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日本国内の大改造に移らないといけない。一番は鉄砲。最近高炉の技術を様々な氏族に教えたため、鋳造による火縄銃の作成を教える。後は、高炉はすべてに割り振ったわけじゃないので鍛造による火縄銃の制作も教える。青銅製は教えない。銅は貨幣で使いたいので、もう引退だ。農作物に余裕が出てきたので、不足しがちな地域にふるって事が貨幣経済の発達を促してる。
以前はこれを無償の助け合いにしてたけど、その点貨幣によって補ってる。だが払えるのか?なら不作のためにある程度貯金をしていくしかないだろう。この点米を貨幣化するより合理的だと思う。理由は米は腐るからだ。今更鍛造火縄銃なんて?となるが、鉄鉱石の多くを私がコントロールしてるので、その点裏があるように見られるのが嫌なんだ。将来鉄価格を吊り上げるためと思われるのが。
この点は仕方がない。私の方が変わってるのだから。後硝石も重要なコントロールできる資源だが、これも保険として微生物によるものを教えておく。鍛造による鉄砲ならこれで十分間に合う。後私は別に供給しないとは言ってない。そのため特に根を吊り上げて売るようなことはしない。日本軍はできてるが、まだ連合軍。この点農地の解放と同時にやらないといけない。
そもそも日本軍として統一してたら、武器に差がありすぎるわけがない。確かに単純に統一しても技術すべて流すか?はまだ決めてない。でも今の格差はひどすぎる。他領の私兵との連合軍が日本軍の現状となる。それでも踏み切った。火器を圧倒的に日本国として数をそろえるため。火器による戦争とは火器の数がとても重要になる。それをわが家だけでそろえるのはしんどい。
大量に作っておけば、いずれ国で統括する日本軍になったとき火器を新型にしていく。その時余った火縄銃を同盟国に渡すか?売りつける。当然その前からも技術は教える。ただ多分そうそう余裕はないだろう。東北平原と半島はちょっと様子を見る。平定したばかりなんだ。多分農業政策が上手く行けば、うちの統治を認めてくれるのではないか?と考えている。そこからになる。
しばらくしたら徴兵じゃなくて、志願の自衛隊みたいなもの作ろうかな?志願なら、うちの統治を認めてくれてる指針になるかもしれない。
倭姫が妊娠した。家で私が教えるからとして、ナイロンの研究が一区切りついたので妊活してたのだ。この子の扱い難しいな。世界が混乱していれば、もし私が生まれ変わるなら別の家の徳丸を当主にしたい。でもそれほど判断が難しい時代じゃないならそろそろ、私は奥に引っ込みたい。昔から高等教育として科学院、大学のような機関の学園長をやりたいと思ってるんだ。その時この子に当主をしてもらいたい。
止まっていた天文学を復活させる。天体望遠鏡を大型化して、天文台を作る。所謂グレゴリオ暦の作成をしようと思う。日本は太陰暦で進むのだが、様々な天体の裏付けをして、グレゴリオ暦を標準の暦にしてしまおう。強引にこじつけて神武天皇を西暦1年に生まれたことにしよう…。初代天皇が元年とする暦にする。和暦は面倒なので作らん。
将来的には弁韓の倭人に領主をしてもらうとして、3国を統一する誰かを据えて独立させたい。そのためやや半島は危険が残るが、直轄地である弁韓から火縄銃の製造をやってもらうことにした。反乱の危険性が無いのを見てどんどん他の2国にも技術を提供していく予定だ。不可侵条約は汲んでるが、全く公孫氏を信用してない。
それに遼寧地域はいずれ満州でとる。海に出る必要がある。満州の都合よりうちが海で繋ぎたいんだ。いくらでも公孫氏を警戒するための兵がいる。後は北米の東海岸。西海岸は将来的に独立させる予定なのとあんまり原住民に高圧的になりすぎても困るのでほどほどの装備にしてもらいたい。なんとなくだが多分我慢してるんだろうなと思うから。
この時代の感覚だと分からないいだろうからな。将来的に禍根を残すんだよな。南米はどう扱っていいか?困る。地味に発展していけば良いかな。ただここは宙ぶらりんなのでとりあえずここも東海岸と同じ扱いにする。将来どうなるか?全く分からない地域。イギリスも中々宙ぶらりんだ。ここは良彦がなんとかやってるだけで、一番独立に近い。
だがここは独立しても良いが、徹底して親日が望まれる。欧州の重石にするつもりだから。EUからも外れてるし、この国って欧州への帰属意識が低い。多分利用できる。アメリカを通じてここから欧州に文化を伝えて良ければ多分帰属意識をこっちに持つだろう。それでも慎重にアイスランドにする。高炉などはどんどん波及しても良いが、武器につながるものはできる限り抑えたい。
