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 16歳になった。もう食料の心配はないな。あっちこっちで食料不足が起きるだろうな。だが島国なので対岸の火事だ。しかも新しく始めた油紙の方法がかなり上手くいいってる。あれ本来借り入れを早めるための方法だが、その前から成長率が全然違う。なんていうかな、赤ん坊の時死ぬ率が高いのによく似てる。あの部分の死亡率を下げると劇的に改善されるってあれ。死にやすい時期を保護してやるんだ。


 面倒なのでやらないがおそらく東北の北限が上がる。ただ万が一今の北限が失敗するといけないから。これガンガン使おう。そして今東北の寒冷地で育種してるところでついでに実験もしておこう。面倒と言うのは、日本は何度も稲作不適の寒冷地で冷害で失敗を繰り返している。これはどこに問題があるか?と言うとギリギリの北限で育てるのは良くない。


 常に一定なわけじゃないんだから。北限は余裕をもって栽培しないようにした方が良い。根本的な栽培方法、品種改良を待って北限を上げていくべきだ。ぎりぎり育てられるからと稲作やられると冷害をこうむったときこんな連中は支えたくない。この辺りは扱いにくい米と言う作物を重視してしまった日本人の宿命かも。


 ただ味や魂だけじゃないんだよな。確かに収量が良いんだ。だが冷害で失敗すればその収量は寒冷地に向いた作物いかだ。頼むからぎりぎりでは作らないでほしい。だから東北の人間にはふせることにした。南下国外脱出、作物転換。散々やるだけやった後なので今は全く米作ろうとしない。ただ万が一余計な希望を与えたらやりかねん。宮城の人間にはこれはしつこく言ってある。


 畑作にしてから山の民が寄ってきた。珍しい作物を作ってるからだ。気前よく分けてあげた。食料をたかりにきたわけじゃない。自分たちもやりたいんだ。このまま定住生活してくれればありがたい。いずれは取り込める可能性もある。元々縄文人は定住生活してたんだ。だが弥生前の寒冷化でぼろぼろになって村を捨てたんだ。長い習慣で今更その事覚えてるわけはないが、最初は流浪したくてしたわけじゃないんだよな。


 定住してたまに山に入るって生活に変えてくれんかな。


 北陸制定が終った。ちょっとてこずった。越の国ってやややっかい。ここ人種的にはツングースに近いんだけど、何故か中国の越国のルーツの話が多い。おそらくわい族の勘違いじゃないかな?わいって考えれば考えるほど倭人と近い。元は山東省から広がったんだけど、はくとわいが同族とみられやすいのは、おそらくわいって南方系ではくと混血したと見てる。


 山東省と遼寧省にウラル系の民族が居て、この海岸沿いのグループと交わったのがワイかなと見てる。んで残りの混血が少なかったグループがはくかと。海沿いに進んだのが倭で、川沿いに上流に向かったのがわいかなと。越は全然違うんだけど、北端が山東省にかかっていた。これを勘違いしてるんじゃないかなと。


 後出雲と繋がるがあるのも面倒。日本海側って半島の東側とその北に行った海岸沿いの影響を受けてる。そのため同様なつながりを持つ。大和王朝とつながりが薄い。東北はぼろぼろに壊れてしまったのでうちと無理やりつながった。


「今回は、熱力学進んでないでしょ。多分さこつがつかめないんだと思う。名前はとりあえずボイルの法則とする。気体の圧力と体積は反比例する。これ調べてみてくれない。そしてこれ高い圧力だとなりたない。それも調べておいて。この課題はね、君ら科学の壺を定性分析に置きすぎ。これはまるで不満だけど、一応は進んでる。でもさ定量の方なんかちっとも話が聞こえない」

「量を計る事で化学にも使える。性質が分かる。そして量を計ることで大枠の法則なども分かる。最後に数学の発展が見えてこない。数学が先に発展することもあるけど、微分なんて典型だが、大砲の命中精度からあれは発展するんだよ。できる限りは教える。ただ数学を必要から発展させるぐらいの気持ちもあってほしい。熱力学は統計学って数学が発達してくると思うから」

「例えば3角関数は測量からとかね」


「えでも自分たち測量する前から知ってましたよ?」


「まあ私が焦ってるからね…。自分から発展させる道をちょっと邪魔してる。急いでるからね。ただね有益であるのは実際使う方が分かりやすいと思う。定量だよ定量、あらゆるものを数字にしてみる癖をつけて」


