死生 市川円②
緊迫した状況が続きます。
何⁈あの凶々しい鎌?
「さて、行くよ❤️」
市川が大釜を横に振った瞬間、闇が広がり咲良の方へ向かっていく。
あの闇を喰らったら死ぬ、、、
「神殺しの鎖、藤堂咲良が命じる。
市川円を、、、」
「咲良、下がって?」
「えっ⁈」
「神武流十五の手 破邪の羽衣」
羽衣が日路、咲良を包み、闇を祓う。
「へぇ〜
これを防ぐのも凄いけど、良く起きれたね❤️」
「日路、大丈夫?」
「うん、ギリギリで回避したよ。」
「良かった~」
「咲良は大丈夫?」
「うん、日路のおかげだよ。
ありがと。」
良かった、けどかなり、状況が悪い、、、
師匠の不在、咲良の能力の危なさ、そして何よりもこの化け物だ、、、
どうする?
「咲良、その能力は使っちゃダメだ。」
「けど、、あの男を倒すには使わないと、、」
「多分だけどそれがあの男の目的かもしれない。」
「えっ⁈」
「咲良のその鎖を出すのを待っているみたいだから、、」
「それに、俺も心配だよ、、、
その能力を使うのは。」
「じゃあどうするの?」
「師匠が戻るまで俺が戦うよ。」
「駄目だよ、あの男は得体がしれないよ、、
あんな凶々しい気を放つ人間は見た事ない。」
「大丈夫‼️ 俺に任せて、咲良は下がって避難していて。」
「日路、、、」
「話は終わったかい?」
「待っていてくれるなんて優しいな?
このまま帰ってくれると嬉しいんだけど?」
「フフフ、最後だから別れをさせてあげたんだよ❤️」
「そうかい、それはお優しい事で。」
「だけどさ、俺は強いからお前の言った事は叶わない。」
「フフフ、良いねその自信❤️」
ー同時刻ー
「藤堂隊長?」
「どうした?」
「死生の1人 市川円が現れました。」
「何?市川が?」
はい、隊員によると道場に現れたようです。」
「道場?まさか?」
「はい、隊長の道場です。
今、隊員15名配置しています。」
目的は咲良の能力、、このタイミングか、、、
「現在、少年が対峙しているとの事です。」
少年?日路か、、、
日路の力ならまだ時間は稼げる、頼む日路、咲良を守ってくれ。
「よし、今すぐにその少年をカバーしつつ俺が到着するまで保たせろ。」
「はっ‼️了解致しました。」
「待っていてくれ、日路、咲良‼️」
今週からまたよろしくお願い致します。