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 いよいよ政敵をつぶして後は物部氏だけとなった。この頃藤原雑魚だからね中臣か。すぐに援軍を送った。うまい具合に半島が止まってよかった。追加こっちに送れる。大王に話して鉄を手に入れるため半島に攻め込みましょうって事後承諾取ろう。もう攻め込んでるんだけどね…。偶然だよ。同じ倭人と言っても混血も多し、慰撫しなくてはいけない。飴こそわが統治法。徹底的に飴。


 何故?国民国家形成のためだよ。これが当たり前なんだと植え付ければ他国の搾取王になんて馬鹿らしくて従わない。じゃ他国も真似すればいいじゃないか?2つの理由でできない。個人に端を発した国はどうしても王国帝国になる。血族の優遇が目的化するからね。こういうのは最初から権力がもたらす様々なメリットを明け渡す覚悟がないと。


 ブーメランじゃないか?違う逆私国民国家創設のため動いてる。そのための権力だから。これは矛盾だろうな…。ただ世界征服めんどくさい気持ちもあるんだよ。私フィクサーになろうと思ってる。陰から世界を操る。しかも完ぺきには操れなくていい。世界を牛耳る気はないが干渉する気はある。その程度。ただそのためにやっておかなくはいけないいくつか?はやる。


 強権発動が良いものも多々あるんだ。国連なんてその典型。まるで力ないからね。


 以前は違ったのは、食料が無かったから。重農主義分かる。確かに食料が無いと何も始まらない。この点は発展の考えだと思う。発展したら重農主義は良くない。ただ飢饉には対処しなくてはいけない。そのため余裕を持った食料生産が重要。今が余裕なのか?はせめて過去あった飢饉とか調べておくべきだ。悪い時を想定してある程度基準にしないと。


 この点はすまないずるしてる。この期に匹敵するのは戦国以降になる。江戸は安定していたが飢饉だらけ…。反乱がおきなかっただけ。徳川以外弱体化政策だからな。徳川をほめたたえる人は多い。当然だろう現代日本文化の根幹を作った人だから。ただ、デメリットがあまりにも多すぎる。そのデメリットを享受してまで欲しい文化とは思えない。


 ただ気の毒な面もある。富士山の噴火とか、政権崩壊の危機だよ。良く乗り切ったと思う。逆に言えばどんだけえぐい政策だったんだと…。


 正直言えば世界征服なんてこれっぽちも興味がない。いずれ来る日本だけ美味しい目にあってるの許せないって妬みによる暴力にさらされると見てるからだ。じゃその妬みの根幹の力使ってこっちから暴力で暴力を奪ってやろうと。その後なら話聞きますよ?ただなそれでも慎重になる。その慎重さ世界征服の後の方が大変だと思ってる。


 多分パクス・ジャパーナを高度な軍事力を手にしたら邪魔するものは絶対出てくる。難しいんだよ豊かになるためには軍事的につながる知識がいるんだ。後悪質な経済戦争も腹立つし。後共産主義も何とかしないといけないしな。ワクチン作戦を考えてる。実験的共産国家がいるかもしれない。


 物部氏は絶対屈服させないといけない。傀儡の根幹に強大な軍事力を誰が持ってるのか?大王家に分からさなければならない。クーデターはあり得ない。何故なら単純なワンマン部隊ではないからだ。もし私が倒れたら、これもなんとなかってしまう可能性があるがそれは黙っておく。余裕があるときは奥の手は使わない。その時でも多分クーデターを起こした側に権力は移譲しない。


 私の軍事的部下が必ず復讐を果たす。結果としてクーデターが通じないじゃない。それが最初から意味を持たないのを分からせないと。まあ違うか…。この私が直接大王と一度もやり取りをしてないんだった。復讐は私が果たすのだ。近畿勢が独立することは絶対にない。すべてのからくりを知ってるからだ。なおかつ私は上司としての無茶ぶりはほぼしない。


 出来る限り独立権を渡して、かつ助けてほしいときは強く助けるって形になってる。こんな楽な立場で裏切って独立ってありうる?私もそのうち激動の時代が終わったら当主の座おりたいのよ。良彦なんて私がしりぬぐいしてるぞ…。そもそもあいつが裏切るのはない。その子供は分からんのだよな。しかも混血の子供たちが現地妻と共にわんさかいるらしい。


