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「陛下、やっぱり朝廷はいらないと不味いかな?とは思ってる面もあります。ただできる限り叔父に話を回しておきます。以前から問題だった支配に関してまとまりました」
「聞こうか」
「問題は土地はだれのものか?になります。現時点では領主のものです。当然天皇陛下の土地も自領だけです。経済的には天皇陛下は頂点ではないです」
「お主か…」
「いや物部氏もまだ十分天皇陛下より領地は多いと思います…。でもそこは大事じゃないと思うんですよ軍事的支配は天皇の名のもとに行われるので、日本国の顔と言えるのは間違いなく天皇陛下なんですよ。独立した経済圏を持つ領主が盟主を抱いて国家を作り上げる。これはよくあるやり方で封建制と呼ばれるものです。周が確かこの制度です。だから儒教は馬鹿なんですよ。中央集権の漢の政治と封建制の周の政治を同一視してるんだから」
「古の中国の話が多いな」
「他にも知ってるのですが、陛下が多分知らないから…」
「お前なー」
「ただこれからその知らない国ちょこちょこ挙げますよ。日本の中の統治を外はわけてようと思っています」
「何故だ従わせたのじゃないのか?」
「方言の違いはありますが、一応言葉が通じるのと、元は西方からがっと広がったのが倭人で、これに原住民が居て混血していったという感じですが、混血しきってない民が東北にかなりいます。彼らは日本の中にいますが、異民族のように扱った方が良いかな?とは思っています」
「どういう政策なのだ?」
「ローマって西の大国があります。これ中華もあるのは知っています。この国の税制と後は支配の仕方を大幅に変えた感じです。2重税性を取ります。日本もとってその地の元の支配者も取ります。でそこでそれは重税過ぎるので、元の支配者の取り分を減らさせます。これは戦争で勝ってるので聞いてほしいし実際了承してもらっています」
「それ日本でも駄目なのか?」
「海外は支配領域を増やすのに金がかかりすぎる…。その負担ですね。後ね兵隊は独立領主でも出させるつもりです。軍としては反抗しないってこれ戦争の目的ですからね。本当は取り上げて一元化したいのですが、おいおい考えます。そしてそれは、私も同様ですよ?」
「おおそれは驚いたな」
「私としては様々な投資は国家のためにやってるのが多いので、そっくりその施設国家で運営しても私はあんまり困らないんですよ。ただ朝廷の参加者見てると私よりまだ上手く使えないと分かるので預かってるだけです」
「最大の問題は3つ、私が発展させた様々なものを無料でおしえてやるのか?これと、まあ異民族は置いておきますが、公共的な土地がまたがる工事をどうするか?です。これね、当事者の土地では独立領主にも賦役って形で払わせたらどうですか?」
「それ良いんじゃないか?」
「ですよね、これで税の仕組みが分かれていても公共的な日本への投資ができるわけです。本当は中央集権にしたいんですよ。ただ土地の問題がありまして、これが一番話しかった事で今ある領主や天皇家の領地などは領主のモノですよね。これを個々の使用者のものに出来たらしていきたい。最終的にですけどね、当然それは私もですよ?」
「お主の話がすごいのはそこだよな。あまりに私の利益が無い」
「支配者と言うよりは私は調整者って思いがあります。なら間でちょろちょろ動いただけのものが持つべきじゃないと思うわけです。ある意味私も天皇も国家と言う入れ物の道具の1つにすぎないんですよ。ただ部品の変えが効きにくいだけです」
「普通なら騙すため言ってると思うだのが、お主の政策の1つ1つがその考えのモノでやってるのが分かってしまう」
「最終的には領主から土地を取り上げてその他大勢の民に渡して、その何割かを私たちは国家運営のための資金として分けてもらう。これが最終的な形です」
「途中経過だからくそめんどくさいのか」
「陛下お下品ですよ…」
「まあいいじゃないか二人だけだし」
「3つ目ですが、東北北海道の原住民です。彼らを特別視してるのは、劣った文明なのは間違いないです。そのため差別的に見てしまうと思うのですが、先祖をたどれば多分私たちにもその血が流れています。全くの異民族ではなくて、大陸の新しい文化を持った集団と混血したか?しても元の文化に取り込まれたか?の違いでしかないです」
