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 さてやるべき事はほとんどやってある。後は実行してくれるか?だけになる。その後の倭国大乱の方が問題だ。その前からおそらく食料を奪うために小規模な境での争いがずっと続きだろう。食料を奪いに来る相手への攻撃なので農民もたっぷり繰り出そう。自分たちの飯を奪いに来るんだ。そんな奴徹底的に滅ぼすべきだ。


 村を守る環濠だけじゃなくて、主要な道には砦や防御施設とか建設した方が良いな。温暖化からの落下は10年ぐらいかかるだろう。その後止まってやや回復するが、ややだ。その後20、30年この状態のままになる。そして倭国大乱だ。僕が多分指導者の時代すべて寒冷化と倭国大乱だ。激動の時代だよな。


 倭国大乱のさなか死ぬ可能性が有る。もし次があるなら、次の僕を指導者にしよう。いずれ僕がトップに立ったら、次代は息子に譲らないことを皆に話そう。予言しておけば多分信じてしまうだろう。これで継承時の混乱を避けられるはずだ。寒冷化が顕著になって我が家の通達を守らなかったものが冷害に被害にあったらいろいろ始動しよう。それまでは粛々とやっていこう。どのみち備蓄は毎年してるんだ。


 実験段階だった蒸留酒を樽に入れて焼酎にしたものを寝かせてある。これに新しくさつまいも、さとうきびなどを加えた。サトウキビは蒸留装置を南国で作った。これはある程度鍛冶師などいないと生活が不便になるので、地元の人の協力で。さて、ただこれどうしようかな。良いものを大王家に献上するか…。


 近畿にもっていって仲良くするための道具にするか。販売とかまだまだ難しいんだよな。九州はすぐに敵対するからなんか面倒くさいし。


 倭国大乱に備えて鉄器をさらにそろえていく。領地が広がったのと前回一旦鉄筋製造を緩やかにしたので、北海道で金銀の採掘を始めた。あらかじめ大体の位置を知ってるのでどんどん進む。原アイヌとの関係がややこしいな。寒冷化でどうなるか?分からないので、農作物を南国地域との交換って形でなんとかならないか?と思ったのもある。羊は北海道しか向かないので牧畜を続けてほしかったのもある。


 北海道と言えば炭鉱が有名なので、高炉を作るときいずれ手を付けるか。大半が現代までに閉山してて埋蔵量が多くないが鉄鉱石も採掘してもらう。ただ日本の鉄鉱石は一部しか使えないと思う。第一は文句なしに釜石。いずれはここに進出しないと。後新潟もそこそこのものがあったはずだ。後は土地の所有者が強敵であるのでややこしい。


 高炉を作って、国内のものをさっさと掘りつくしてる間に、海外のモノでなんとかしないと。ただ輸送が中々悩むものがある。蒸気船はいるのじゃないか?と、オーストラリアから太平洋を直進するルートがどうしてもいるだろう。伊豆諸島から釜石に手を付けよう。食料の問題から引き気味だったが、太平洋側に拠点を作って上手く繋いでいこう。愛知はすでに有力者がいるため。伊豆諸島と伊豆を繋いで金山を掘ろう。武力を充実させてあそこを拠点とする。


 元々中国式鋳造はできていたので高炉は必要なかった。ただ国内有数の鉄の産地を押さえておきたかったのでついでに高炉作ってもいいかなと。北海道の鉱山開発が進んだため石炭も掘っていたのでコークスによる高炉の活用ができる。ようは鉄鉱石以外すべてそろっていた。


 高炉の方が熱効率がいい。中国式鋳造の良い点は、いざとなったら技術者を中国から呼べる。でもその利点が現時点ではいかされてない。中国と簡単には交流できないからになる。特に鋳造技術は秘匿されてて技術者を連れてくるのは至難の業だ。


 鉄鉱石の問題もあるが、だから日本ではたたら製鉄がメインになったのもある。砂鉄から鋳造もできなくはないが、よほどのことが無いと効率が悪いのでやりたくない。今まで高炉による生産を抑えていたのは、鉄をあまり使わなかったから。いよいよそんな時期じゃなくなる。


 農機具や鉄器を増やして近隣勢力を圧倒しなくては。過剰防御になるため一時期生産を抑えていた。過剰てない時期がやってきた。他にも食糧難になるので自給できない地域への植民を抑えていた。だが、危機が目の前に来たので、鉄器と食料を交換するのに都合がいい時代になった。鉄を直接取引するより、鉄器にして食料を他地域と交換するのなら付加価値が高い。


