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 36歳になった。中国がほぼ統一になってる。ただそんなのはかなりどうでも良い。その後の歴史を知ってるから統治の方が何倍も重要。ただあれは曹操が引き入れた異民族に問題があったのかもしれない。最大の問題は司馬一族の血族同士の権力争いにある。


 ただその後の展開はもろ異民族騎馬民族にある。今回それがないのでかなり違うと思う。ただ司馬一族自体は重要じゃない。まず曹一族の血族の衰えだ。これが反動になって血族に力を持たせすぎたのが司馬一族の問題だから。一応皇帝は漢のままなのでそのあたりは問題がないが。


 実質で大事なのは黄巾党幹部だ。ただ彼らは庶民出身でかなり早くから庶民が王族になったら意味がないのは話してきてる。そもそも漢がそうなのだし。しかも歴史が長い戦国時代の王族すべて皇帝から関係なくなった。もちろん王氏とか古い血族は今でもいる。


 だが袁氏などは漢の時代に貢献した一族が名家になった。藤原皇族とこのあたりが日本と違う。これがすごい名家だってのは孔氏ぐらいかな。項羽が戦国からの楚の将軍で名家だったのだが、漢との戦いで項氏は衰退したからな。


 中国の統治はその後現代まで続く問題の解決なので斬新すぎる。このあたりどうなるか。ただ中国って軍事的には分裂期間がかなりある。そのため分裂自体はおかしな状態じゃない。ただ軍事的な分裂ではない。ここが全く違う。戦国時代に戻っただけだ。


 しかも清の後も地方軍閥化してるので、中国が軍事的には分裂するのは斬新な出来事でもない。これを分割を緩やかにして平和的にやるのは斬新だな。まあ軍事を取り上げるのは軍事的分裂はまるで良いものじゃないからと言うのがある。


 だが統一状態のせいであの国は中央または皇帝の過剰な権力が生まれるんだ。中国は良い時の方が短い。むしろ腐敗のほうが長い。これはこの異常な権力集中と無関係とは見てない。


 上陸艇があればいいかとあまり熱心に研究してこなかったが、近代戦において補給はとても重要。相手の反撃がさほどじゃないから無視してきたが、これは意味がないと思う。日本の有利さを出すには圧倒的な機械化部隊の物量になる。これを実現するにはノルマンディ作戦のマルベリーのようなものがいる。


 これは研究する価値があると思う。ただ日本は本気の物量を見せてない。やろうと思えばできるがそれをやると経済に支障が出る。だったら原爆なんて開発してない。それでもいずれ日本が成長する時期がきたら経済規模にあった軍隊を作り上げるつもりだ。


 その時はこの時代においては圧倒的な火力=物量が必要になるだろう。


 飛行機の大型化と原爆の小型化にめどがたった。まあ両方が合致した。そこで飛行船はやめることにする。そのため何か生かす方法がないか?として毒ガスの飛行船からの投下が良いんじゃないかと考えた。もともと化学物質としていくらでも使うので塩素などはすぐに手に入る。


 サリンなどもすぐ作れるだろう。原爆の前に脅威を示しておくのも良いかもしれない。原爆だけで止まらないケースも考えられる。それを考えて王手として、そのまえに大量破壊兵器として化学兵器を使ってもいいかもしれない。ABC兵器だが。


 Bも考えてみるかただ研究はしない。単純に管理が怖い。そこでそもそも研究さえすれば何時でも仕えるので世界中の疫病の元になる細菌ウイルスを研究する施設を作ろうと思う。ただこれものすごく気を遣う。だから熱心に最初は全部集めるのはやめておこう。


 武漢陰謀説が怖い。研究所から漏れたって噂が新型コロナではあった、あれはデマとなってるが、起きないわけじゃない。


 太陽電池について今後コスト削減になるブレイクスルーを教えておこう。シリコンオンリーより何かを添加した方が安く仕上げられる。何故?と言われると同じ変換効率なら純度の高いシリコンより不純物があったほうが安く済む、まあ純金の理屈と同じだ。24金より18金が安いのと同じ。