 やっと東征が終った。四道将軍の真似もある。時期も似てるし、ただあれもっと後かもしれないって話が出てる。祟神天皇の古墳の年代が違ってるかも?と言われてるから。問題だったのが出雲と北陸。その2つ上手く分散したからな。北陸から東北に抜けるんだけどうちが新潟抑えたのと東北は終わってるからな。


 何より軍の強さが圧倒的。日本くそ弱いって馬鹿にされたよりさらに前だからな。日本数に任せて戦うしかない本当に弱い国だった。高句麗にけちょんけちょんにされてそこから軍を鍛えたのに、それでも弱いって馬鹿にされた国。それに当時まだ九州勢加わってなかった。今回九州最大勢力のうちが加わってるからな。当時九州抜きなんてさらに弱いわ。


「文よりの知らせですが、陛下おめでとうございます。日本国統一出来ました。ただ私はここからだと思っています」


「どういうことだ?」


「いずれは朝廷でまとめていかないといけないと思うのですが、概案を話しておきます。皆と話すのは叔父に任せておきます。そのうち私も参加しようとは思います。全国的に農業改革を進めて収量を増やしたいんですよ。そして物々交換から貨幣による経済にしたいです。なんて言えばいいか、今はとりあえず武力による反攻はほぼ無いだろうという状態になりました」

「だが私がしたいのは日本を一つにすることです。それが経済による繋がりです。ですが、それには農業に余裕が出る事なんですよ。じゃないとまた物々交換になってしまいます。次に余剰人口を生み出します。陛下良いですか?地方1つで自給自足で完結すると日本って広い国である必要はないわけです。もちろん誰かに頼らないと生きていけないは良くはないです」

「ですが、最低限は生きられるが、それ以上となると不足だらけだとなるとちょうどいいのです。お金のつながりは地域を1つにします。次の問題は未来に対して武力衝突がまた起きないか?ですが、これを抑えるのは簡単です。軍隊の設置です。ですが、軍隊はお金がかかる。さてどうしようです。平和になると多分軍隊減らしますよ?無駄に見えて仕方ないですから。実際無駄です。多分それが原因で内乱になります」

「何故か?と言うと、日本はまだ平和が当たり前になってないからです。その平和は陛下や朝廷だけのものじゃないですか?」


「そうかもしれないな」


「ただ難しいんですよね。いらないのはいらない。そこで対外的に日本を脅かす存在に手を打っていくのはどうかな?と思います。侵略はあまり良くないです。これはね私残酷じゃないとかそういうのじゃないんですよ。西の果てのローマってのがまさにこれですが、侵略の繰り返しで大きくなった領土を守るための軍隊が財政を圧迫してるんですよ。ある程度のところで国止めなくちゃだめです」

「私は大体想定しています。それについて朝廷で発言しようかな?と思っています。勝てると人間止まらないんですよ。だから何故止まらなくてはいけないか?を冷静な時に考えておくんですよ」


「概案聞かせてくれるか?」


「はい、今朝鮮を抑えてますが、これも独立してほしい。何故か?と言うと宗像だけで守ってるんですよ。これを日本軍にしても同じです。これじゃローマと同じじゃないかと。朝鮮の連中にちゃんとまもらせないといけないのでは?だから日本国にしておいたらダメなんですよ。考え方を変えるんですよね。戦争はあくまで日本にとって都合の良い国にするためで、欲しくない領土は占領しない」

「問題となるのは中華なんですよ。その中華の間に日本にとって都合の良い国があるのは良い事です。もしこれが朝鮮が逆に中華と組んだら?となります」


「日本の周りに同盟国を作るための戦争だな?」


「そうです。もちろんそのために日本が多大な負担があってはいけないのです。勝つのは簡単だが、占領を維持するのはむつかしい。ならば同盟国にして自分で守る軍隊作ってくれと。特に重要なのは、日本と違って攻撃的な国と接してるので、軍隊を維持することに民の不満があまり起きない点です」


