レオとボス③
話し合い。
「ボス、連れてきました。」
「ありがとうございます。」
「市川円さん、どうぞこちらへ。」
「円〜‼️」
「やあ、レオ、さっきぶり❤️」
「では改めて、私が永久の兄弟のボスです。」
「よろしくお願いします、市川円さん。」
「よろしくね、ボスさん❤️」
「幹部の皆さんも座って、私の話を聞いてください。」
「「「はい。」」」
「では早速お話をさせて頂きます。」
「そこにいるレオ君ですが、レオ君のご両親と私は親しい友人でして、レオ君の事も生まれた時から知っています。」
「ご両親が亡くなられてからレオ君の消息が分からなくなっていたので、こちらも手を尽くして探していました。」
「そしてたまたまですがアグリさんが攫った相手がレオ君だったんです。」
「私はレオ君のご両親に恩が有ります、だからレオ君を引き取り立派に育てたいと思っています。」
「どうでしょうか?」
「レオ、どうする?」
「俺は円についてくよー‼️」
「こんな悪の組織になんていたくないし。」
「ボス⁉️」
「ふふ、直ぐにとは言いません、ゆっくりと考えてください。」
「考えるも何も、俺はあんたにはついていかないよーーーーーーー‼️」
「レオ君、君は何か勘違いしています、私たちの組織は悪の組織ではありませんよ。」
「嘘つけーーーーーーーー⁉️」
「本当ですよ。」
「トール?」
「はい。」
「私からお話し致します、我々、永久の兄弟は悪の組織では無く慈善事業を行っています。」
「慈善事業?何それ?」
「分かりやすく言うと、困っている人々を助けるための活動をしています。」
「じゃあ何で、アグリ達は俺を攫ったんだ?」
「アグリさんは組織の中でもご自分の仲間を持っていまして、その仲間を食べさせる為にお金になりそうな相手を選びああいう事をしているそうですよ。」
「それにお金を手に入れたら解放しています。」
「い、いや、それは駄目な事だろ⁉️」
「ですが、あなた方とアグリさんは和解したのでしょ?」
「まぁ、そうだけどさー、、、」
「トール、ありがとうございます。」
「ここからは私が話します。」
「はい。」
「私の組織は慈善事業なので構成員はおろか、幹部の皆さんにも満足できるお金をお渡しする事が出来ませんので、アグリさんの行動には目を瞑っていました。」
「ですが、レオ君の言った通り、如何なる理由があっても駄目な物は駄目ですね、、、」
「そこはしっかり反省して二度と行わない様にします。」
「それを踏まえて1週間考えて、答えが出ましたらこちらに来てください。」
「だから、何度言っても変わら、、、」
「はい、は〜い、分かりましたよー、じゃあ、じっくり考えてまた来るよ❤️」
「それで良いかな、ボスさん?」
「はい、よろしくお願い致します。」
「じゃあ行こうか、レオ❤️」
「う、うん。」
レオと円は宿泊しているホテルに戻る。
「ボス、宜しいですか?」
「何がですか?」
「このまま逃げるかもしれませんよ?」
「大丈夫ですよ、彼は分かっていますから。」
「ボス、俺は納得していませんので、カイゼルの仇はとらせて頂きます。」
「だから、やめておけって言ってるだろ?」
「うるせぇよ、草薙、勝てなくても俺は殺る‼️」
「分かりました、決裂した際はお任せします。」
ですが、レオ・シルフィードは私から逃げる事は出来ません、それが運命なのだから、、、