 制御装置の付いた中型ロケットが完成した。中型ってのは大陸間ミサイルのようなものじゃない。V2もドイツから飛ばしたので結構あれすごいんだ。だから10KMぐらいは行けると思う。この距離微妙、いずれ船の大砲でKMの距離のそれなりの精度のもの出来ると思う。


 ただ船の大砲ってのは、水平なのか?放物線なのか?でめちゃくちゃ距離が変わる。じゃ放物線のほうが良いじゃないか?となるが、水平でも今の水準だときついのだから当たらんのだ…。じゃ何のメリットが?まあ補助機械がそのうち出来ないといけないのと、もう1つは甲板を攻撃するのに向いている。


 船を早くするため甲板は薄く作ることが多い。じゃ厚く作れば?放物線は補助機械なしに当たらんからやらんのだ。それゆえ放物線でもそれなりにあたるなら厚く作らないと不味いケースもあるが、重くなってしまうと速度が遅くなる。中々トレードオフな関係なのだ。


 これを用途で振り切って追及して軍艦の種類が増えていくんだ。ミサイルの距離と言うのもどっちを取るか?と言うのがある。まあ大体ミサイルの方は放物線だが、対戦車など歩兵がやる場合水平もちょくちょくある。人間なんて小さな的簡単にはあたらんからな。


 まあそれでもバズーカー砲なんかと比べたら大型のミサイル。ただあの手のミサイルも技術発展で電子制御が付くのもある。それゆえ、大きさで変わるわけじゃない。ただ目標が目視できない。ここに姿勢制御の重要性がある。


 前者はある程度目算するが後者は完全に計算上の的中になる。そのためかなり重要なんだ。歩兵用のミサイルとはここが決定的に違う。姿勢制御ありきのようなスタートラインだと思う。もっと緻密な電子機器がその後は発展していくと思う。


 対ローマの情報として、皇族間の対立が鮮明になったのを伝えてきた。いざ暗殺が行われたときに備えて早くからゲルマニアを巻き込む計画を発動した、今後のゲルマン民族の伸長を抑えるにはまずいのでは?とつい最近方針転換があったのにとなった。


 しかし、ゲルマン民族の伸長はじわじわとなるだけで、決定的カタストロフィはゲルマン民族の大移動にゆだねられる。それゆえそれを早める草原民族圧迫計画が発動するまでまず起きない。そのためあまり早くから準備するのはまずいだろうとして、武器などより情報の共有を重視した。


 好戦的な有力者の族長たちに政変が起きたら混乱に乗じてイギリスの大陸への上陸作戦を決行するので、その時同調してほしいと伝えておいた。騙される事もある。そうしたふりをしてゲルマニアを捨て石にする戦略も考えられるからだ。


 そこで、すぐに攻め込まなくていいから相手からの圧力が弱まったと感じたら勝手にやってもらえばかまさないという同盟としては大幅な譲歩をした。これに関しては後で切り捨てるつもりだからだ。だからわざと相手に有利な条件にした。


 ゲルマン人たちがローマをつぶすには大移動だけが条件じゃない。取り込まれたゲルマン人たちが、ローマの上級将校に出世していくからだ。これらが、外部のゲルマン人と結託して内部崩壊を起こすのが大きい。蛮族がいきなり国を立ち上げたわけじゃない。


 通常長い歴史でローマは取り入れた他民族を同化していく。そのためこれは変な事例となるのだが、これがそうでもないのだ。フン族すら傭兵として雇っている。西ローマの末期は同化しないままの他民族の兵隊がわんさかいた。


 後は同化したふりをしてローマに全く忠誠を誓わずに出世した将軍が多かったのかもしれない。これに関しては個人の内面なので今となっては分からない。ただ結果だけ見るとゲルマン人の将軍ばかりローマの分裂に協力してるので、多分自己の利益のためローマに軍隊として協力していただけだろうなとみている。