「異民族の扱いとは違うと思っています。多分農業です。上手くやっていけないものは平地で定住しないんですよ。彼らに神経質なのはこれは民族的な問題じゃなくて、世界中でこの遅れた文明を送ってる人がいて、この取り込みが無茶苦茶難しい。農業に向かない土地で暮らしてるのは正直放置したいんですよ」
「だって私たちならそんな土地で暮らしませんから…、利が違うと上手くやれないんですよ。はっきり言えば不都合なら殺すしかない」
「お主にしては過激だな」
「飴が通用しない相手はやりにくいんですよ。とりあえず利用価値の高いところだけは土地を取ってしまって。低地で混ざってやっていくならいろいろ教えて受け入れるしかないです。農業にこだわる必要はないです。動き回るのが邪魔なんですよ。まあ難しい問題なので過激な行動に出てきたら武力で懲らしめる事は必要でしょうね」
「狩猟民の頭にくる部分は、農作物や家畜を泥棒することになんとも思ってないような輩が居る事です。例えば鹿やイノシシ殺して食ってもおかしくないでしょ?同様に馬や牛殺されたらたまらないですよ。さすがに日本は狭いので数は多くないでしょうけど。農作物は焼き畑程度はしてるので、そこまでズレてませんけどね」
「結論が出ないのでこれは先送りにして、具体的な税ですが、物納の後貨幣が良いと思います」
「それはどうしてだ?」
「最終的に貨幣にしないと2つ問題が出るからです。1つは米なんて顕著ですが、コメが貨幣化するととんでもなく困ります。金を得ようとすると米ばかり作るからです。コメに向いてない土地ってのは今回私の家が徹底して指導してますが、米を作ろうと頑張りすぎるんですよ。米じゃなきゃもっと楽なのにです。コメは確かに素晴らしいですよ。土地あたりの収量が高いです。ですが、それも向いてる土地ならです」
「物納は保存がきくものが多くなると思うので、どうしても放置しておくと米ばかりになるんですよ。後は米以外の物納を決めたとき。商品が増えたらどうするの?って問題があります。お金ならどんだけいろいろな物が出来ようが一元化して管理出来て、官僚がその分減らせます」
「後土地所有ですが、ずいぶん先ですが、農民のものになると、新しい土地の開墾が進みにくいです。人を動かす領主なら、人を集めて開墾できます。でも個々の農民だとそれが上手く行きません。国から人を派遣して、農民をまとめて開墾して、参加した農民たちに渡せばいいかと」
「お主いつも農民の立場だな」
「はいそれこそが政治だと思っています。支配者が領土を広げてってのは古臭いと思っています。当分変わりませんけどね。儒教もこのあたり民とかそんな話ばかりしてますが、くそ古いこてこての周を模倣して語るので笑える部分です。歴史的に大半の支配者が善政とは何か?で民のためってたどり着きます。じゃお前邪魔じゃない?」
「これに触れた書は一切ないんですよ。儒教がダメなのは、この辺り感情論の点です。法家なら多分全く違うでしょう。支配者が民のために動くのは、支配にとってそれが都合が良い利があるからにすぎません。為政者は支配者がやる必要はないんですよ」
「矛盾しとりゃせんか?」
「だから途中経過です。私以上にうまくやれないと見てるからです。結果的に民のためになるなら問題ないだろうと。私の代では無理でしょうが、いずれは私達のような支配者は立ち去るべきだと思っています。陛下は別ですよ」
「別なのか?」
「はい、そのための教育を次代にしたいと思ってるんですよ。民から愛される王様」
封建制の明確なビジョンが見えたので、中国地方で、親宗像とそうでない地域はつぶしていく流れが出来た。ただ間にワンクッション置かないので、すぐにどちらも農業改革をしていく。九州のように丁寧じゃないので、飛び地だらけだ…。今広島に取り掛かってるが、島根は後だ。わが家1つでやってるので、ちょースローペースでやってる。
そして、近畿が整理がついたので、近畿から東へ皇軍として連合軍で行く。ただ当分シンプルな国軍は作らない。命令として連合軍を作る形になる。ただトップは常にうち。これは物部と力関係の勝負は終わってるので。いずれ領主を排除して、国軍を作らないといけない。装備の刷新はそれからだ。
うちの領地が増えてるので、その装備を刷新するだけでそもそもせいっぱい。うちの領地でもそもそも昔から槍剣弓まだまだ当たり前なので。東北が大体終わってるな。これ移住の関係でほぼうちの支配に近い関係になった。牧畜農業でちゃんと残ったところもある。山側に放置気味の山の民=蝦夷がいる感じ。資源箇所だけはかなり強引に接収。まあ相手を入らせないだけで、元々占有致は少ない。
どーせ平安時代まで放置されてたんだ良いわ…。




