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 マンハッタン計画で使用されたという方法を皆に話していた。


「原子爆弾を作るにあたって、重要な事は自然のウランは爆発しない」


「そりゃそうですね。掘り出す時危なすぎる」


「そういう事だ。じゃどうするのか?核分裂を起こす中性子が多い同位体ウランだけを濃縮する。その方法の一つはイオン化したウランをパイプなどに流す。そこで強力な磁場をかけるとパイプの中で内外に分離する。その差を利用して集める。1つはこんな感じだ。実際は、この分離方式はもっと凝らないと駄目だと思うが、大事なのは強力な磁場によって差が生じるという点だ」


「聞いてると簡単そうですね」


「原理はな、だがこの磁場に必要な電力がとんでもない…。今現在宗像で生み出してる電気量より多いんじゃないかな…。まあ必要な電気量の計算とかいずれやってほしい。後当然この磁場の影響を受ける程度が違うのも実験室で確かめてほしい。装置を作る時そういった程度に関する数値データが必要だしな」


「すごい予算がいるのですか?」


「まーね…。後これ無くても多分戦争は勝てる。ローマ帝国との戦いに使いたいなと思ってる。中華は使わない。だって同盟軍なので統一後住めない土地作りたくないじゃない…。分かると思うけど、こんなもの作っていのだろうか?って倫理観は一切捨ててほしい」


「良いのですか?」


「ああ分かると思うが、物質の根源的な科学について追及すると研究の過程で絶対これできるのが分かってしまうんだ。これ問題のある国家をすべて排除する様な政策は無理だ。だから誰かが絶対に作ってしまう。先にこっちが作って、使用して、核爆弾に関する規制に関するルールを作ってしまった方が良い」


 南方で育てれば米も回転早く育てられるが、麦はそこまで南方でなくても、もっと早い。輪作の問題はあるがそれでもまあ実験的ならなんとかなる。緑の革命に近い品種が出来た多収量で低い背丈の小麦だ。原因ははっきりしないが、日本で育てられた小麦は短い背丈のものがあった。台風のせいか?とも言われてるが真相は分からない。


 この品種と多収量の品種をかけ合わせる事で、穂が重くて小麦が折れてしまうって事が無くなった。これが緑の革命成功の大きな原因だった。答えを知ってるのと日本に居たので、まあ今は世界中から集められるのだが、おそらく因子となる小麦があったのも大きいのだろう。今から数千年後に改良されるものが今できた理由になる。


 後コンバインが発明された。これは大きい。この2つでものすごい農業の生産性が上がった。まずは日本からだが、劇的に産業に関わる人口に変化があるだろう。工業化重商政策が推し進められる。そして工業の発展が民間の科学者の増加につながる。バインダーと何が違うか?なら脱穀をセットでやってしまう。コンビバインダーだったかな?まあ蘊蓄はいいや。


 戦略室で中華統一計画を立てる。今回問題になったのは、国土が広くて平野なのでとても守りにくい。だが安易には攻め込めない。武器の関係からどっちかと言えば攻撃してくる敵を撃退して国力を下げていく方法の方が良い。そのため揚州占領までは徹底した防御戦略で行くつもりだ。揚州を占領した後国力に任せて攻めに転じる。


 そのため戦略室で新しい戦略を教えてそれを詰めてもらうことにする。1つは無線を使った戦力の移動指示で、後はその移動をまずは戦車やトラックで補う。いずれは鉄道を使って高速移動する。武器の発達ばかりで優位を取ろうとしていたが、この考えをすべて改める。技術力の高さを使った戦略を駆使して十分に強固な軍隊を作り上げられる。


 後は長期的に敵が高性能な銃を持っていた場合の戦略で、塹壕や散兵戦術を考えてもらう。多分この時代の兵法書を熟知した人間は分からないだろう。だから私から言わないといけない。時代不変の兵法などない。まあある程度なら孫氏の兵法書とか応用可能だが、あれ細かい戦術も書いてあるが、その大半は武器の進化で役に立たない。


 全く役に立たないわけじゃないので、その辺り役に立たない部分はどんどん切り捨てる器用さを身に着けてほしい。この辺りのセンスが無いと、兵法書に凝り固まったセオリーが弱点になるケースがものすごく発生する。昔は武器の発達が遅かったため古い兵法がどんどん使えたが、武器を発達させてしまった今は問題も多い。


 ただ自分たちは優れてるが、相手は劣った武器なら十分に使えるので、その辺りも工夫してほしい。


 DNAと進化論を組み合わせて、分類学だった生物学を一歩進める。別にDNA分析とかまだ出来ない。だが、将来的にはそうやっていくのと、漠然としていた突然変異について塩基配列のエラーと言うロジックを与える。これによってエラーの蓄積により種分化によって枝分かれしていった結果が今の分類学の根本の論理になる。


 後古代から進化してきた証拠として化石の調査もより豊富に進めていく。


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