの鋭い目がこちらを見て睨んでいた、、、
はぁ、面倒くさい、、、