「だがそれならいつかは平和になるだろう?」


「無理ですね、だから同盟国の先にあくまで負担が少ないように介入するんですよ。例えば中華」


「本気か?」


「以前話したでしょ?あそこ今荒れてるんですよ。致命的な事件が起こりますから。それを契機に分裂状態になります。それなら怖くないでしょ?我が国とさほど変わらないのだから。軍隊を永遠に戦争をさせて、かつ無駄が全くない。すべてにおいて日本を危機に陥れる驚異の軽減です」


「まずは同盟国作りですけどね。今半島の上の扶余国を攻めています」


「何も聞いてないぞ?」


「ほぼ九州のわが領土だけですからね。他家もほぼ居ません、宗像が大半です。これを日本軍にして早く進めたいんですよ。今攻めてる国はあまり重要じゃないですが、その南の高句麗って、拡大して南下しいずれ朝鮮を狙います。なら今の小さい内につぶしてしまえばいいかと」


「何故?」


「元々くそ小さい扶余のただの部族だったんですよ。それが今扶余より大きくなっています。拡大が止められない国なんです。その先は当然朝鮮に来ます。同盟国にする前にもう迫ってくるかもしれません」


「それは脅威だ」


「ちなみに鉄はもう保険があります。間違いなく朝鮮が親しい国であった方が良いですが、万が一があるので。それにさらの保険のたたら製鉄もありますからね。完ぺきってのはなかなか難しいですよ。中華にそんなことわざがありました。杞憂ですかね、空が落ちてくると不安になる人がいるのですが、不安をすべて無くすってのは難しいんです。そのため馬鹿げたって意味のことわざです」


「そうじゃな。お主は考えすぎか?と思ったが、そうでもないんだな」


「ええなんというかひらめきと言うか天啓と言うか、私の先読みはかなり当たります。私の領内の一族は知ってるのですが、天皇陛下もそのうち知ってくれればと。私のやってる事は他人から見ればまさに杞憂です。ただ私にも心配しすぎだってものを持ってるのは知ってほしいと思って」

「保険はね、1つならこまりますが、2,3かけてあるんですよ。全部足せば朝鮮の鉄を超えます。ただ距離的に近い方が安く済むってだけです」


「なるほどだから朝鮮を第一に置いたのか。お主のやることは無駄だらけにしか見えないが、結果は本当に無駄がないな。朝廷で話すのが嫌なのが分かってきた」


「分かるでしょ?見えてるものが違うんですよ。だから杞憂に見えるわけです。私は朝廷の人たちと知ってる事が違いすぎます。多分勝てますが、日本軍で行った方が早く終わるんですよ。でもそれはさすがに朝廷で言わないと不味いですね」


「ああだから二人でか、独立の話ふせておいてくれだな?」


「はい、飴を用意します。あそこやり方によってはかなり使える農地になります。ただトップが騎馬民族なので、奴隷のようにしか農民の事思ってないんですよ。大きく言えば我々が支配した方が上手く使えるわって事です。騎馬民族は皆そうなんですよ。収量を上げるような知恵なんてあるわけないです。もっと欲しければたっぷり奪うだけです」

「上の人間を出来たら追い出してしまいたい。滅ぼすより抵抗が少ないと思うんですよ。上手く他の騎馬民族がいる西に逃げてくれないかなと…」


「それならわしが言うよ、お主から出されたとお主は足りぬ点があれば補足するためついてきてくれれば良い。ただなそろそろどこまでか?教えてくれんか?」


 地図を見ながら。


「おいおいこれ始めてだぞ…」


「あそういえば…、すべての海とすべての陸の地図です。まあそれは殿下たちには伝えてあるので聞いてください。でね、日本を取り巻く海岸沿いをまず取ります。そして朝鮮とはこのくびれあたりで国境にします。理由は、そこから山なんですよ。海岸部は平野が多い。肝心なのは北をどうするか?です」


「資源の都合が良いところまでできる限りとってもいいですかね…。それと言うのもね、北をはっきり決めたくないのは、ここの連中多分弱い。同盟国にならない。だから他の連中に取られてしまいます。ただだからってどんどん西に行くのか?それは問題あるでしょ?」


