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蒼真日路の日常④

委員長と少しづつ打ち解けていきます。

教室に着き、ひと通りクラスメイトに挨拶をし席に着く。

今朝は久しぶりにあの夢を見た、、

あの夢を見る度に後悔が俺の心に突き刺さってくる。

師匠は濁しているけど、市川円の事を知っているし、因縁がある感じだった。

それに、死生ってなんなんだ?

師匠の口ぶりからして市川1人じゃない、何かの組織なんだろうか、、

仮定として考えると死生が何かしらの殺しを目的とした集団で市川円級の実力者が他にもいたら相当ヤバい。

会長はこっちの等価交換として市川の捜索を手伝うと言ってくれたけど、リスクは大きい、相手はあの化け物なんだから、、、

「蒼真くん?蒼真くん? そ・う・まくん‼️」

はっ⁈

「は、はい?」

「出席とってるんだけど‼️」

「すいません、先生。

ちょっとぼーっとしてました。」

声をかけてきたのは担任の七瀬弥生ななせやよい先生だ。


「もう、せっかく遅刻しなくなって安心してたのに、しっかりしてよ蒼真くん‼️」

「はい、わかりました。

以後気をつけます。」

委員長がこちらをみてニヤリと笑っている。

こっちを見るな。

昼休みに入り学食へ向かう時、クラスメイトが声をかけてきた。

「蒼真?俺たちと一緒にご飯食べないか?」

こいつは川村だったな。

「いや、今日は遠慮しとくよ。」

「また嫌じゃなければ誘ってくれると嬉しい。」

「そっか、分かった、また誘うわ。」

こんなぼっちの俺にまで声をかけるとは、川村いい奴だな。

と思いながら食堂へ足を運ぶ。

そこでいつものパンを買い、屋上へと向かう。

俺の通っている学校では屋上は昼休みの時間、放課後15時半から17時半まで入れるようになっている。


屋上が1番落ち着くな。

ゆっくりと景色を見ながらパンを食べていると、

「日路君?また1人で食べてるー」

「委員長?」

「み・つ・き‼️でしょー」

面倒くさ。

「ああ、美月どうした?」

「どうしたじゃないよ?

せっかく川田君が誘ってくれたのに断っちゃったの?」

あれ?川村じゃないのか、、

すまん、川田。

「いや、今日は1人でゆっくりと食べたかっただけだ。」

「そっかー

よいしょっと、ではいただきまーす‼️」

はっ?何でお前は隣に座って食べようとしている?

まぁここは誰のものでもないから自由だけどさ、、、


「日路君?

楓会長の提案はどう考えているのかな?

答えは出せそう?」


「ああ、師匠とも話したけど、俺としては会長の考え方やしている事は素晴らしいと思う。

中々あそこまで出来ないし、凄い信念を感じた。」

「うん、うん、そっか、そっかー、分かってるねぇー

楓さんは昔から正義の味方なんだー」

「想像つくな。」

「うん、間違った事や理不尽な事を許せない人、そして自分にとても厳しい人。」

「ああ、それも感じたよ。

最初の印象は最悪だったけど話を聞いて、見方が変わった。

それに会長を隣で支えている神崎副会長がいるのが大きいと思う。」

「分かってるねぇー

さすが日路君だねー

あの2人は一心同体だからね‼️」

だからこそ、ちゃんと答えを出さないとな。

市川円の捜索=危険が伴う。

そのせいで美月や会長たちに取り返しのつかない事が起きる可能性を踏まえて考えないと。


はぁ、本当に面倒くさい。

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