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 コンピューターがまるで時代にあってないが、コンピューター処理によるDNAシーケンサーがとりあえずできた。元々断片化したDNAに蛍光物質を紐づけてカウントするまでは人力でやっていた。ここをコンピューターによって自動化する。


 ただし史実と大きく違うのは、このマシンが出来た当時コンピューターはかなり発達していた。今やっと磁気テープによる保存が出来て、ICが完成した程度のレベル。真空管なら笑ってしまうところだ。処理速度がくそ遅い。


 じゃ何故作ったのか?コンピューターの処理速度が上がれば自動的にどんどん集計が早くなるからだ。いったん作ってしまえば後はコンピューターの発展待ちになる。後さすがに人力より早い…。後これかなり苦痛なんだ。生物学者を憂鬱にさせる地味作業なのだ。


 頭のいい人って単純作業つらいからね…。ただその何十年後のシーケンサーはもうサンガー法からかなり発展している。サンガー法はあくまで基礎だ。そのためコンピューターの発達をただ待てばいいだけじゃない。ただし、私それは知らないんだ。皆で工夫して発展させてもらうしかない。


 電子機器の発達から誘導弾の開発に乗り出した。真空管でもある程度可能だが、壊れるわ大型だわであまり乗る気じゃなかった。エニアックもそうだが、敵国とのし烈な競争があるわけじゃないからのんびりできる。だからトランジスタ開発まで待った。


 ついでにICが開発されるならとさらに待って今頃と。核もやたらとのんびり開発してる世界大戦のアメリカならとっくに開発終わってる。ただあそこと科学力は高いのだが、国力や工業力に違いがありすぎる。しかもだ、背景となる戦時下の国民の支持がない。


 今は朝廷を説得してるがいずれは国民の理解がないといけない準備はしてるが。ただこれ意外と理解されてる。元領民の理解がある。大半の国民私の領地の人間だから。というと意外といけてる?ならそれでも難しいと思ってるのが核開発だ。


 何故そこまで支持してるか?と言うと私が人口を増やしたから、日本の中で人口が多いのだ。そのため日本の多数派が私を支持する。後、その時科学技術のおかげを見せつけたから。あの肥料について使ってる農民も詳しい人はあまりいないが、効果はものすごく分かってる。


 後ぼちぼち科学教育を受けた普通の元領民が育ってきてる。全領民についてはまだ苦しかった。小学生低学年程度の基礎教育だけはほぼ全員に今はしてる。今は?とつくのは食料危機が長かったので、元領民でもかなり若い世代しか子供はほぼ教育は受けてない。


 以前からやっていた電話の交換機が完成した。のんびりになったのは、規模が小さいから。でも近畿と九州の中央だけなら交換機がないと不便とわかる。まあ手動なのでオペレーターが必要だが、規模が小さいので数人で可能だろう。


 そんな近くじゃ意味ないだろ?だがそうでもない。あまりに遠いと有線が発達してないので無線を使うし、近くだと話に行っても用事があったり留守の場合がある。いわゆる先ぶれというのが便利になるが、これに人を使うなら交換手の方がましだ。


 かなり余裕が出てきたので、治水発電を兼ねた河川工事も合わせたダム建設を行うことにした。場所は多数の意見を聞いて決めることにする。ダムは上手くやれば治水にもつながる。ただ大規模と言っても、今までが小さすぎたのでそこまで大きなものじゃない。


 さすがに現代によくある巨大ダムを作るのは考えてしまう。いつかはこれを人類が作ったのかーなダムを作る必要があるが、今まで水車小屋に合わせたようなダムを作ってたので、そういうのじゃなくて、本格的なこれぞダムってのをいよいよ作ろうと。


 汎用性の高いコンバインじゃなくて、稲に特化したコンバインが完成した。と言うかコンバイン自体出来てるので、後は応用だった。だが、稲ってとにかく特殊なんだよな。麦に使えないって事はない。ただ稲わらを残したいってタイプにしたいためそっちを開発した。