「そうだな」


「だから北はなんとなくでいいです。大事なのは、南をどこで接するか?です。騎馬民族がうじゃうじゃいるので、こいつらの支配地域を避けます。そうするとこの辺り」


 アムール川の今の中国とロシアとの境界線。後はバイカル湖より北で、アルタイ山脈のトゥバ人がいるちょっと北あたり。


「おい北すぎんか?」


「ええだからいっそ、西にあまり進まないでおこうかなと思っています。とにかく海岸沿いさえ取れればいいので、この半島と蝦夷の上の島は間違いなくほしいです」


「まあなんとなくで良い」


「陛下は多分知らないですが、そもそも天皇家の神話や神器って騎馬民族のモノなんですよ?まあ鏡は違いますけどね」


「何故知ってる?」


「あのあたりの神話と似てるんですよ。んで神器の数はばらばらですが、皆子孫に残す神器があります。彼らの事は知っておいて損はないです。中華の歴史の裏の主人公みたいなものです。だから彼らは出来たら避けたい。いつかなんとかしたいのですが、良い手が全く思いつかない」

「後まだ懸念材料があります」


「なんじゃ?」


「海岸沿いだけ制圧しても、1つだけやばい民族がいます。粛慎って民族で、これかなり問題があります。後々高句麗や扶余のように化ける可能性があります。この集団だけいつもの原住民対策しない、明確に支配したいです。やるなら、反抗的な連中はすべて別の領地にもっていきます」


「お主とは思えない発言だな」


「今でも危ないですが、力つけたら化けます。同族でまとまるとか、他族を支配して大きな集団になるとかです。後西に向かって騎馬民族化も十分あります。山がちですが、その山の上盆地なんですよ。意外と馬が使えます」


「らしくないと思うが、任せよう」


 陛下の後押しですぐに派遣が決まったが、問題はそういえばこの連中に船の事話してなかったな…。知られざる秘密がちらほら見えるな。まあ一番の驚きは、多分しりもせんだろうが、外輪船誰がこいでるんだろう?って思うだろうな。不味いな、そのうち日本工業化計画話さないと…。ただまだだよ?余剰人員が居ないと意味ないから農業改革が絶対先なのよ。


 後で独立させますなんて計画があるとは思ってないんだろうな。こいつらに分かるわけないないし。さあ扶余つぶすぞ。


 戦略としては、なるべく高句麗との国境を接しないように扶余を西に追い詰める。まずは川の西に追い払おう。その後高句麗の国境に砦を作って、扶余のがあればそれを利用する。とにかく高句麗がどうでるか?ひたすら待つ。動かない。降伏した兵で忠誠心が高くないものは北海道に送って馬産してもらう。いずれは人が増えてきたら史実の高句麗のように関東で移ってもらうか。


 なるべく追い詰めるように騎馬連中は見逃してる。アメリカでも馬産してるが、逃げられると面倒なのでやってないんだよな。アイヌ、インディアンほど危険視してない。いやもちろん丁寧に引き入れようとはしてるけどさ。だから人が増えてきたら関東にって思ってるんだ。周りに日本人がいっぱいなら逃げられないからね。


 さてガトリング砲の出番だ。火器の発達とともにインディアン全く抵抗できなくなっていった。その発達時期発明されたのがガトリング砲なんだよな。まあその後の対外戦争では使えなかったけどさ。戦車があればな…。機動力がとにかく負ける。まあこっちも騎馬拳銃部隊いるけどさ。


 あそういえば、うちの領しか騎馬部隊いないな…。まあ良いや追い詰める戦いは苦しいが、向かってくる分には強いんだよな。通常歩兵だとめちゃ騎馬強いからな…。槍なら?それでも大量斉射の銃ほどじゃないよ。何か高句麗の反応が悪い。あれもしかして、次は自分だと全く分かってない?もちろん小競り合いはあるよ。でも扶余が最初に向かってきたほどじゃない。あれ中心部にかなり近いからな…。


 あこれ、ちんたらやった方が良いな。統治を同時にやってく。高句麗と微妙に国境接してるので、無茶したくない。人が多いから一気にやれば?いやむしろ人が多いからすぐに農業改革など絡めて食料をなんとかするべきだ。滅ぼすのが目的じゃない。支配者を変えたいだけなので、荒廃したら困るんだ。人が多いからいろんなこと同時に出来る。


 時間をかけてどーせ問題は兵糧なので、そこに余裕があるなら大軍でも問題ない。むしろ、日本軍これから海外が多くなるから、最も重要な戦いとして長くやれるならやった方が良い。一番は中国戦だけど、今はタイミング的に大事。これがモデルケースになる。早く終わらせるつもりだったがゆっくりでよくなった。兵站も含めて、この戦いで全体を鍛え上げよう。政治も含めて。