軍事や探検調査、海外開拓などすべて思い切り楽になってきた。そのためわんさかお金がある。ため込まないように、まず海外にはできる限り現地の財産にしていく。ただ意味もない人間がため込まないように注意して。その点良彦はほぼ丸投げしている。2代目が怖い。有能すぎる。自分が私の力に役立って財産を増やせるのが分かっている。
それをどうも自分の力だと勘違いするものが不味い。それより、分相応の力であるので絞めてるのに気が付かないものなど本当に困る。現地で落としたいが、これが嫌でいろいろ悩むことが多い。私も働きにあっただけはたっぷり渡したい。それが見合ってないなら下のものにもっと渡してほしいんだ。それが分かってない。
貿易は海外の儲けではない。海外にもしかるべきものは渡している。暴利をむさぼってるわけじゃない。それでも希少価値の高いものも多く富は増えていく。しかも大半が現地から買ってるのじゃない。私の直轄領なんだ。この点独立したらきちんとした商売にしないと。国内の流通は任せられるのは決して独占してない。
ただ海外となると多分太刀打ちできない。ちょっと前に不満があったらしく自分で始めたものが居たが邪魔しなかった。結果はさんさんたるものだ。私はものすごく良心的価格で与えてるのに分からなかったようだ。海外向け貿易は大半が撤退した。私以上に安く持ってこれないからだ。と言うか、暴利をむさぼってると思い込んでいたようで、自分でやってみて、これでやれるのか?と心配されたほどだ。
私はまだ安くできるんだ。現地のものが大半私のモノなので…。ただ将来的な事を考えてやってない。独立や儲けの薄い航路など他で補なえるがなるべくやってない。
富をできる限り有益に放出している。一番は科学。元々先行投資の面が強い。いずれは明確に必要だと分かるようになればいいが、まだまだその点理想だ。いくつはあるが、全体としては科学の知識の土台作りばかりやってる。後軍事費と新兵器開発費用。それでも余る。何故なら、昔の方が使ってたからだ。
科学は人を増やそうと思うが、それは国有化してからで良いと思ってる。やればできるが今後の事を考えると良くない。意味がある事を説明して皆で負担する。と言うか次代の皇族の大半が科学教育を受けてるので価値は分かるだろう。新兵器は一つの到達点にきたとおもう。ただ戦車は重要だ。これは騎馬民族の決め手にしたい。
真面目にやったらくそお金がかかるから、どうやってお金をかけずに?とは考えている。初期段階は装甲ペラペラで良い。弓対策するから。そのうち銃対策に移っていく。いずれ敵にもわたるだろう。ただ騎馬民族の機動力って、基本は戦略的な面が大きい。これは自動車やバイクでカバーできる。軍隊の移動速度の問題が大きい。後情報、これは領域なら有線、敵地なら無線とかにしたい。
これらは、唐に負けた後の朝廷での方針にされてる。兵糧、情報に対して馬を効果的に使ってる点の違いがあったと。これに兵の移動速度も加わる。騎馬だけじゃなくて、歩兵も早く運べる。戦車ってのは戦場での機動力だけなので、騎馬軍隊の有利さの大半は自動車で間に合うんだ。
軍事費は単純に戦いが圧倒的に減ったから。公孫氏がすげー邪魔だが、2つ問題がある。単純に意外と強い…。もちろん扶余高句麗と比べたら倒せる。でも一地方豪族にしてはやりたいと全く思わない。次にどうやって条約破棄する大義名分を作るか?になる。そのうち暴発するだろうと思って結んだのだが、おそらく公孫氏の楽浪侵入って中央の流れの余波なんだろうな。
単純に単独で動くような人物ではなさそうだ。大胆な人間なのは間違いない。漢がつぶれる前からいち早く独立君主めいた事してるんだから。ただ思ったより中途半端。
後猟兵部隊は過剰戦力ぐらい入れてる。あそこは、元々実践訓練だと割り切ってるので、費用が掛かるのをあまり気にしてない。当然扶余高句麗戦よりお金がかかるわけがない。
そこで、富の放出のために孤児院を立てて、何かしら役に立つ人間を作ろうかと。続いて、これだけ豊作でも、不作はある。根底が酷い時代なので、ちょっとでも問題があるとそうなってしまう。農業改革完ぺきではないのだ。例えば、新規に領地になったところとかは100%ではないし、実際運用する農民が対応できないと駄目だ。
その点これは必要経費と割り切って公共事業の雇人にしてる。多少余裕のある賃金と職場での食事の支給。基本不作があまりないので、仕事はいくらでもある。将来的には確率的に発生する不作に対する恒久的な救助策にしたい。これだけして何故孤児がいるのか?戦争だ…。この点私のせい?なら多少マッチポンプの自覚はある。
間違いなく史実にあるはずだった倭国大乱は私がやった事になってしまった。
後この時代にない料理を大量に作った。これは富の放出じゃない。逆さらに富を手にする。おそらく将来的にかなり余裕が出る。そうなると美味しいものを求めるようになる。その時私が持ってくる調味料を使うような料理を紹介しておけば、ぼろもうけできる。