 忠誠は教えなくていい。私につくメリットだけ教えていれば。飴政策をとる私が部下にだけ厳しいってある?信長じゃないんだぞ。信長って誤解されてるが2重人格とかじゃない。最下層には優しいが、上の方の部下程くそ厳しいからだ。まさに光秀…。ねねへの手紙がそれを強く表してて、ねねを懇切丁寧に持ち上げて秀吉はあしざまにこき下ろしてる…。


 これは良くあるコミュニュケーションの方法だけど、いくつかやりすぎの部分があるんだ。だってそれ全部やたらと浮気の多いノブにブーメランだぞって発言だらけだからな。あの人は根本的に部下に辛辣なんだ。


 まあそれ以外にもある。弱い軍隊とそれを率いる意識の低い指導者はいらないんだ。だが戦わないとそれが分からない。ゴミなんだよな…。ただこの人が一番だとは分かってるからな。この人の代わりって大王様しかいない。いろいろ将軍はいるが、家として軍事力に強く関わるのが無いんだ。言ってみれば全盛期の源家や兵士や、足利家。


 雑魚が軍事に口出すなって事。だから殺したいんだ。絶対的な差を見せつけたいから。はっきり言えば軍権も邪魔だが、物部氏の全部兵隊いらないんだ。一応そこまでやらないけど。


 援軍が向かった後報告が来た。


 援軍は海外沿いの領地に上陸して、そのまま本隊と合流。先に物部氏に送った返答が来る。決戦を決意したようだ。内容は、


 ”大王の軍として軍隊の命令系統を一本化しましょうと話、どちらがふさわしいか戦いで決めましょう。なおこれに対しては大王にも口を挟ませません”


 明かな問題発言だ。この事は多分問題になるからもう正直に書いた。大王の意向を無視して勝手に決めたからだ。大和の居住地を出て摂津難波の物部の本拠地にて全軍を動員するようだ。これはわざとだ宣戦布告無しの不意打ちをやっても良かったが、目的が物部氏の排除ではない。国家の軍隊の一本化にあるからだ。


 この時のために近畿の領地を他家から取り上げ兵糧と兵士を増やし。その都度仕置きにおいて軍事訓練をしてきたのだ。これで負けるはずがない。近畿勢は戦闘経験が少ないしかも火器を使った戦いは全くの素人だ。これを磨いてきた。日本はもう統一されるので、これ以上隠す必要が無い。本気の全力でブチ倒す。大砲車も持ってきた。


 国境沿いに差し掛かる。大和ならまだ戦いやすいと思うが。互いにそれは避けたいのもあった。どっちも兵隊を持ってるのもある。そうなると大王とその民を巻き込む恐れがある。そのため出て行ってくれないかな?と思ってね。全力でやろうってのと、大和で乱戦にしたくなかった。


 しょぼい砦があるが、まずは櫓での弓兵を狙撃でつぶす。次に大砲面倒なので、対人対物の手りゅう弾で投擲してしょぼい防御陣営をぶち壊す。後は鉄砲部隊で大量の弾を食らわせて近接部隊の乱入だ。第一の砦の制圧完了。中国やローマの軍隊に比べておそらく滅茶苦茶弱いんだろうな。


 防御施設がしょぼすぎるんだ…。日本の城もすこぶる脆弱だし、五稜郭あたりが歴史上は一番強固な要塞のスタートだろうな。函谷関もすげーがあれは狭いからな。その点ローマ異常すぎる…。しっくいとこんくりって成分似てるけど、厚みが足りないよな…。ああ日本石垣はすごいな。あれは素直にすごい。当然この時代にないし…。


 後は本隊との野戦か。まず密集陣形に大量の弾をぶち込む。ついでに手りゅう弾、大砲のオンパレード。最後に弓と弩をしこたまくらわす。これは前者安くなるように頑張っただけで材料費が高価だからね。そろそろ標準装備火縄銃を変えていかないとな。ただ工業力がたりないのよ。日本統一出来たらここを全面的に変える。


 アウトレンジからの乱戦。まだまだ火器をすべてに流すことは無理。いずれそうするべきか?なら否定する。この先、海外の原住民を戦友にするときやや選ばないといけない。劣化火器や刀剣などで戦ってもらう必要がある。日本人がすべて火器でもだ。数のメリットを生かすには武器がそろうまでは待たない。


 この間邪魔にならないようにこつこつ狙撃を繰り返す。機動力を生かした騎馬も必要だな。問題個所に騎馬複合部隊を送り込むか。相手に騎馬が無いなら遊撃が今は基本だな。歩兵である限りは、銃兵も機動力は変わらない。広がった戦線の静寂な部分の補強は騎馬がやはり向いている。


