会長の依頼②
事件の続きです。
滞りなく見学も終わり、委員長と一緒に会長からの依頼の件でその女子生徒の自宅へ向かう。
「日路君、文芸部はどうでしたか?」
「ああ、部長さんを含めて皆んな良い人たちだなって思ったし、文芸部自体もほんわかして良かった。」
「良かったー、じゃあ前向きに考えてねー」
「ああ、会長の件も含めてちゃんと考えるよ。」
「うん。」
委員長と話しをしている間に件の女子生徒の家に着いた。
ここか?人の気配はしないな、、、
「日路君、ここが新川さんの家だよ?」
「ああ、全く人の気配がしないな?」
「うん、しないねー」
一応インターホンを鳴らしてみるが反応はない。
「これからどうする?」
「調べるにもどうしようもなくないか?」
「大丈夫‼️この為に会長は私を日路君の助手にしたんだよー」
「私の能力は人、物、動物、植物含め目の前に存在している物なら記憶や、あった事も、現在進行形で見れたり追えたりするから、家に触れば大体はわかるよー」
「本当に便利な能力だな?」
「うん、使えるのは1日4回までだけどねー
さっき資料を読む時1回使ったけど今日は後3回使えるから安心してねー」
「そうなんだな、それ程の能力だから条件はあるよな。」
「まぁねー、じゃあ時間も遅くなっちゃうから早速調べるねー」
abiding memory(不変の記憶)
委員長が能力を使い3分ほど過ぎた頃。
「ふぅ、日路君、新川さんの居場所がわかったよー」
「拉致されてるっぽいね、それでお父さん、お母さんは警察に言うと新川さんを殺すと脅されてるみたいだねー」
「なるほどな、それで学校には体調不良で休みと伝えて、新川さんを自分達だけで助けようとしているって事か?」
「そうだね、家にいないのは身代金を確保する為に2人でお金を集めてるみたいだねー」
「美月?
受け渡しの日時はわかるか?」
名前で呼んでくれたー、うれしー
「う、うん、えっとねー、今日の深夜2時〇〇市の〇〇工業の貸倉庫だねー」
「分かった、ちょうど良かった。
今日で新川さんを救って終わらせる。」
「それと新川さんは無事かわかるか?」
「うん、大丈夫新川さんは弱ってはいるけど生きてるよー」
「了解だ、
後は俺に任せて美月は帰るんだ。」
「駄目だよー、私も一緒に行くから。」
「駄目だ、ここからは危険だ、
俺に任せておけ。」
「大丈夫ー、私強いから‼️
それに会長に任されているので日路君についてきますー」
はぁ、止めても無駄か、面倒くさいな、、、
「じゃあ犯人殲滅は俺に任せろ、美月は新川さんの家族の保護だ。」
「了解ー‼️」
「じゃあ1時に学校の校門前に集合だ。」
「うん、分かったー」
新川さん会ったことも、顔もわからないけど助けに行くからもう少し頑張ってくれ。