 シンプルに言えば西ローマの末期は同化政策はまるで上手くいってなかったとみている。それまで上手くいってたのは地方の土着の末端の兵士までローマへの忠誠心であふれてる文章が残されてる事から分かるからだ。


 分かりやすい例として、西ローマを直接的に破壊したフランク王国の民族はローマによる間接支配下にあり、しかもそれらの族長たちはローマの将軍として活動してたのだから。大きな流れではゲルマン民族の大移動がすべての引き金となった。


 しかし直接的な西ローマを破壊した実行部隊はローマの中にいたゲルマン民族なのだ。ゆえにゲルマン民族の伸長にはそうとうに気を使わなければならない。そもそもこれを利用して大規模な海軍がいなくても制海権を奪えてる今の現状がある。中心都市ローマから離れるほどローマの同化政策は緩んでいく。


 時期を間違えれば、イギリスが戦う中心はローマではなく反抗的なゲルマン人になってしまう。ただどちらにしろ今の時点でゲルマン人にそこまで気を使う必要がない。今はローマの最高点なのだから。本来ならもう100年は待つべきだ。しかし敢えてこの時期にする。


 それは、最高点から折れるほんの小さな点こそが今の皇帝の孤立化による暴走なのだ。ここをピークにローマは衰退していく。弱体化の問題を補うための超破壊兵器の登場になる。大量破壊兵器にやたらとこだわったのはここがある。


 戦国自衛隊はフィクションだが、どれだけ有用な兵器でもたった1台の戦車が戦国時代の大軍に勝つことはないのだ…。それが出来る兵器など原爆以外ありえない。どのみち脅しによる和睦に持ち込む以外意味はないが。歴史を待っていればローマは簡単に崩壊する。


 だがその時間を稼ぐために超兵器が必要なんだ。それにゲルマン民族による崩壊は都合が悪いのもある。狙いは3つ巴にある。ローマはなるべく存続してほしいのだ。


 2転3転した計画だが、これに関して不満を持ってもおかしくなかったがイギリス首脳部は同意してくれた。その原因は原爆にあるから。この使用目途が立ってなかった。大きく変わったのは、原料の調達に時間がかからないが計算上の実現性がやたらと絡むので爆発させないと分からない状態が長く続いたからだ。


 これに関しては史実でも爆縮が成功したのなら広島型を作る意味があったのか?と後から振り返るとなるんだ。こっちは長崎型が成功したらすぐに開発を取りやめて原子炉の燃料にしてしまった。すべての問題はこの広島型にあった。当時のアメリカの工業力が今の日本からすると神の様にも感じられる。


 それぐらい馬鹿げた国力頼みの開発計画だったのだ。実験成功まで対ローマ戦略が2転3転するのも勘弁してくれと言いたくなる。それに不満を抱けるほどイギリスには力がない。だが大陸への進出と言うのはそれだけ魅力的なので不平を飲み込んだのもある。


 大陸に足場があれば、そこから広がることは出来るが、その足場自体を最初に作るのは困難すぎるからだ。そこでそこを全面的に日本が協力するって話だ。そこが出来てしまえば後は日本は逆に邪魔なほどだろう。ただし、ローマを黙らせてからだ。


 問題がないわけじゃない、イギリス側で核兵器の威力がイマイチわかってない点だ。これに関しては仕方がない。だからこそ撃たなきゃいけないんだ。CとA兵器にはそれだけ隔絶する壁がある。じゃ何故納得したのか?で毒ガスの事前の攻撃がある。


 そもそも核兵器に半信半疑でこの計画が打ち出されたのもある。だからそれを補う毒ガス散布は大いにこの計画を助長するのに役立った。何故理解できるのか?なら毒だからだ。毒はやはりC兵器で、火器などの延長で理解できる。そもそも毒の歴史は長い。


 弓に毒を使って狩りをする時代から使われてる。毒を使った攻撃ってのはその範囲が歴史的には理解できなくても根本が理解できるから賛同しやすい。核兵器は未知すぎるんだ。ただ、撃った後理解してくれると思うけどね。


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