 まだまだこの辺りはアウトレンジ戦術にはなり切らないな。


 さあ後はどさくさに紛れてトップの暗殺を頼むべきだな。高性能狙撃部隊の出番だろうな。戦闘が終わってわが軍の圧勝で終わり、何故か当主は死んでいたそうだ。それにしてもなんて詳しい報告書だ…。ああそうか援軍に送ったやつが書いてくれたのか。軍事も作戦本部みたいのほしいな。戦略の研究班とかあるから、あれを発展させたいな。


 僕が大雑把には考えるが地域ごとには面倒になってきたな。さあ大王への報告読むか…。指示はしてあるけどな。


 次の当主を連れて大王の元に参じる。


「どうなってるんだ?2家が争ったと聞いてるが?」


「単純な家同士の領土支配のための争いではありません。軍事権の一本化のためです。この国の軍隊は私の家が統括すべきです。ただの一時的に任命された将軍なら口だけで済みますが、家が持つ兵隊と軍備なら違います。どちらかの命令に家がもつ兵隊も従うべきです。これは家と家の勢力争いではありません。この国の軍事の一本化のためで私は物部氏を族滅したいとは微塵も思っていません」

「むしろこの後は我が家の命令系統に従って協力してほしいと思っています」


「何故それを相談しない?」


 ちょっと大王はお怒り気味のようだ。


「あえてしませんでした」


「何だと」


「例えば我が家が軍事から大王の命令で排除されるとします。それに従いましょう。大王は任命権は持っていますが、軍事の決定権は必要ないと思いませんか?」


「確かにそうだ」


「高度な判断なので、大王様が物部氏を大切にしてる事は知っていたので、そういった親しみで判断させてしまってはまずいと考えたからです」


「良い、物部が良いならそれでもうこの件は良い。全くもって良い判断だ。正直に言うそちの言うとおりだ」


「もう1つ話しますと、大王が悩まれて先送りになって、もしこれが軍隊を動かすべき緊急時に発生していたらどうなったのか?ここからはわが当主徳丸様の判断ですが、中央に行くか?このまま九州に行くか?悩んでおられるのですが、動けない事情があります。鉄が正直言えば日本だけでは不足します。様々な工夫はしています。それが我が家から技術の供与をしてるたたら製鉄です」

「だがわざわざ苦労して我慢するのか?となると朝鮮において鉄の供給を協力的な国家にするにはどうするか?です。当主は朝鮮を従わせようと考えています」


「何?」


「宗像ならそれがそれほど困難ではないと考えています。だが口ではなんとでも言えるでしょう。だから物部氏には大和の今のままの軍隊では勝てないってのを分からせる必要があると思いました。そしてそれは大王様にもです」


「そんなにも問題なのか?」


「ええたたら製鉄以外宗像がすべて大和の鉄を管理しています。海外に頼らないと貧弱なたたら製鉄でしか鉄は手に入りません。これからあるかどうかわからない鉄鉱山が発見されれば別ですけどね」


「朝鮮の事情が落ち着いてからでいいから。信善には中央に来てもらえないか?相談役になってもらいたい」


「はい伝えておきます」


 大王には言わなかったが、この後物部氏の領地はこっそり一部削って手に入れた。そして反抗的な家人を海外に島流しにした。後は大王に言った通り、物部氏の兵隊をごっそり手に入れた。1年待たずに朝鮮に行けるんじゃない?なんて思ってしまうが慎重に。まあさすがに物部氏をトップに丸ごと抱える形にするけどね。


 問題が無い?ならない。原住民を巻き込む形は多分こうなるから。良彦はもっと難易度の高い連合軍扱ってたし。これから残った日本の統一するとき反抗的な物部氏の領地はどんどん取り上げるから楽しみだ。


 1年待ってからと思ったが、援軍が物部家の兵隊連れてきた。忖度してくれたな…。


「うーん、やってくれたね」


「駄目でした?」


「いやすごくありがたい。近畿戦さっさと終わったから兵糧たっぷり残ったんだよね」


「向こう持ちで十分間に合いましたからね。物部領助けてないので、不足してるみたいですよ。ちょうどよかったんじゃないですかね」


「結果オーライか」


「なんですと?」


「まあ結果論だが良かったって意味さ」


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