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じわりじわりとそこら中の原住民対策が進んできた。ただもしここでアメリカ東部に強大な武器を渡してしまっていいのか?と言うのはある。自衛のためもあるからある程度はあるが、大規模に攻め込むには性能より数が足りない。とても悩む私も現地に住めば多分相手をつぶしたくなると思う。2つある。襲ってくる。次にもっと農地を広げたい。なるべく交渉しろとは言ってある。
農地なんてあまり増やさないでほしい。資源だけは押さえないといけないから、武力を背景にした意見も言わないといけない。この点譲歩ばかりはダメだ。ただ最初から滅ぼしてしまおうみたいな態度は良くない。面倒なのは分かるけどね、だってかなり余裕で生活できてるので、そこまでしなくていいじゃないか?と言うのがある。
後になって絶対後悔するから。引き入れた原住民、あっちこっちから来た様々な事情の人種。アメリカは大半の人種がそろってると思う。最近中国人も移住させてる。だってこのまま放置しておけばとんでもない数の人が死ぬから。ならそのうち一部移住させようかなと。漢末期ってとんでもない数の人が死んだ。世界大戦より死んでる。当然戦争じゃない、食料だろうな。
日本に一部、後は海外に割り振ってる。いくらなんでもすべては救えない。ただこれによって2つの目的がある。慢性人手不足のアメリカの人出と、後は蓬莱派の信用を上げる。時期を見て、日本軍を送り込んで徐州に食い込む。それによって青洲派とすみ分ける。
自動車が一番早く完成した。と言うか動力そっくり変えただけって感じだ。プロトタイプの実験機だな。一番最初にトラクターが同時に作られた。ただ作れる人が蒸気機関に比べると少ないので、同時進行で行こうと思う。当分蒸気トラクター現役だと思う。他の農業機械は難しいのと、何より一番パワーが必要なのが鋤の作業だからになる。牛馬の代替。
バイクは思い切り遅れてる。これは失念してた。蒸気バイク作ってないからね。自転車に乗せようとしたが、ちと華奢すぎた。ただ概ね自転車の機構でいいかと思う。漕ぐわけじゃないので足の下にエンジン無くても良いがあそこかな。エンジン自転車って感じがあるので原付ほしいな。これでどんどんたまってたガソリン使える…。
ただ逆にゴムが問題になってきた。合成ゴムだよな…。
そのうちパルプができると水酸化ナトリウムが必要になる。そもそもいろいろな材料になる。そのため食塩水電気分解で得るためには塩素ガスが邪魔になってくる。これをどうにかしようと塩ビを作る事にする。まずは工程をつくるための反応を実験室でやってもらう。ただ本来モノマーであるクロロエチレンを作るのにシンプルなものとは違うやり方にする。
前段階物質はすでに発見されてるので皆作り方は分かっている。、その後加圧加熱による分解を使用する。それほど熱くなくて圧力も高くないので、多分これは工業化難しくないだろう。問題は重合がややこしい。これイオン重合と言って、水溶液中で反応させる。だが水和性がイマイチ良くないので、混ぜるのにややこしい方法が必要になる。概案だけ伝えて後は工夫してもらう。
かつこれ開始剤ってのがいる。これはすぐには見つからないだろうから伝えておく。他にも適当なのが無いか?調べておくようにも伝えておく。
さて問題は、これだけじゃ使えない…。主に安定剤、可塑剤などがいる。目的だけ伝えて、後はいろいろ試してみてと話しておく。これ絶対必要ってわけじゃないんだよな。塩素があまるから安価でとても使い勝手がいい塩ビを作りたいだけで。後工業化出来たら、これ健康被害があるんだよな…。ガスとか粉塵吸ってしまうのかな?いずれその辺りも調査してもらう。
在ったら良いなってのが、塩ビ、ポリエチレン、ナイロンなんだよな。ポリエチレンがサランラップなら、塩ビはもろビニールハウス。あんな大掛かりじゃなくても寒冷対策に是非欲しいよな。
多分躓くのは安定剤とか、可塑剤かと、ある程度ならアドバイスできる。ただ、他にも用途によってはいろいろ入れるらしい。そういうのはさっぱり分からん。有機って主要元素は少ないのに作るもの多すぎるよ。
どうしても欲しいのがあった。ポリエステル。ペットボトル。これこそが今化学繊維って言われる繊維の代表。何ていうのかな、とにかく丈夫。ちょい面倒なので、ざっと伝えて丸投げ。多分ダメだろう…。いずれうまく進まなかったらしっかり伝える。たまには試行錯誤してくれ。これで極めつけになるけど、ナイロン出来たから終わりじゃない。いろいろな化学繊維があるって事で常にいろいろ探してほしい。
そろそろ有機化学への偏りやめないとな。有機化学は基本的な物質がある。石油の一次分解による単純あ合成物だ。言ってみれば有機化学の基礎物質となる。それは結構簡単に発見できる。他は人力と設備との勝負だ。有機化学の発見は企業が多く関係してる。人の数とそれを支える研究設備の数になる。並列的研究に尽きる。
無駄と言えば被った研究も当然だあるだろう。分かりやすいのが電話の発明みたいのだ。当然先にやられた会社は多分研究が無駄になる。並列の欠点だが、それでも結果上手く行ってるのだから並列研究に勝るものが無い。おそらく大学でも並列的な被りはある。これに関しては大学でもチェックできるのは過去の研究だけで、今やってる研究がかぶらないように避けるってそう無い。
避けるとすると、まだ先がある研究を続編で続けるケースぐらいかと。この場合避けられるが、多くの場合逆に重要な研究の場合、別のものが続編をやる事もある。今やってる研究も探ろうと思えば探れるのだけど。ネットの場合これがとても簡単。昔はどうだったのか?は分からないけど。何やってるか?分からないと公的機関はかなり問題なんだ。
