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 以前から行われていた研究で金属精錬において温度を色によって識別する研究がされていた。むふふついに待ってましたでプランク定数のようなものが出てきた。自分たちは全く意図して無かったが出てきたわけだ。うん私が意図的に仕向けたからね。量子力学を教えるのは面倒なので、時間を変えて敢えて自分たちで進むようにした。


 これ元々は全く関係が無い製鉄の研究から出てきたものなんだ。そこに力を入れてる我が領なのでスムーズに進めやすかったのもある。私のところにはきちんと研究が上がってきたので、把握してるってのは分かってもらえたと思うので、このままちょっと放置しておこう。


 X線回折を利用した分析装置を作った。X線本当にすごい。これ自体は案外簡単なんだ。その割に応用があらゆる分野に影響を与える。


「なんですかこれ?」


「まあ見てなさい」


 装置を作動させるとじわじわと紙に曲線が描かれていく。これ結構面倒なんだよな。手動でもできるがモーター作ってる。X線の照射角度を移動させないといけない後はX線終わったら止めないとな。装置は鉛を張った板で囲んである。あこれどのみち手動は良くないな…。ガイガーカウンターなんて無いから感光紙でとりあえずチェック。


 まあ私はこれ以後使わない…。うわー科学者たちは良いのかーなら。まあそこまでやばくないだろ。X線は連続で浴びすぎるなとは何度も言ってるから。それ以上は自業自得だ。それでもこれは仕組みが分かれば使いたくなるだろうな。


「大きな波と小さな波があるでしょ?X線が物質を通り抜けやすいのはもう分かってるよね?波であるX線が通り抜けていくと、原子に当たって回折現象が起きる。これによって波が一定じゃなくって合成波などが生じる。だから大きな波小さな波など差ができる。ようするにこれは、原子配置の違いによって特徴的な波の形が出る」


 おお良い反応だ。気が付いたな。


「気が付いた?」


「はいこれ混合物の分析ができるのですか?」


「うん、化学的性質では分からない。または、手順がやたらと多くなるものとか簡易的に分析できる」


「結晶構造も可能ですか?」


「イマイチだけど大まかにはできるよ。陰極線や真空管から出る電子線がそれは向いてる。まあこの2つ使っていろいろ分析以外も構造も調べてみて」


 ロケット砲が一応満足する形でできた。これで歩兵に持たせる簡易砲の飛距離が伸ばせそうだ。ただ命中精度は相変わらず微妙だ。前よりましだが。前は戦場で使うレベルじゃなかった。もちろん前から迫撃砲があったが、ロケット砲は推進力をもってるため大砲とは全く違う使い方ができる。迫撃砲は所詮大砲の簡易版でしかない。


 そして何よりロケットミサイルを将来造るための前段階になる。要するに戦場で投入が可能なら実験を超えてロケットと言うもののデータがたんまりたまるし、根本的な解決は必要だが飛行距離をどんどん伸ばしていけば原理的にはロケットミサイルが完成する。そしてICBMだ。


 ショベルカーが誕生してしまった。こんな技術水準無いぞ?と思ったら。何かあっちこっちちぐはぐなものだった。ただ動いてるのは間違いない。機構と言うか時計作りだけ異常に長い時間かけて発達したのでそこだけまともな技術水準がある。クロノメーターが完成してからもどんどん発展したのでこの手のからくり的技術の水準が無茶苦茶高い。


 ああ現代に比べたらもちろんしょぼいけど。ちゃんと中世の精密時計の水準が古代に実現できてる。じゃ何故ちぐはぐ感あるか?と言うと私電子制御のものしか知らないんだよな…。もちろん初期のショベルカーの電子制御は大したものじゃなかったと思う。そういうときは機構がしっかりするものだ。


 だが過ぎ去った過去で現代全く使われてないシステムなんて余程詳しくないと知るわけがない。それとショベルカーの誕生って電子制御に近い時代なので置き換わりが早くて、余程マニアックな重機ファン以外知るわけがない…。むかしはこうだったのかな?えらく奇妙なスチームパンク感が付きまとうのだが…。


 電子制御も真空管を作った事でもっと進んでほしいの物だが。ワイヤー式ブルトーザーも油圧にじわじわと変えていかないとな。


 蒸気タービンが完成した。すごいじゃないかーって事だが、落とし穴があった。これ効率を追い求めるとものすごく進化の余地がある。どういう意味?えらく未発達なものが出来た…。ピストン型のエンジンより後に出来たからすごい仕組みだと思うじゃない。知ってるから作らせたんだろ?うーん細かい効率なんて知らないよ…。


 これ原理自体はただの風車だ。熱い蒸気を冷えた空間に叩き込んで膨張をセットにするだけで、基本は水蒸気を風車に吹きかけてるだけだ。ただ循環はとても重要な部分になる。そこは特殊かな。何故これが重要になるか?と言うとガソリン以外石油が使える。ただ水を温めるだけで良いので。


