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 飛行機の発展が問題になるため原爆が大きな路線変更になった。広島型は時間をかければそれほど資金を使わずに作れないことはない。問題はそっちじゃないB29なんてくそでかい原爆完成まで飛行機作れない。何tもあるような爆弾のせる飛行機無理だって…。


 そのため長崎型しか選択肢が無くなった。なにせ大陸間弾道ミサイルに乗せるぐらいなので、小さくないとあり得ない。そこで長崎型はどうしても実験が必要になる。幸い電気を生み出す原子炉自体は完成してるので、無駄に反応だけ繰り返す反応炉じゃなくていいから、時間をかければ無駄なくプルトニウム量は十分に確保できる。


 ただ今はその点は実験段階で、今大規模に進めてるのは、広島型と共通するウラン濃縮の方だ。ただあれほど高濃度にする必要がないので濃縮密度自体は大幅に減る。その後の工程は実は早く済む史実の日本で使用してたような原子炉の使い方と違って意図的に中途半端に反応をやめるので、燃料棒を取り出すのがかなり早い。


 そもそもすでにプルトニウムの収集は始まっている。そのためすでに開始から数年たっていて取り出してるので時間が早いのは実地でわかっている。本当なら地下施設でやりたいが、お金がかかるのでどこかの砂漠でやろうかなと。無断でやるともめそうなので、オーストラリアあたりに断っておこうかなと。


 どーせまだ独立もしてないし上層部は日本人だしそこまで揉めないだろう。


 以前からやってるが法治国家としてさらに詰めていくため科学的捜査と言うものを徹底させることにした。これは別に現代的と言うわけじゃない、そもそもそういった捜査が始まったのはホームズのころになる。現実か小説か?どっちが先か?は覚えてないが、それから歴史を積み重ねていった。


 科学が発達してからってわけじゃないんだ。科学の土台さえあればすぐ始めるべき。ただし、今の水準はそのレベルではない。もっと進んでるからより現代に近いだろう。もともと原始的な科学捜査は始まっていた。今になって本格的に考え出したのは、科学者が外部委託で片手間でやってたが、それをやめて本格的に専門の科学者を捜査の一員とする。


 ゲノムシーケンサーを作るための素材は集まってきた。PCR法、サンガー法、コンピューターの発達。これらを組み合わせていよいよ自動化を進めてほしい。


「今日は集まってもらったのは機は熟したと思う。ただまだPCR法の高い温度で作用するポリメーラゼを調査中なのでそこはすぐには進められない。PCR法は温度を上げて一本鎖にする、次に温度を下げて短いDNA鎖を結合する段階。最後に再度高温にあげて高温活性のポリメラーゼによってDNA全体の複製を開始する」

「これらを今はちまちま人の手でやってると思うが、一連の処理を自動化してほしい。次に増幅したDNAを使って解析するサンガー法の出番だが、これについても今手動でやってるのを自動化してほしい。ただまだコンピューターの能力が低いなら無理に進めなくていい」

「いずれ高い処理能力のコンピューターがどんどん出来てくるのでその時でいい」


「計測を電気的に処理をしてとなりますよね?」


「まあそんな感じかね、今は放射性物質じゃなくて蛍光物質を使ってるんだっけ?」


「はい」


「あれって厳密には放射性物質だよね?」


「ええ??」


「あれ原子詳しい人いない?」


「うーんそれじゃ何のために変えさせたんですか?」


「あごめんこれ蓄光だね。蛍光じゃない。ごめん言葉遊びみたいになってしまった。そのうち夜光塗料って放射性物質から変えたほうが良いね。あれ紫外線を蓄える物質があるから。放射性物質は自ら光を出すから光るんだよ。あものすごい脱線?」


「そうですね…」


「特定の蛍光波長を使ってAとかGとか数えるんだよね。これをまあコンピューターにやらせればいい。たしか並び替えが大変だったよね。カウント自体は今もすでに機械的にやってるか。まずはPCR法の自動化からね。それとサンガー法はつながってくるから」

「ちなみにどんどん発展すると増幅なしにシーケンサー作れるようになる。じゃPCR法って廃れるのか?と言うと廃れない。何故かわかる?」


「え発展後なら分からないですよ。むしろそれを話す徳丸様がちょっと…」


「ああそうだな、ええーっとねPCR法の強みは少ないDNAで検査が容易になる点、犯罪の個人の特定にものすごく使える。そうそうたっぷり残ってるわけないからね」


「ああそれなら少ないDNAで何度も違った検査が可能なのも大きいですね」


「検査の失敗もあるからね」


 史実とはずれた点もある。解読ばかりやりすぎて肝心の遺伝子の機能がおそろかになってる。この点は、手法自体を確立すると後は勝手に進むからってのがある。それで重点的にやってしまった。エキソンとかイントロンの論文を読んでる。