 当然麦わら帽子なんて言葉があるように欧米でも麦わらを残すことはあるだろう。ただ日本は特に重視するのでこの特殊系を麦でも使えばいいかと。


 領地は無いのだが、一応大改革はまずいので代官と言う形でやっている。まあ史実における国司だ。ただまだ唐が生まれてないので、中国をまねてるが、名前は違う。そのうち手を付けたいが今は世襲だ。後国から給料ではなくて、地方税のようにしている。


 これは荘園で武士が働く場合やっていた制度だ。2重どりだが、今改革をするとちと不味い。工業化がある程度進んだが、そうじゃない地域も多い。それらを補うためにまだ農業の収入がいる。天皇に入る金が少なすぎないか?史実と違って工業やそれに伴う商業も発達していてこっちから税を取ってるので十分補助出来てる。


 そもそも史実の初期の天皇のような大王に権力自体は近いので大半私が作り上げた国なので、文句言われるとちょっと不快になる部分もある。もちろんいずれすべての産業は地方に代官をちゃんとおいて税を取って一本化する。あれだ農業じゃない職業による地位と似たものだと思う。


 んで、私の担当の地区は大規模農業と小規模農業を分けて発展していく事にした。やはり農民と言えども土地の開発や集約に差がでる。私の指示で開発したのも多い。それを農民に上げてしまうのは?だから中間手数料を取ってるのだ。すぐに一本化すると開発した過去が無駄になってしまう。


 多少収入は減るがそこは他の産業で十分に補えるため問題はない。私の代わりの人間が出来るだけじゃないか?ならそれは違う。まず領地ではない。次に将来私の立場は代官が執行することになる。そのため雇い主ではない。小作人の問題ってやつだが、これは私はいいと思う。


 奴隷的なのが問題なだけで、会社みたいな従業員的な農民がいてもいいと思う。大規模農業は機械化する事で遠い未来でも農業だけで食っていけるようにだ。小規模は兼業にする。こればかりなのが日本はまずいのであって、これらを組み合わせてやっていこうと思う。


 兼業をやめる時に大規模な農業主に様々な権利を売ればいいのだから。小作人の雇用条件が悪すぎたのが問題で、雇用者と労働者って農業の関係は悪くないと思う。日本は小作人をなくすために強制的にやったのがかなり問題になってる。上手くいったら国の土台にしようと思う。


 トンネル工事で難易度の高いのがごろごろ残ってついでに九州と本州の海峡もなんとかならないか?と話が出てきた。鉱山開発で高い技術量があったので丸投げしていたが、鉱山開発の技術の延長では効率が悪いとトンネル専門の機械が必要だと実感して、シールド工法を検討することになる。


 聞いた責任者にこんなのあるなら徳丸様早く教えてくれてもと言われてしまったが、トンネル専門の機械ってのはちとすぐに思いつかなかったんだよな…。そういえばあのファンタジー世界でいうワームみたいな機械あったなと。口の周りに歯がついててあれで掘り進めるのだが、似てるんだよな。


 ただこれ、合金技術が高くないと難しい。そのため開発が遅れたのは仕方ない。これそういった意味で旋盤に似てるよな…。あそこまで高い硬度いらないと思うけど。さすがにダイヤモンドはないが、一部機械では戦車の弾丸に使用するタングステンとかの合金が使われてるらしい。


 貫通力を上げるために使われるので硬度に関しては問題ない。後これ耐熱も高かったよな。回転掘削なんて摩擦熱の塊なのでタングステンは確かに合理的だな。他にもちょこちょこ入れて硬度上げに挙げた合金を開発させることにした。シールドマシンが出来るまではとりあえず難易度の高い工事は凍結だな。


 全部凍結のほうが?だが、これ公共工事的な意味もあるから機械が出来るまで止めちゃうと逆にある意味効率が悪いんだよな。機械が出来るまで労働者をつないでおくためそのままやらせた。だが後で解雇するんじゃないの?ならこの手の工事って基本末端は農民の兼業だからな。