ただ、建築物はあまり作りたくないな…。意味がないとな。私は多くの人が豊かになったのを実感することにお金を使いたい。
くじでも作って家を建てるか。それほど立派じゃなくていい。でも建築物はできる限り庶民が喜ぶものにしたい。かつこれは大工の技量を上げるためでもある。工場などを多く作った。これ問題なんだよな。都市の貴族の問題で後で返さない。農地だけに絞るつもりだから。それを抜け道に皆に変えさせようと思ってる。当然うちが一番残る。
これの問題は後々、柔軟にした方が良い。小作人を作らないためだ。だが、会社組織のような農業をしても良い。この点日本は小規模農家の問題が大きくて、現代の日本が抱える海外と違う問題を抱えてしまう。奴隷のような人を生み出さないように賃金を厳しく取り締まれば多分上手く行く。後から柔軟に変えていけば良い。まずは領主から取り上げる。
貴族と公務員になって後は農民と様々な労働者。労働者の家はどうするのか?で、土地に関して、単純に返すのではなくて、格安で分割払いでも良いかな?と思ってる。労働者の家も同様に。あくまで工場とかの財産が残るようにして、さすがに労働者の家まで領主がもらったら不味い。
後で説得が次に面倒だな。まあ新しい社会に慣れれば、この意味が分かるんだけどね。日本として発展していくのに領主が邪魔になるからね。
黄巾党の問題点が分かった。すべての黄巾党を引き込むのは無理だ。かなりの数の人間がただの悪党になり果てる。その中の一部をまともな集団にして引き込めば良い、派閥だ。内部でこんなんじゃ駄目だって人を集めて派閥化していこう。手順としてはこうだ、私は気が進まないが、私を仙人みたいに仕立てる。
山東から渡って蓬莱島にたどり着いた子孫が自分たちだと伝えて。まあある程度は間違ってない。稲作民が山東省に居たのは確かなんだ。ただDNA的にはその後混じった東北の人間のDNAが大半を占めるが。これを山東半島出身と言うのはいささか気が引ける…。病気の治療など全く違う手法で行って、食料も与えて党全体より自分たちの派閥中心にするように取り込んでいく。
後トップと切り離せばいい。これに関しては、彼らは盗賊になり果てるので、それを予言しておいて、自分たちは民を苦しめないとしておくのだ。そこを強固にする。これによって派閥の色をきちんと作る。その代わり当然補償が居るので、それが食料武器などの援助になる。後は漢軍に勝つ。ここだけだな。トップが崩れる事で瓦解するため、そこを切り離してあるこの派閥だけその点で崩れないはずだ。
ただ時間的にそこまで待てない。史実通りには多分ならないが、遅れるのは間違いなく遅れる。それは漢が腐敗してるからだ。そのため後手に回るのは必然なんだ。ただ大軍団と共に行動するのは美味しい。離れるわけにはいかない。どこかで別行動をして、盗賊に成り下がった黄巾党を叩いて引き込む。本来曹操がやる役割をまんま出来る。だって曹操もういないから。
彼らを叩くのは理由は簡単だ。そもそも民衆を助けるための集団が民衆を苦しめてるのだから。大義名分がない。後は武力だけ。日本軍投入の時期。ただこの時期はやめてもいいかもしれない。瓦解する前に、別動隊で他の勢力をつぶしに回ってもいいかも。なんとか黄巾党を名乗りつつも別の組織だと上手くやれないかな。
蓬莱派と名乗るつもりだが、その区別だよな…。命じるとややこしいので、じわじわと黒いラインを墨で入れるようにした。それを派閥だけに教えておく。青を滅ぼす黄なら、黄の先を行く黒が蓬莱派の目印となる。
なんとかナフサクラッキングの工業的なプラントが完成した。不思議だなと思ってたけど、圧力を強くしない工夫っていくらでもあるようだ。皆には教えてないが、昔そういえば過熱水蒸気オーブンってのがあったわ。これ妙なんだけどね。別に圧力釜みたいなものじゃない。普通にオーブンでできる。さすがに水蒸気が漏れないようにはなってるけどさ。
これ多分このチームなら作れるな。それに対して、蒸気機関は高圧も高圧。特にまだ出来てないが、ターボなどに使われるタービン式はさらに高圧。圧力で仕事させてるからそうならざる得ない。さあ日本ではくそやすいナイロンを、世界中で高く売りつけるぞ。本当は実験室での副産物で売るものだったが、工業的に大量生産出来ても高く売る。
うん、基本日本で使う分しか多めに作らない。黄金の島ジパングみたいにしたいんだ。なるべくうちの国だけ異常に発達させる。後はそれの後追いでアメリカとか満州にも波及する。イギリスもやるつもり。意識を日本文化圏にしてしまう。これ多分分かるんだよな。アイデンティティに関わってくるんだ。それが意外にも物でも可能だと思ってる。
発電や動力を石炭と併用すればいいから重油は問題ない。ガソリンだけたまっていくな…。こえーなこれ…。