 まあこういった基礎的なことは蓄積してきてるのだが、ほんと基礎の基礎だよな。アミノ酸にならない遺伝情報がイントロンになる。ちょっと考えれば分かるが、じゃイントロンって何のためにあるの?となる。これ完全解明はされてないが、一部なら分かってきたのもある。


 細胞遺伝子の分裂に対する抑制のような機能があるとの研究がある。他にも様々な調整機能があるかもしれない。分かってないけど。まあこれは今後の課題だな。


 研究が進んでないとあるが、プライマリーやターミネーターは早くから発見されてる。これは遺伝子操作を熱心にやらせたからだ。後解読してるのに何故遅れてるの?なら塩基配列の解読を今やってるから…。中身の機能の解読は基礎的なコドンなどアミノ酸の対応は分かってるが、ほとんど進んでない。


 いろいろと自由にやってもらってるが、どーもゆがみがあるのは私がやらせたものは早く進む傾向がある…。私テコ入れするときは本気で科学の発展を期待するから、かなり話してしまうからな。自分でも阻害になる部分があるので抑えてるのだが、タイムリミットがあるものはどうも焦ってしまう。


 いやDNA無いよね?だけど、これは早く大規模なDNA解析始まってほしいからなんだよな。そこからまたゲノム解読って大きなジャンルが待ってるからついね。ただ上記のスプライシングについて発見自体はかなり後である。これ実際何の意味があるんだ?って今でもよくわかってない部分なので。


 34歳になった。南極にとりあえず上陸だけした。極地にはいかなかった。ただそこから問題か?なら実は南極行くまでがきつい。帆船じゃまず無理だった。機械的な船の登場が必須だった。海が荒れるらしい、らしいだ、私最近皆に聞いてばかりだよ。


 指示とか散々出して世界中の地図とか私が教えたんだ。だが私現世で日本から前世でちょっと海をさまよったぐらいで出た事がない。恵みの書様様だよ。そこまで行ったならいけよとなるが、結構そうでもないんだ。まだ機械的な雪上モービル無いからな。これは作らないとあかんな。


 南極では必ず必要と言うわけじゃないが、北極では使い道が多い砕氷船を開発することにした。これが南極にも使える。極地を目指すのは命がけなら今の技術水準なら簡単だろう。だがそれを目指してない。危険もあるがおおむねうまくいくってレベルまで引き上げたい。


 ロシアと言う仮想敵がいないので軍事的にはあまり有用じゃない。もしいればすごい有用だ。初見殺しだが、内陸部にいきなり攻め込むことができる。ただ今の技術水準なら、何度も有効な奇襲になりえると思う。制海権の問題があるからだ。だが相手の船の軍事力が低いなら砕氷船でも強力な軍艦になりうる。


 戦闘機と言うのは撃たれるから丈夫にしなくては行けなくて、その心配がないならそれほど丈夫じゃなくていい。とりあえず船に使うFPR製のセスナみたいのを作ってみようかと、複葉機が今現在の到達点になる。と言うかまずは複葉機から作った。


 これは史実に合わせている。速度の事を考えるとエンジンが貧弱である場合速度が出ないから揚力が発生しにくい。その点複葉機は合理的なんだ。軽いエンジンを作ると貧弱なのがやはり作りやすい。原爆を載せるようなものではないなら複葉機でも爆撃可能。


 ただし、弓がやや問題になる。だがある程度高度を取ることで対処可能。急降下爆撃ならいけるが、それを複葉機でやるのは危険。結局のんびり降下しての爆撃になる。そうなると弓がやはり敵になるし、パイロットもそこが危ない。FRPなら弓じゃ負けない。


 初期は木製や布になるが、木製は弓がささるかな?どんな影響があるか分からない。FRP素材ならはじいてくれるはず。将来的に徐々にジュラルミン製にしていけばいいかと。すでに様々な用途のためジュラルミンが完成してるため素材自体は問題がない。そこまでエンジンがまだ発達してない。


 止まっていれば刺ささる可能性があるが、飛んでいるFRP素材は多分弓が刺さらないはず。ただ単葉機はエンジン性能をもっと上げないとな。中国で使ったのは、やはり動いていればなんとかなるはずって点でやったとの、あの時は状況がぎりぎりだったので、想定外を作る必要があったから。


 気球はさすがに弓に弱すぎる。当時は安全性を高めたと思ってたが、正直言えば後から考えると気球よりマシって程度の問題のある洛陽での戦いだったな。


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