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 将来的に海外の中で日本近郊となる部分を中国のように分割統治することにした。そのための概案を考えている。これは朝廷にもっていっても無意味だ。外の情報を知らなすぎる。いずれ海外のうちのメンバーと繋がる内務を行う武将を作った方が良いな。外務省ってわけかな。ただそれだと外交官がいる。


 今の時点でそれはいらない。正直それほどの国が無いからあほらしい。だから防衛目的と諜報活動だけで、そこから得られる情報だけ扱う総合的な分析部署があれば良い。本来は一体化させるべきだが、その規模の必要性をまだ感じない。これから崩壊していく大国に意図的に混乱させる方策をするつもりなので、まともな国家が当分消えてなくなる。


 そうじゃないと逆に困る。この混乱に食い込むクサビを打ち込むのが対外戦略の要なんだから。内乱で疲弊した国に外交官置かないでしょ?戦略的な諜報員だよな…。


 さて概案を作ってしまおう。北方、本土、南方。これで良いと思う。ただ北方は北海道は本土にする。理由は北方が広すぎるからだ。アメリカの北西海岸沿いまで北方ブロックにする。アメリカの一部とカナダ西部とアラスカが日本のモノとなる感じだ。ここを重視するのは、石油になる。


 何故こんな重要なポイント無視されたか?農業の面で見すぎたからだ。そもそもロシアが売り払ってるのがそれだ。だが石油だけのために領土を意固地に維持するのか?それを考えるとなんとも言えないので、分割してかなり独立性の高い地域にすればいいかと。さすがに独立国にはしたくない。


 南方は、奄美から台湾まで、後追加で海南島になる。これが扱いにくい。中国に近すぎるからだ。これは香港みたいになってくれれば良い。フィリピンはさすがに遠すぎる。これやオーストラリアは将来親日独立国にした方が良い。ようはABCD包囲網みたいにならなきゃいい。資源を独占する様な真似はしなくていい。


 将来すべての海外領土をまとめる帝国の運営なんてしたくない。絶対問題が出る。


 ラジオに対してラジオ局をどうしようか?と考えてる。今はラジオって仕組みは出来たが、それをどう商品として反映させるか?は送信側を作らないと意味が無い。送受信で音声無線ができるので、先にこっちをやってからかな。ただ電信に対して信頼性がまだ足りないので、軍事的には実験を重ねてからかな。


 小型の冷蔵庫が完成した。元々大規模な製氷装置ならあった。工業都市や京都に電気街を作ってるので、飲食店もできつつあるのでそろそろ必要かな?と作ってみた。原理自体は製氷装置に近いので多分いつでも出来たと思う。必要が無かったから作ってなかった。将来的にはクーラーもできるな。


 ただ作ってもあれはほんと冷蔵庫と変わらないからな。先行して創っておいて効率化するってのがやりにくい。実際使ってみて改良の方が良い。それぐらい根本的には変わりない。後将来的には冷蔵庫も温度調整が難しいな。


 今更缶詰作ってる。まあ瓶詰で保存だけなら問題が無い。缶詰は保存より軍用が大きい。割れたら困るから。鉄が豊富じゃないので作ってなかった。将来鉄の流通量を増やす予定なので見切り発車で作った。後はちまちまと改良だな。


 歴史的には有線が先なのだが、必要性から無線通信が先に発展した。一応作ってくかと。有線電話も作った。ただ有線電信は出来てるので、それほどずれた歴史と言うわけじゃない。原理自体は、以前作った簡素なコップマイクがあったためそれほど難しくない。ただあれは増幅器も無いからな。電話網をどうしていくか?は難しい。


 少数が重要な情報を使用する電信とはそのあたり異なる。初期は同じで良いが、いずれは多くの人が利用するシステムを考える必要がある。電話交換機である。まあいずれ考えれば良いか。


 マイクロ波発生装置としてマグネトロンの開発を開始する。ただとりあえずは好き勝手やらせる。全く急いでない。レーダーを作りたい。電子レンジは全く急いでない。急いでないので好き勝手研究してもらう。


 ガラパゴス諸島から帰ってきた。無事進化論にたどり着いてくれたようだ。あそこへ行けば進化論を思い付くのか?なら違う。あらかじめ概案を教えていたのと、家畜や農作物を使って具体的な話をしていた。ガラパゴス諸島は人工的な品種改良を自然状態で観察せるための場所でしかない。確認作業に近いな。


 ある意味科学者と言うより進化論を学ぶ学生に近いな。ただそれよりは進化論の創設者的な科学者になれてるんじゃないかな?何せ細かいことはてんで教えてないからな。もうかなりの年月が経つので、いずれは信仰無き科学者が生まれてくるのかな。進化論はそのとどめになるだろうな。