企業の場合意図的に秘密に簡単にできるけど。秘密にする意味の方が大きいから。公的機関は根本的には軍事でもないと秘密にできない。そのため調べようと思ったら簡単にできる。だが全国の大学にこんな事してるやついるか?そうそう被らんのだ…。ネットの場合簡単なので被りを避けてる可能性も十分ある。滅多にかぶってる研究って無いからだ。
とにかく人の数が増えたら爆発的に伸びる分野。だからあまりやりたくないんだよな…。繊維と船の関係でちょっと無理してる。なか先端技術の重要性が分からなくて馬鹿にされてる気になってるからね。繊維って見てすぐわかるからインパクトあるんだ。
「今回はパスカルの原理について話す。本当ならもっと早くやるべきなんだが、私は基礎研究をおろそかにしてる。この点は以前も言った、力富知。私が常に兵器の開発に特に力を入れてるのは知ってると思う。実はもっといろいろあるのだが、科学全体の水準が上がらないと創れないものが多い。特に重要なのに放置してあるのが無線だ」
「やたらと私が無線を重視するのは皆分かると思う。これもっといろいろな事があるのだが、私は2点軍事と船だけでやってる。船はSOS信号を出させたいからだ。私は船乗りの命を何より重視してるのは知ってると思うのだがかなり無茶をさせてる船乗りには伝わってるかな…」
「私は科学技術と言う言葉が嫌いだ。科学と関係した技術すべてに使えるのだが、私は科学が裏付けとなって発明された技術以外科学技術とは呼びたくない。先に技術が出来ていて、これらについて科学的に研究するって順序が逆でしょ?有機化学がいよいよ科学技術になりつつあるけど、有機化学の学問無しに新しい素材を作り出すのが難しくなってるんじゃないか?と思う」
「知が力になったり富になったりする。これがとても重要だと思ってる。そこは私が科学者である前に為政者だからだと思う。科学を維持して、研究を加速させるコツを知ってる。でも同時に科学の本質は世界の理の探求にある。そこれが今回の話だね。流体に関する圧力の問題だね。パスカルって言葉は悩むね。何を基準に急に変な言葉出てくるの?って皆思うだろう」
「置き換える言葉が無いとき、つい面倒でね…。深くは追及してくれないでくれたまえ。てこの原理にちょっと似てるかな。2つの管があるとすると、断面積?その比例関係が重要になる」
ややこしいので絵で説明する。
「これどういう意味ですか?」
「小さな力で大きなものを移動できる。ただ面積は大きい方を広くしておかないといけない。ここを同じにすると、2倍の重さなら維持するために元の細い方にもう1つ重りを乗せないといけない」
「確かにこれてこと似てますね。てこは支える板が折れないか?って問題があります。これも?」
「あるね、流体を覆う筒の丈夫さが問題になる。これらが破裂するとてこで板が折れるのと同じになる」
「で、これ何ってなるでしょ?これが今やった意味があるのよ。自動車のブレーキに使いたくてね。他にもすべて自動車に関わる」
「すでに蒸気自動車でできてますよ?」
「うん、知ってる。ただ何となく僕アドバイスしてしまってね。不味いと思ったんだよ。ブレーキ以外にも使うからね。後自転車と全く違うでしょ?これもとまどうかなと。止めるためのエネルギーが桁違いだからかな」
「これは技術が先にあるけど、本来は、何か使うか分からない基礎研究ってのがあって、その後パスカルの原理からブレーキが後で発明されるんだよ。じゃ基礎研究って役に立つことを意識してやれないのでは?これそうなんだよできないんだよ。僕はいずれ科学研究をこうしたいんだよ。職人と科学者と話したけど、職人組織の統括科学者っていていいと思う」
「目的がはっきりしてる研究ね。でも公的?今は僕がやってるが、将来は国にやらせたい。国がやる研究はこういう基礎科学を重視したい。どうしたらそれができるようになると思う?」
「うーん」
「前から言ってるけど、民に科学は大事と分からせる事になる。これは国の在り方のせい。国が権力者支配者のモノならこんなの必要が無い。一部の支配者権力者が進めればいい。今私がやってる事ね…。でも私は将来国を民の運営に任せたい。そのために下地作りをしてる。民が科学を捨てるようなら私は民に権力なんて握らせない。民が自然に科学を重視する方法を考えてる」
「それが多くの人にとって役に立つ科学ね。基礎研究が何度も技術発展の役に立つのを見せ続ければ多分納得できる。今すでにできてるよ。私がインチキしてるからね。実際科学班の君たちいらない。でも私がいるように見せかけるようにインチキしてる。だからいつでも基礎研究は開始できる。でもね、いつかは私は死んでしまう。その時どうするのか?それを今のうちにやってる」
「君たちの中から基礎研究じゃなくても、まずは科学が先行して技術発展していく道を作ってもらうように仕向けてる。基礎研究が技術発展の土台になるのは多分私が生きてる間は無理じゃないか?と思ってる。成熟した科学界だよね、この問題は常に、国家予算と無駄って話でつきまとうので、絶対的解決策は無いよ。常に無駄なんじゃないか?って民の目にさらされるからね。かつ悪用する科学者もいるからね…」
ゴムの需要が伸びるのを考えて、合成ゴムの製造を考え、まず天然ゴムの研究をしてもらった。合成ゴムの製造は似た性質を持つもので合成ゴムを作ってるので、多分役に立つはず。天然ゴムを熱分解するとモノマーが単離できるとは話しておいた。