会長の依頼①
事件です。
「へっ!?事件?」
変な声出た。
「ああ、事件だよ。
蒼真日路‼️」
「はぁ、それでどんな事件なんですか?」
「詳しい事はこの資料を読んでくれ。」
「それを読んでどうしろと?」
「こちらで解決すべきなんだがどうしても外せない件があってな、手が足りないんだ。」
「だから、今回は私から君への依頼だ。」
「はぁ、依頼ですか?」
「そうだ、君なら出来る、それと報酬も用意してあるから楽しみにしていてくれ、あと
助手に美月をつけるから頼んだぞ。」
「それでは部長邪魔をした、失礼する。」
「いえいえ、お疲れ様です。」
「じゃあ日路君、よろしくね♪」
「これを込みで俺を誘ったな?」
「えへへ。」
この女は、、、、
はぁ、本当に面倒くさい。
俺は適当な本を手に取り、椅子に腰掛け、読むふりをして会長から渡された資料に目を通す。
隣には俺にくっついて資料を見ている委員長。
「日路君、肩一回触るね?」
「えっ?」
memory voice(共有する記憶の声)
(どう日路君、聞こえる?)
脳から直接委員長の声が聞こえる。
(ああ、聞こえる。)
(皆んないるからこの能力で話すねー)
(分かった、改めて委員長の能力は凄いな、、)
(だ•か•ら、美月‼️)
(あぁ、それじゃあ情報を見るか。)
1年A組 新川未希16歳 陸上部 1週間前から学校を欠席している。
担任から親の方に連絡しているが体調が悪くしばらく休むと言われるが、欠席前までは普通に通っており体調が悪い素振りはない。
友人が連絡しても音信不通で心配している。
夜、家に様子を見にいっても電気も付いておらず住んでいるようには見えない。
(なるほど、、確かに連絡も繋がらなかったら心配だよな。)
(そうだねー、新川さんは陸上部でも期待の新人で病気どころか凄く元気な子だったよー)
(だったら、尚更おかしいな。)
(そうなの、だから会長の方に話が来たの。)
(じゃあ先ずは見学が終わったら新川さんの家に行ってみるか?)
(うん、了解ー)