 最初は自由にやらせるつもりだったけど、基本大きな発見は教えても良いかな?とは思ってる。科学者って基本小さな発見が多いから。それがもう1つ手ごたえのあるものが無いんだよな。


 薬学の発達から、生物の生化学反応が様々研究された。ついでにこれが農業にも関わってくる。植物の生化学反応もじわじわと分かってきたからになる。ただテクノロジー的には決定的な何か?は見つかってなかった。遺伝子が進めば、病気に強い品種について、どの機能を弄ればいいか?がピンポイントに分かる。


 それまではまだかな。医療は相乗効果でどんどん発達している。治療は薬待ちだが、病気の原因についてかなり深い理解がされるようになった。


 あまりやりすぎたくはないが、どうしても焦ってしまう研究がある。DNAの結晶構造になる。これを知るのと知らないのでは生物学の発展に大きな差が生まれる。X線の発見からかなり遅れて発見される。それは準備段階が必要だったのもある。らせん構造をもった他の物質が発見前に決定されたことが大きい。


 そのためDNA以外の高分子化合物でらせん構造を持つたんぱく質についてX線の撮影から構造を決定する研究をさせた。ただキュリー夫人もそうだが、この手の研究は危険が伴うため、不用心に撮影しない、繰り返しやりすぎないなどをきちんと話した。これ放射線、x線、などの生物への影響ってを別途研究させた方が良いな。


 並列に核酸の分析を研究してもらった。これはATGCなどの割合の分析になる。これ意外と高度な分析で、無機物に比べて有機物の単離は難しい。これはペニシリンの単離に苦労したので良く分かっている。そこでカラムクロマトグラフィーによる分析を伝える。これ原理自体はそう難しくない。詰め込んだ物質の親和性によって層に分離する性質を利用してる。


 核酸の研究を進めてもらう。ATGCの4つの塩基に分かれるのがまだ分かってない。


 朝廷に出仕する親族に聞いたのだが、どうも海外政策が好意的に受け止めらているようだ。農業から商工業へと言うのが実感出来つつある。先ごろ計画した鉄の増産計画も関係している。そもそもそんな鉄日本にどこにもない。いや実際はごく少数あるのだが、かなり偏ってる。日本は資源の基本である鉄を生み出すのにも輸入に頼っている。


 性格には一部の鉄は砂鉄で補えている。だが中国にも負けない鉄の生産量を支えているのは本土以外の鉄鉱石だ。これに加えて石油は皆無に近い。これらもじわじわと利用されている。石炭はもろ鉄に使ってるので鉄が増えれば石炭の消費も増える。これらも鉄鉱石よりは国内でとれるが、それでも本土以外からの輸入が無視できないほどある。


 2つの点で私の海外戦略が妥当だったと理解されつつ。1つは農地に向かない北方領土を熱心にとったことだ。これに対しての内向きの海外領土には将来独立させるなど考えている点。この2つの無理解が改善しつつある。1つは農地に適さなくても資源のため重要な地は抑えるべきだと。


 次に、農地が欲しいから占領と言う手段と取るが資源だけならそこまでこだわるか?となる。その点帝国的拡大路線はあまりよろしくないと理解されてきた。資源や国防のために海外派遣して親日国家を作り上げるという戦略がなるほど合理的だと理解されてきたのだ。


 ただこれ完全には実感できないだろうな。軍事支配による土地を占領する帝国支配はそのうち破綻してしまう歴史を知ってるからだ。次に飛び地の植民地はもっと効率が悪い。これで中国への進出多分なんの反対も起きないと思う。大半を現地の人間で戦争するってやり方は効率が良いんだ。特に巨大国家中国では最も効率がいい。


 マグネトロン開発にはいろいろな段階がある。これ今の環境だと発明されにくい。構造を考えるとこれなんで出来たんだ?って不思議になる装置。これ特許逃れで別概念による同一装置を作ろうとしたものになる。この時期様々な電磁波発生装置が作られていて、そのせいと特許回避の両方でこんなややこしい装置が作られた。


 まあ最初の装置はマイクロ波は出なかった。それを改良したのでさらに難解になる。だからちょこちょこアドバイスした。偶発的な発見ではない。だが当時の環境ってのが方向性を作っていたためそれが無い前提だと発明されにくい。同じ機能をもつ別論理の装置ってもっと作るべきだな。まあこれ急いでない。


 だって敵がそんな大掛かりな武器作ってこないから。投石機とかどうなんだろう?これ金属だけじゃなかったと思うが基本金属が反射しやすいよな。この時代の船でも発見できるのかな。まあ分からないが急ぐ必要はない。これに絡めて、真空管などの熱電子効果ってのを研究してもらった。


 これらの技術って電子を熱で放出させる技術。光電効果の熱版かとエネルギーを叩きこみ電子を出すって意味では似てると思う。

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