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 20歳になった。もう黄巾党多分漢軍相手でも勝てるな。でも敢えてやらない。後数年後でも10、20年前倒しなんだ。相手は弱くなってこっちは強くなるんだから先送りで良いだろ。ローマはどうかな。あそこは200年代に本格的に弱くなるんだよな。ただあそこはローマの弱体で動いちゃダメなんだ。フランク王国に合わせないと、その勃興を邪魔するんだ。


 イギリスの対岸となるとちょうどその位置だからな。その前には滑り込まないと。ただ早すぎると全力でローマと戦わないといけない。ゲルマン系諸部族との3つ巴が理想。ただその前にゲルマン系将軍の勃興がある。この取り込みで弱体化していくローマを止めてしまうので、そのあたり邪魔しないとな。


 原住民政策はもう方針が決まったのでちんたらやってる。これは工業化がすべてなので農業での過度な圧迫はしない。工業資源だけは強く確保する。この点もいくつは部族に渡しても良いな。これは古臭い狩猟生活と相いれないだけで、資源を確保するのが目的じゃない。絶対に狩猟生活は邪魔になるのでそれを資源地で排除するだけ。


 国内の蝦夷はまあ多少強引にやる。何故なら工業化のスピードが海外と段違いだからだ。ただし、有望な資源地が無いんだよな…。こちらも農業の圧迫はしない。ただ歴史と違って無理な水田の増加をしてないのでそこまで対立してない。元々焼き畑してたからそれが欧州的牧畜農業に移行するって水田よりは簡単なんだ。


 ただ、寒冷地の水田が広がってしまったからな。この点は無理に畑作を進めてはない。日本は湿潤なので平坦な平野で広げていくならどの土地でもそれほどゆがみが出ない。1点だけ水田は輪作の問題が出ないので効率が良い。その点だけ畑作を広げるよりは推奨してるが、歴史上の異常な水田の広がりはむしろ否定的に対応している。


 この点寒冷化が酷かったのであまり進んでなくて助かってる。


 中国の問題は皇帝主義にあるが、ロシアも含めると根本的にはスターリン主義だと思う。その土台に古臭い両国の皇帝による専制政治が染みついてるとなる。だから共産主義をまず止めるのはとても重要。時代遅れの専制政治がはびこる背景に共産主義の途中経過であるスターリン主義に大いに問題がある。


 21世紀においてキューバを除いた共産主義圏は共産主義経済は捨ててしまっている。都合の良いスターリン主義だけ残った形になる。共産主義経済自体大いな無駄だし、そのうち潰れるからいいやと放置してるとスターリン主義だけが都合よくどの国も残ってしまうんだろう。


 ロシアは大統領制で全く違うのでは?それは無いな。あの国がもしソ連から完全に自由な体制だったら全く違う国になっていただろう。


 共産主義の脅威と無駄を記した本を作ろうと思う。何故か?と言うと今の時代脅威を訴えても意味が無いからだ。スターリン主義の問題は自由民主主義の時代に古臭い絶対王政の専制政治を持ち込むからだ。わが国でも自由民主主義なんてまるでやってないし、当面やるつもりも全くない。


 それどころか貴族院残したいと思ってる。あのくそ無駄な参議院よりは意味があるだろう。もう1つ経済体制としての共産主義の脅威は資本主義が本筋にならないと全く意味が無い。最低でも重商主義が本格化しないと無理。芽生えすら怪しいものだ。工業化がやっと進んだぐらいで職人レベルだ。


 職人を束ねるのが職人ってのが黎明期の時代で、ホンダとかなんて宗一郎氏そのまんまの経営者だろう。ソニーの2人の経営者がそれかと思う。技術屋と経営者。経営者が工業をまとめる形の企業が本格化するとやっと資本主義の芽生えみたいのが見えてくる。最終的には分かりやすい資本家は株と銀行だろう。


 そういった存在が出てきてもないのに、共産主義が何なのか?なんて理解できるはずもない。出てきたら、いよいよ対応するためその前に教科書的本を作っておいてすぐに様々なものに脅威とその否定を教えようと思う。今はまとめておくだけだ。後自分が死んだら、多分すごいって見てもらえるのも嬉しいかも。


 この時代にすでに共産主義の脅威と否定を訴えてるってのはトンデモな事だからな。仏陀が語るのをやめようとしたようなのと似てるかと思う。


 相対性理論の理解と、量子力学がこのまま進んでいけば、いずれ原爆の計画を立てないといけない。だがあれはいろいろととんでもない。プルトニウムを用いた方法は困難であるためとりあえず保留、これはトランジスタの開発とそれを使ったコンピューターの開発を待つ。関係する爆弾の爆発の計算量が膨大過ぎるため。


 広島のリトルボーイに使われたガンバレル方式と言うの物に最初はなるだろう。これは力業かな。とにかく大量の濃縮ウランで効率無視の爆発する事だけを念頭に置いたものになる。後濃縮方法も初期の電磁法が良いだろうな。原理がシンプルでかつ装置も初期にはもってこい。ただし電力がちょっと使うかな。


 ガンバレルの開発に成功したら、プルトニウムによる爆縮レンズ方式の開発だろうな。後は濃縮法の効率的な近代化も必要だと思う。当面は計画書だけ作っておかないと。後は皆の発展次第。どの時点で言うのが良いのだろうか?原子をぶつけるとかそういう段階かな。


 レコードを作っておかないと、カセットテープで良い気もするけど、先々先端技術をどう世界に伝えていくか?で段階的にやっていきたい遅れた技術をなるべく伝えたい。そこで発展途上の段階にある技術をきちんと間飛ばしにせずに作っていきたい。ただそれだけじゃない、現代でもレコードって特殊なケースで使い道がある。


 真空管もこれに似てるが、あれはトランジスターに時間かけたいので作ったのがある。ただ真空管コンピューターだけは作るつもりが無い。あれだけは時間と労力の無駄だ…。他国には自力で作らせようかな。半導体技術をできる限り伝えたくない。これは社会システムって事で重要な議題になるな。


 基本こっちで勝手に決めて概案が出来たら朝廷に持ち込むべきだな。国内の発展は不可欠なので秘密主義にも無理がある。


 紙コップみたいのを工作して創ってた。さすがに工業製品としてはまだ作れない。パルプの生産を始めたがそれでも紙コップはない。これにまあコイルなどいろいろ取り付ける。


「はい、これ何かわかるかな?」


「分からないですよ」


「だよね、これはね音を電気信号に変える装置だよ」


 互いに持ってもらったらがちと聞こえない。


「何も起こりませんが…」


「ああ微弱すぎてね。増幅装置がいるんだよね」


 微弱な電流でも測定できる装置とつなげる。


「どう?」


「あ電気流れてましたね」


「うん電池とか繋いでないから純粋に音が電磁誘導で電気信号に変わったんだよ。後はね、これらを基に音声通信の有線無線と、音声を一方通行に流してそれを受信する機械作ってよ。ラジオと呼ぶよ。増幅について助言すると真空管でできるよ。後は自分たちで考えて。電信方式に代わる無線通信については話したと思うから。それは工夫して」


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