蒼真日路の日常⑥
文芸部の続きです。
「それでさ、具体的に文芸部はどんな活動してるんだ?」
「えっとねー、毎週月曜日に好きな本を一冊決めてその週の金曜日に感想を発表したり、実際に小説を執筆してサイトに投稿したり、合宿もしたり、盛りだくさんだよー」
「へー、色々とするんだなぁ。」
「そうだよー、日路君は中学の時は部活何入ってたの?」
「俺は、生徒会に入ってた。
意外だろ?」
「うん‼️意外だねー」
まぁ、咲良の付き合いで嫌々入ってただけだけど。
「そうなんだね、 蒼真君は生徒会入ってたんだ。」
「はい、他に入りたい部活も無かったので。」
「そうなんだね、是非文芸部を気に入って貰えたら嬉しいよ。」
「ありがとうございます、部長さん。」
「手始めに今日は部室内に小説とか色々な本がたくさんあるから試しに手に取って見てみてよ。
興味が出てきたら借りてって良いからね。」
「はい、ありがとうございます。」
へぇー、色んな本があるんだな。
普段本は読まないしな、、
なんか新鮮だな。
「コンコン、失礼する。」
「あっ?会長ー」
「やぁ美月。
それに蒼真日路‼️」
「はぁ、会長。」
なんでこの人、いつもフルネームで呼ぶんだ。
「君が文芸部に入ると聞いてな、
見に来たんだ。」
「いや、今日は見学です。」
「文芸部は皆んな気持ちの良い人物が集まっているからな、蒼真日路も気にいると思うぞ‼️」
「はい、皆さん凄く感じの良い方々ですね。」
「そうだろ‼️」
なんであんたがドヤる、、、
「それはそうと君に聞きたい事があるのだが?」
まだ答えには日にちはあるよな?
「何ですか?」
「君に封印された私の能力はいつ戻るのかな?」
えっ?他の部員とかいるのに話して良いのか?
そう思い、俺は会長の側にいき小声で説明する。
「昨日俺の使った能力は24時間で効果が切れるので後30分ほどで使えるようになりますよ。」
「そうか、それなら安心だ、
使えないのも中々寂しいものだからな。」
「それとな、今日君に会いに来たのはもう一つ理由があってな?」
「何ですか?」
「事件だよ蒼真日路‼️」