永久の兄弟⑧
永久の兄弟の結束。
市川円との話しが終わり夜が明け、永久の兄弟本拠地に戻る。
「お帰りなさい、葵さん。」
「ボス、、、」
「どうでしたか、市川円さんは?」
「ええ、奴は正真正銘の化け物です、奴と対等に闘えるのは俺とオルフェスそれにアリベルだけなんで、奴とぶつかるのは避けた方が良いと思いますよ。」
「この組織が潰れますから。」
「ええ、こちらとしてもこれ以上の戦闘は避けたいですね。」
「例のガキがこちらの話に乗らなかったらどうしますか?」
「そうですね、こちらがごねると滅ぼされかねないですから、困りましたねぇ〜」
「葵さんは市川円に勝てますか?」
「ええ、勝てますよ。」
「そうですか、分かりました。」
「トール?」
「幹部の皆さんを全員呼んでください。」
「はっ。」
「皆さん、お疲れの中、来て頂きありがとうございます。」
「いえ、寝れる状況では無かったので大丈夫です。」
「ありがとうございます。」
「皆さんに今後の永久の兄弟の活動についてお知らせいたします。」
「市川円、レオ・シルフィードとの戦闘にて構成員約120名、クロムさん、シドーさん、カイゼルさんが殺され、アグリさんが脱退と結成以来の大打撃を受けました。」
「チッ⁉️」
「残り構成員380名、幹部6名と戦力的にはこれ以上割くわけにはいきません。」
「ですが、レオ・シルフィードはこの先、私たちの希望になります。」
「だからこそ、こちらに来て頂かなくては困ります。」
「ですが、市川円がいる限りこの願いは叶う事はないでしょう。」
「そこで、市川円を始末します。」
「葵さん、もう一度お聞きします。」
「市川円に勝てますか?」
「ええ、必ず。」
「では、市川円は葵さんにお任せします。」
「他の皆さんは手出し無用です。」
「チッ⁉️」
「すみません、ロイさん、、、これ以上大事な仲間を失いたくないのでご理解ください。」
「は、はい。」
「では皆さん、この世界の安寧の為、私に御力をお貸しください。」
「その為にはレオ・シルフィードが必要なのです。」
「よろしくお願い致します。」
「「「はい、分かりました。」」」
「草薙、少し良いか?」
「オルフェス、何だ?」
「あの侵入者の事たが、何故そこまでこだわる?」
「あの男は異質の存在だ、このままにしておけばこの世界は奴に滅ぼされる。」
「何⁉️」
「奴はそれを成し得る力の持ち主なのか?」
「ああ、そうだ。」
「今ならまだ俺の力で殺せる。」
「だが、草薙、お前はまだ若い、奴との闘いだ、お前でも無事ではすまない、生き急ぐな。」
「ここは俺に任せろ。」
「駄目だ、お前はボスを護るのが仕事だろ?」
「だが、、、」
「大丈夫だ、俺は負けない。」
「俺はボスがこの世界を変えると信じている。」
「だから、ボスの障害になるものは全て俺が排除する。」
草薙、、、お前、、、
「草薙、無理だけはするなよ?」
「死ぬ事は絶対に許さんからな?」
「分かってるよ、オルフェス。」




