氷の女帝①
今回から少しずつ能力の事など明かされていきます。
やっと教室に着き、軽く何人かに挨拶をし席に座る瞬間いつも通り学級委員長が俺の肩に手を当て挨拶して来た。
「おはよう、蒼真くん。」
「色々あったみたいだけど今朝も遅刻しないで偉いねー」
色々あった?
「あぁ、昨日も言ったけどもう遅刻はしないよ。」
「それは感心だね。この調子でお願いね?
このまま遅刻なしで来てくれたら学級委員長として安心だよー」
「あぁ安心してくれ。」
「じゃあまたねー蒼真くん。」
そう言って委員長も席に着く。
授業中、さっきの出来事を思い返していた。
会長の能力、それに副会長も、、、
確実に俺が能力者と言う事を知っている。
この学校には何かあるのか?
この力を託された時から引力のように能力者に出会う事が多い。
あぁ面倒臭さいなぁ。
まぁ放課後になればわかるか、、、
今考えても仕方ないな。
話は変わるが、昼休み俺はまた学食にパンを買いに行く、クラスの皆んなはそれぞれグループを作り関係性ができている。
だが俺はいまだにぼっちだ‼️
だが寂しくわない、寂しくわないぞー
と心の中で言い聞かせていた。
「蒼真?」
ふと呼ばれて振り向くと、そこにいたのは生徒会副会長神崎龍馬。
「さっきは楓がすまなかったな」
楓?あぁ生徒会長か。
「いえ、まぁさすがに引きましたけどね、、」
「あぁ、楓は間違った事が嫌いだから裏切られたら見境がなくてな。」
「危うく左手が無くなりそうでしたよ笑」
「本当にすまなかったな。」
「俺から強めに言っておく。」
「はい、本当にお願いしますね。」
「ああ、分かったよ。
昼休みに邪魔してすまない、放課後楽しみにしている。」
楽しみにされても困るから、、
今回はさすがに逃げられないな、、
憂鬱だ、、、