 ああマシンが出来たらそういう人がいらないが人自体はちゃんと必要なので問題ない、末端労働者は金を払う賦役だよな。ちゃんと調整するなら問題ないし、後機械たくさん作るわけじゃない。だから複数個所やってるから段階的に機械を使うところは小規模にしていけばいいだろう。


 これ全然急いでないんだよな。だから上手くやれば数台の機械で全国回していけると思う。そのための人員整理の計画も立ててもらおう。後いろいろ言われてしまったが、これ鉱石を得るのと違ってガンガン掘ればいいだけなので、トンネルだけの技術なんだよな。


 ただこれ石油には使えるよな。小型化すればこれ鉱山にも使える。硬い岩盤ってあるからな。ダイナマイトが主流だがけど、どーせ硬い岩盤は丁寧さなんて無いんだから良いか。何と言うかそうか…。これ場合によっては鉱山から先に開発されていてもおかしくないな。


 多分ダイナマイトがさっさとできて機械化技術が高いのに作らなかったんだな。すごいちぐはぐ感があるが、これが私が主導してる悪影響だろうな。通常様々な分野が連携して発展していく。分かってるから史実通りになるべく科学史に沿った流れにしてる。


 だが完璧じゃない。あっちこっち丸投げしてるから発展する流れが全く違うのも多い。私の中ではなんで?となるが、機械の発達を現場の責任者がしるわけないもんな。もちろん史実だと違うよ。便利な道具を応用できないか?と他ジャンルから持ってくることもある。


 そもそも炭坑用のポンプに使っていた蒸気機関を機織りとかに改良したんだから。ただそれにはある程度機械が稼働して便利だと信用される時間がいる。その例外が私の指示なんだ。つい指示を出してしまったが、放置しておけば鉱山にも多分使うよなこれ。


 まだ大和とか作ってないからな。戦艦って巨大にはならない。戦艦はいるが、その巨大化せずに駆逐艦とか巡洋艦が発達すると思う。巨大化は空母になるから。コストよりもどっちかと言うと対空防御ってかなり難しいんだ。もちろん史実の大和は対空防御がうんこだったのがある。


 それでも発達しても完璧に落とせるわけじゃない。それは何を意味するか?空母がアウトレンジ戦術の戦艦と巨砲と同じ役割をする。弾が飛行機の爆撃と言うわけだ。飛行機最強過ぎない?ならうん対空兵器よりも飛行機同士のバトルが決定打になると思う。


 もちろん対空兵器は無意味じゃないし、日本軍にとってはVT信管は恐ろしいものだったけどね。そういえばイージスってかなりの対空高確率だったな。あれこそまさに特化してるよな。後今距離を延ばすなら大砲じゃなくて、高度な制御装置を持つミサイル使う…。


 飛行機VS戦艦でうやむややってるうちにミサイルが発達して巨砲の価値が落ちたんだよな。もちろん今でも砲はあるよ。ただそれは対空が主の近距離だよな。イージスもミサイル使うし。後小型船とかに使えるしな。話がそれた、巨砲に使う旋盤がシールドマシンそっくりなんだよな。


 まあそれだけじゃないが、この機械戦後の発明なんだよな。工法自体は100年は古い。じゃどうしてたの?人力と掘削機械の融合だろうね…。ようはその間に機械が発達しないといけなかったというわけで。旋盤と全く同じだとは思わない。元々フナクイムシから着想得たので機械自体も?とか。


 ただ、巨大な旋盤のようなものだとは伝えてある。それでなんとなく理解できたから。ただこれ大きさが決まってしまうからそこは難易度高いよな。大きさが決まるってのもこれ案外自由度がある。大きさは固定だがこれ現場で分解したのを組み立てるんだよな。


 意外と柔軟性がある。何も言わなかったけど、巨大な機械運ばないよね?まあそれぐらい良いだろ。後これ前述のとおり機械が必須ではないんだよな。壁に貼り付けるシールドこそが大事で、機械は後からの発明品。合金技術もある高出力エンジンもある。なんとかなるだろ。


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