市川円とレオ•シルフィード⑩
歴史を探究。
「さあ着いたよ、ここはイカリナの名所 初まりの場所だよ❤️」
「初まりの場所?」
「そう、このイカリナと言う街は神人が生まれたとされる街なんだ❤️」
「神人?(しんと)」
「ああ、この世界を創ったとされる種族だよ❤️」
「この世界を?」
「うん、この世界をね❤️」
「そっか、この腐った世界を創ったのがこの神人、、、」
「何か感じるかい?」
「うん、不思議と安らぐ感じかな。」
「そっか〜」
なんか、この場所、知ってる、、、
懐かしい、、、
「円はこの場所は来た事あったの?」
「ふふ、大昔にね❤️」
「えっ?大昔って笑笑」
「フフフ❤️」
「さて、先に進もう。」
円たちはこの先へ進む。
「ここって?」
「ここは神人の間だよ。」
ここも見たことがある気がする、、、
何だろ、、、この感じ、、、
(レオ、こっちへおいで。)
(貴方がこの世界を創っていくのよ?)
(そうだ、お前がこの世界を平和にしていくんだ。)
(あなたは、シルフィード家の希望よ。)
「レ、レオ?、レオ⁉️」
「⁉️」
「えっ、ああ、うん。」
何だろ、、、今の、、、記憶?
「レオ、チャッピーはここにいてね。」
「どうしたの?」
「グルッポー」
「そこで見てて❤️」
円が扉に向かい何かを唱える。
「アクナ クラム ラグナ メシス シスナ ゼメキス。」
その瞬間扉が開く。
「⁉️」
「さあ行こうか❤️」
円たちは扉の向こうへと進む。
「ここは?」
「宝物庫だよ❤️」
「へ〜、色んなものがたくさんあるねーー⁉️」
「色々見てみなよ?」
「えっ?良いの⁉️」
「オッケーだよ❤️」
だってここの物は元々、、、
「うわぁーーーーー⁉️」
「見たことのない本がたくさんあるなぁあー‼️」
「クルッポー」
「だろ?チャッピー‼️」
「レオ、その本読めるかい?」
「どれどれ。」
「うん、読めるよー‼️」
ふふ、やっぱりね❤️
「時間はたくさんあるから読んでいいからね❤️」
「分かったー‼️」
「ふむふむ、この石板に何か書いてある。」
ここにこの世界の歴史を記す。
この世界は偽りの世界。
ある種族が都合の良いようにこの世界を創り変えた。
平和だった世界が瞬く間に闇に染まった。
人々が争い、領土を取り合った。
その都度たくさんの人々が死んでいった。
争いがある限りこの世界を創り変えた種族は武器を与え、悪い知恵を与え、人々を支配していった。
この種族は平和を許さなかった。
歯向かう物には死を与えた。
従う物には富を与えた。
そして、この種族に逆らう物はいなくなり、創造主となり天王と崇められた。
だが、我が種族にこの世界を平和に導く子供が生まれた。
この神の子は必ずこの創り変えられた世界を元の平和な世界に導いてくれる存在。
恐らく私は殺されるであろう。
だが、この神の子は死なせはしない。
どうか、私たちが死んでも強く生きて、この世界を救ってくれる事を祈っている。
我が最愛の息子 レオ