 循環させるエンジンを含んだ全体の機構の方がむしろ重要かも。多分これ現代のものに比べたらすごい効率悪いんだろうな…。


 水素による飛行船って有名だけど、熱気球をそれっぽくしてプロペラつけて制御するってものがある。それを作ってみた。とりあえず飛ぶってだけなら本当はもうなら飛行機出来てる。でも十分に安全性を高めて戦争に用いたい。だから敢えて間の航空兵器となるものを作ってみた。まあくそ制御が困難。でも気球よりはある程度狙いを絞れる。


 本当は公孫氏の時使いたかったけど、なんか楽勝過ぎたらしくて、次に持ち込しだ。そのうち飛行機が追い付いてしまうんだろうな。水素飛行船は作りたくない…。ドイツのあれがな…。


 実はジェットエンジンと蒸気タービンって一部似た機構がある。仕組みは全く違う。ロケットに似てる。ただ酸素を濃縮して鉄のふいごみたいな役目をするタービンがある。ここが似ている。実用的な飛行機もできてないのに、ジェットエンジンを始めました…。まあこの蒸気タービンの成功に気を良くしてね…。


 ただポイントはタービンは圧縮が目的なだけで蒸気タービンと全く違う爆発エネルギーなので、そこが問題になる。熱に強い合金の開発を話しておいた。多分時間かかるからちんたらやってくれればいいから早く始める事にした。仕組みはもろロケットそのものなので、ロケット担当も補助として参加させた。蒸気タービンと勘違いして方向性を間違えると困るのでね。


 重機が満足いくものが出来たので、なんとなくキャラピタの開発を開始した。絶対必要か?って言えるほどじゃないので先送りしてたが、戦車重機と出来上がったらさすがに欲しくなる。悪路を平気で進めるなら馬の存在が軽くなるからな。それにいくつか適した乗り物が出来たので1つ作れば応用できる。


 合成ゴムが完成した。これは大きい。これもあってモータリゼーションに消極的だったから。ただ鉄道網を優先してるのでまずは軍事土建用のトラックに使おうかな。トラックと言えばディーゼルエンジンが完成した。これ難しいのはむつかしいが、問題はそこじゃないんだよな。実用的な完成度って点で難易度高いんだよな。


 ディーゼル自体作られてからあまり普及せずガソリンじゃなくていいってのでトラックやバスで主に使われた。普通車ではあまり普及しなかったんだよな。ポイントは小型エンジンに向いてない点。小型にしてもディーゼルは煩い振動が激しいなど。エコでやっと見直されたって点で、小型化はあまり考えなくて良いな。


 どーせエコならいずれ電気になる…。CO2の問題は雑過ぎるのでエンジン車廃止はかなりどうでもいい。あれ日本いじめな所がある。肝心の火力発電を減らさないと意味がない。そりゃ発電所で発電出来たら効率良いだろうが、各地に送電したらロスが大きすぎるだろ。CO2削減を軸にするなら火力発電を減らさないとただのエンジン車いじめだよな。


 無線の距離が伸びて、ついに半島と九州を繋いだ。元々アンテナを工夫すれば距離が延びるところまではこぎつけていた。その延長線上の事となる。これから実際中国方面の連絡に使おうと思う。ただ問題は有線が、間の中国地方が途切れている。これ繋ぐのはやだな…。これは将来の課題にしよう。


 将来のコンピューターに向けて論理学を確立することにした。ただこれうろ覚えなので伝えるのがやっかいだな…。まあただ数学もそうだが頭で考える事ってかなり発展する。数学って所詮は陰陽道と変わらないんだろうな。頭の中で勝手に考えてあーだこーだーって人間ってかなり早くから発達するんだよな。


 動力グラスファイバー製造機が完成した。いやー今までの流れで見てみると分かる。いきなり機械化しようとしてほとんどが上手く行ってない。まず人力のを作ってからそれを自動化する。この流れが重要だと良く分かった。今回の場合手順自体はむつかしくはないためそのためその発想が無かった。


 どういったものを作るか?の完成形が無いのにやろうとする方がアホだ…。手動によるグラスファイバーを創ったら機械化に慣れたガラス職人と集団が作ってくれた。これでガラス製造自体自動化できないか?と話が盛り上がって進むことになった。あれこれっ私がいなくても進むケースじゃないか?まあ科学でそれをやりたい。技術は進むんだよな。


 満州でさらなるコメの寒冷品種が完成した。温帯ジャポニカは寒冷地で選別されたのではないか?との研究がある。これはありうるかもしれない。何年もかかって進まなかったが、一気に進んだ。必要は発明の母なのか?それともとなる。現代で進化論で重大な発見があり、親の環境が遺伝する仕組みが見つけられた。


 厳密には獲得遺伝ではないが、これもしかしたら寒いところで育てれば遺伝的な進化を促しやすいのではないか?そのうち進化論もやらないとな。育種を専門にする科学者たちにガラパゴス諸島に知識をちょっと与えて研究に行かせよう。ちらっと進化論につながる話をして送り出した。


 この品種を使い、ビニールなどと組み合わせて、最新の寒冷化対策を施した稲作で北海道と満州の米の栽培を広げよう。まあ最初は徐々にだ。食料に余裕があるから援助して冷害のフォローをするか。これで完全に満州人は遊牧民族から離れる。それぐらい米っザ農業なんだよな。


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