蒼真日路の日常⑤ 登場人物紹介
文芸部に行きます。
昼休みも終わり、残り2教科で今週は終わりだ。
けど、昼休みの後が結構キツイ。
ウトウトしていると消しゴムが俺に当たる。
何?
見渡すと委員長がこちらを見て口パクでねちゃダメと言っている。
いちいち気にするなと思うが面倒くさいから無視しよう。
無視していたら委員長が俺の方を向いてほっぺたを膨らませて呆れた表情をしている。
表情が豊かだな、咲良とは正反対だ。
不覚にも静かに笑ってしまった。
こんな普通の日常が続くはずだったのにな、、、
だからこそこれ以上咲良のように犠牲者を増やさないためにも市川円を見つけて必ず倒す。
独りにさせてごめん咲良、もう少し待っていてくれ。
授業も終わり帰る支度をしていると、
「日路君、朝話してた部活なんだけど文芸部に行ってみない?」
「文芸部?
今からか?」
「うん、駄目かな?
用事があるなら無理にとは言わないけど、、、」
委員長も色々心配してくれているし、面倒くさいけど、少し付き合うか。
「ああ、見るだけだったら行くよ。」
「ホントー?
良かったー
じゃあ案内するね。」
委員長と一緒に文芸部の部室へ向かう。
「コンコン、失礼しまーす。」
「こんにちはー、今日は見学者を連れてきましたー」
「今日も元気だね?遠山さん。」
「はい、部長‼️、私はいつも元気です‼️」
「美月ちゃんは太陽のようでこっちも元気になるよ。」
「ありがとうございます、副部長ー」
「そちらが見学者の?」
「はい、遠山さんと同じクラスの蒼真日路と言います。
今日は見学させて頂きます。
よろしくお願いします。」
「だから、日路君、美月でしょ?」
「分かったって。」
「もう、ちゃんとしてよねー」
なんなのこの女は、、、
「ふふ、美月ちゃん、蒼真君の事相当お気に入りなのね?」
「へへっ。」
「コホン、、改めて、文芸部部長3年の三嶋です。」
「私は副部長2年の上杉美琴です。
よろしくね。」
「私は部員の1年下川早苗です。
よろしくお願いします。」
「後2人いるんだけど今日は用事があるので欠席なので今はこれが全員よ。」
「そうですか、よろしくお願いします。」
「へ〜貴方が噂の蒼真君か〜かっこいいね‼️
モテるでしょ?」
「はぁ、モテませんし、噂って何ですか?」
「毎回、美月ちゃんが蒼真君、蒼真君って言うもんだから凄く気になってたんだよね。」
「そうなんですね、、、」
委員長、変な噂を流すなよ、、、
迷惑でしかない、、、
「それもそうなんだが、生徒会長の本城さんからも少し聞いていたんだよ。」
えっ!?
あの人も何吹き込んだ、、、
「どんな事を話していたんですか?」
「凄く褒めてたよ。
本城さんがあんなに人を褒めるのは珍しいよ。」
「そうなんですか?」
うん、それで私も蒼真君に会ってみたかったんだ。」
「俺は褒められる人間ではないです。会長や遠、あっ?、美月さんの話は信じないで下さいね。」
「ふふ、まぁ今日はさ、ゆっくりと体験していってください。」
「はい、ありがとうございます。」
雰囲気も良さそうだな、気分転換にはなりそうだ。
これまでの登場人物をご紹介します。(41話時点での情報です)
① 蒼真日路 16歳 日天神武流の使い手 気を扱える。
能力 神殺しの鎖
刀 神刀光月
② 遠山美月 16歳 学級委員長 生徒会会計、文芸部。
能力 触れた相手の記憶を取り除く。
③ 本城楓 17歳 生徒会会長。
能力 冷気を自在に操る。本城式小太刀一刀流
④ 神崎龍馬 17歳 生徒会副会長。 気を扱える。神崎式一刀流
⑤ 藤堂晋助 37歳 日天神武流七代目 師範。天下機動十隊8番隊隊長。
刀 陸奥守吉行
⑥ 藤堂咲良 享年16歳 日路の婚約者。元神殺しの鎖の所有者。
⑦ 市川円 年齢不明 死生の1人。
咲良を殺害し神殺しの鎖を狙っている。
⑧ 本田蔵人 年齢不明 死生の1人。 風を操る能力者。
⑨ 蒼真美羽 14歳 蒼真日路の妹。
お兄ちゃんLOVE❤️
⑩ 藤堂椿 15歳 藤堂咲良の妹。
⑪ 藤堂渚 年齢秘密 藤堂咲良、椿の母親。
⑫ 草薙葵 年齢不明 死生の1人
爆弾を造り、操る能力者。
⑬ 新川未希 16歳 1年A組 陸上部のエース
神刀七剣
光月 所有者 蒼真日路