藤堂家にて④
師匠と市川との関係がわかってきます。
「お願いします、師匠‼️」
「あの時、師匠は市川円に対して昔から知っているような話し方をしていました。」
「それも含めて教えてください。」
「そうだな、日路は知らなくてはいけないな。」
「はい。」
「俺は警察で勤務をしているのは知ってるな?」
「はい、警察で剣術を指南しているんですよね?」
「だけど、あの時部下らしい人達に隊長って呼ばれてましたよね?」
「警察の剣術指南の他に俺はこの国で1番位が上の存在を護る直属の部隊、天下機動十隊に所属していて
10番隊まである隊の8番隊隊長をしている。」
1番上の存在?誰だ?
「機動十隊、、、それであの時隊長って呼ばれていたんですね?」
「ああ、そうだ。」
「それで師匠と市川円の関係は何なんですか?」
「市川円は元機動十隊の4番隊隊長だ。」
「えっ?市川円が?」
「じゃあ元々は師匠と仲間だったんですか?」
「そうだ、だか奴は俺たちを裏切り1番やってはいけない仲間殺しをして隊を離れた。」
「奴とはそれ以来の因縁がある。」
そうか、それであの時も、、、
「日路?」
「はい?」
「俺としては、お前には市川と関わって欲しくないと思っている。」
「市川と死生は俺たち機動十隊に任せておけ。」
「師匠、すみません、それは出来ないです。」
「俺はもう決めたんです、必ず市川円を倒す。」
「日路も直に闘ったから分かると思うが、奴は底がしれない。」
「十隊にいた時から異質の存在だった。」
「何処で生まれまたのか、何者なのか、市川円と言う名前すらも本当なのかもわからない、そして今までに感じたことの無い凶々しい気を放ち、常に殺しを楽しんでいる化け物だ。」
「それでもお前は市川円に立ち向かうのか?」
「はい‼️
「俺はこの神殺しの鎖と咲良の呪いを断ち切り、本当の意味での解放しなくちゃいけない、その為に市川円との因縁を終わらせます。」
「そして2度と咲良と同じような犠牲者をつくらないために。」
「そうか、意思は固いか。」
「はい、その為に今のままじゃ駄目なんです。」
「もっと、もっと今以上に強くならないといけません。」
「だから、、、
師匠、より一層御指導御鞭撻の程お願い致します‼️」
日路、、お前もその道を行くか、、、
「分かった。
これからはより一層厳しくいくから、ついて来い‼️」
「はい、ありがとうございます。」
「それとな、今日は日路に渡したいものがある、
渡すというよりは託すだな。」
「託す?ですか?」
師匠が立ち上がり、飾ってある刀を指差す。
「日路、この刀はわかるか?」
「はい、師匠の愛刀 陸奥守吉行です。」
「そうだ、じゃあこの刀はわかるか?」
「この刀は代々日天神武流の後継者が受け継ぐ刀と前に師匠が?」
「ああ、この刀は主を認めた者にしか扱えない代物だ。」
「日路、抜いてみろ?」
「は、はい‼️」
鞘から刀を抜く瞬間、気を吸い取られる感覚がする。
(日路、刀には意思が有る。)
(この先、市川円を倒すなら必ずこの刀の力が必要になってくる、認めさせろ。)
意識が、、、、、
(其方の名を教えろ?)
何だ、、⁈
意識の中から声が聞こえる、、、
(其方の名をおしえろ?)
(俺は蒼真日路。)
(我の名は光月、闇を祓う者也。)