 徐々に鉄による銃の生産も始めた。ただオンリーワンのライフル銃はまだたたら製鉄による鍛錬生産の方が良いものができるので、青銅銃より耐久性が高い武器として差別化はできている。後的に利用される恐れがあるので、その点でもすぐダメになる青銅銃は悪くない。


 そうだ大砲を創ろう。青銅でも可能だったが、過剰戦力だろ?と思っていたのだが、鉄の鋳造が効率よくできるとなるとどうしてもこれに目が行く。問題は硝石だ。培養硝石では少なすぎる。南米に到達してるはずだからチリ硝石を採掘してきてもらおう。日本で大砲があまり発達しなかった理由は硝石食いであるのと、もう一つ攻めるには重すぎたことだ。だが今回主に守りを重視する。そのためかなり防御陣地を作っての大砲の砲撃は有効ではないか?


 今回敵から食料を奪おう。当初は守りに徹するつもりだったが、過剰な戦力に見合わない。もちろん相手から仕掛けられてその逆襲にする。土地の維持はしない。だってどーせ不作なんだから土地手に入れても生かせない。とにかく人を減らして、こちらの食料を増やそう。人肉が一番効率が良いのだが…。さすがにそれは。奪った食料を使って南方に送ればなんとかなるか。


 天文学があまり発達してない。それには理由がある。航海術につかるのだが、天体の動きって奴はそれほど重要じゃない。逆、動かない天体とせいぜい動くものは太陽月しか使わない。そもそも海の上から精度の高い天体望遠鏡なんて使えるかって話…。ただクロノメーター(現時点では精度の低いただの時計だ)の発達とともに、そろそろ星の図を作らないといけないなと思う。


 その点は専門にやって徐々に天文学に移っていけばいいかと思う。道具はそろってる望遠鏡が発達してきたから。ただ大砲を作るので重力加速度を説明するのにそのうちいるんだよな…。先に微積分が発達してるって変だよな。この9.8ってなんすか?絶対出るよな。まあ膨大な砲撃データから得られた定数だってごまかそう…。重力知らなくても使えるんだよな。問題は卵と鶏で、重力知らなくて出てくるわけない数字だけどさ…。


 寒冷化に対して南方での食料を増やせばいいと思う。今はたまたま戦争が迫ってるので鉄器の需要が高いため役に立つ。ただこれもまだ始まってない。その点小競り合いでも始まってくれれば鉄器の価値が上がって楽になるのだが。そこでいよいよ蒸気機関を作ってしまおうと思う。いきなり?


 コンプレッサーが欲しいんだ。いろいろ他にもあるが一番の技術的問題は圧縮機なんだよな。もちろん触媒が画期的発明だったが、それは圧縮機がすでにあったからなんだ。あまりに高度過ぎるのでまた佐渡島案件になると思う。それでハーバーボッシュ法による肥料を作りたい。ついでに硝石の化学合成にもつなげたい。硝石はとりあえずチリのものが発見されしだい。それに頼ろうと思うし、まだまだ火器は出すつもりが無い。


 それは歴史をゆがめるとかじゃない。単純に真似されるのが怖いんだ。その時こっちが圧倒的武力を常にリードするため科学をベースにした知識集団とそこから生み出される技術集団をしっかり作っておきたい。


 現時点でできることは東北地方の改善。これは東北は米が全滅する。これは大きい。いつも通り無視で良いのだが、いくつか協力関係ある集落がある。これらを助けたいし、他にも協力的なら助けたい。進んで殺したり奪ったりしたいわけじゃない。あくまで相手がやるなら全滅させる覚悟があるだけ。


 1つは、コメの代替作物。これは米との交易を重視する。牧畜も進めたい。次に鉱山釜石への協力。当然これは食料が別途必要になるので問題がある。だから蒸気機関?ってのが頭に出た。これは最後の策だと思う。釜石自体苦しい。輸送と人件費に対して金銀は効率がいいから世界各地でやってるんだ。海外南方への移住が悪くないのでは?と今思ってる。


 釜石を作って浮かんだのは、どうしても南方からの食糧の交易がある。もちろん米以外のものを作らせる。労働者以外のものも住人にする。それでも限界がある。彼らを南方に移住させようかなと。東北はシャレにならない状態になる。考古学的に青森まで弥生時代に到達した水田がこの時期消えてるんだ。これは他の地域の比じゃない。移住に乗ってくれそうだ。そもそも史実の人たちは餓死したか?何割か?南下したんだろ…。


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