 もっとうまく人が運べればな…。ビジョンは見えてるが、この後内蒙古にやつら追い出した後こっち再度来たときどうするんだ?だってこんだけの兵全部残すわけにはいかん。元々連中の支配下にあったから、自分たちの国を守るなんて軍隊当分できるわけないし…。ちょうどのんびりやってるから、そこ詰めておこう。そもそも鮮卑って山よりに居たんだよな…。草原とこっちって明確な線があるわけじゃないんだよな。


 大きな山脈があり通常なら、これで天然の要塞だってなる。だがならない、連中の住むモンゴル高原が高すぎる。確かに山は邪魔だが、通常の山の邪魔さとは全く違う。しかも東に住む集団のほとんどは元は山がちなところと半々で生活してきたような連中。なおかつ元住人の扶余を追い出すのだから。


 そこまで豊かにするつもりはない。ここ開発に相当気を付けないと後の時代に問題を残す。日本の高い技術を使えば多分深く井戸が掘れる。だかこのやり方に問題がある。土中の水を吸い上げるので土壌の過度なアルカリ化を招く。これは地下水を使う灌漑農業ではよくある問題。


 解決点は、水を使いすぎるのを抑える、とうもろこし、水稲には注意するである。ただしこの2つ寒冷品種の改良がまだまだ必要になる。どちらにしろ井戸を使った灌漑にはやりすぎない注意が必要となる。日本にも一部水不足になる地域がある。ただこれ畑作が発生しやすい。乾燥により塩基性物質が残るためであり、水田の場合発生しにくいかもしれない。


 おそらく黙示録の塩の王とはこれだと見てる。あの地域だと人が死滅する恐ろしい世界=塩の大地なのである。アルカリ土壌と海の近くのナトリウム土壌はまた違う被害だが。見た目は似たようなものなので良いかと。日本人はコントロールするしかない。どーせいずれは地元住民のものになる。最も上層部以外の農民の日本人は残していくつもり。支配層ではないので親日が条件なので対立はないだろう。


 ただそれでも問題は水を使う農業を経験しなかったためアルカリ土壌の被害なんて知らない。特定のどこかでアルカリ土壌を作るか?科学班に調査させて、農民にも見せた方が良い。犠牲になる人には保証をして。ある意味農民の人体実験だ。


 後は、河の水量が豊富なので水を使う作物は川の近くの灌漑しかやらない。この問題実は根本的問題ではない。日本の戦国がそうだが、貨幣の代わりにされたので商品価値が高くなりすぎて米ばかりつくって冷害や干ばつで度々失敗してる。井戸を使うとうもろこしと水田の栽培は極力抑える。そもそもアルカリ土壌の前に地下水が枯渇してしまう。これも問題になったのでちょうどよい。


 元々寒いせいで肥沃な土地ではないため農民の国になりにくかった。根本を改善して騎馬民族を追い出してしまいたい。だからこれは軍事戦略でもある。そのためコメはいずれだが絶対に必要。連作の問題が少なく収量が高い。とりあえず騎馬民族は問題を抱えたまま追い出すしかない。


 ただ私は科学技術戦争において騎馬民族を全く恐れてない。今現時点において面倒なだけで。まず防御陣地において向かってくる騎馬は面制圧の火器に圧倒的に弱い。だが火器と騎馬が相性が悪いわけじゃない。これはアメリカにおいて騎馬部隊が十分機能していたのと、コサック兵の存在だ。火器によって姿を消したわけじゃない。


 問題は自動車と戦車だ。戦場における活躍より、軍隊の移動の面で見た騎馬について、全軍騎馬である。騎馬民族は脅威だ。これが自動車にとってかわられる。そして戦場における機動力も、高い防御力、攻撃力を合わせた機動力の戦車には全くかなわない。集団として、高いレベルの知識集団を支える場所、同様に技術も。これらは数が多い方が有利だ。


 国民皆兵士の強さを持っていた騎馬民族は時代に置いて行かれる。必然として強くなれないんだ。むしろ弱い。だがその発展の時代までやられっぱなしか?で困ってる。


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