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クローンプロジェクトを立ち上げることにした。え無理だろ?だが、これ意外と早くからできてる。ただ今でも解決してない問題として確か早死になんだよな。ようは受精卵の遺伝子をそっくりクローン化した遺伝子に入れ替えるんだよな。これ今でも多分出来ると思う。
未受精卵の核を取り除く、その後目的とするDNAをもった受精卵の分裂した胚を入れていく。言葉にすると確かに簡単そうだ。遺伝子組み換えよりは楽な技術だと思ってる。
ただ、これそう単純じゃないんだよな。いろいろと補助的な技術が多数あったはずだ。後はこれらを伝えて任せるか。ただ当然人間など哺乳類はやはり後になると思う。ただこれ分裂した胚を使う技術がまずは初期のものなので、こちらからになる。
生物の発生を促す促進剤が必要になる。ただそれは年々改良されていくので、これって伝えるわけにはいかない。そのため促進剤について伝えて探してくれとなる。まあ生物の中の反応なので銀や金が必要ってわけじゃない。おのずと絞られると思う。
段階を踏むべきだと思う。世界で最初に成功したのは、受精卵からDNAも植え付ける側の未受精卵も使用する。だがこれを体細胞から行うのが最新のクローン技術になる。段階と言ったのは、意外と早いってのはこれがある。この受精卵核(細胞)から未受精卵への核変更は早かったのだ。この後何年もかかる。
そしてこの技術核の入れ替えと言う操作自体は同じ技術なので先にやっておいて損はないのだ。
上手くいった場合も問題が多い。ただ短命が多いというのは寿命が短い?でこれは勘違いしてた。異常が多くなるため早死にしてしまう。そこでうまくいかない点を絞るとメチル化がある。これもいずれ研究が進むと良いな。ただクローンをやるうえでこれは必要になる。
早く言ったほうが良いか?悩むところがある。メチル化と言うのは塩基配列を壊してしまうような結合を一部してしまう。これによって部位、内臓と肌が全く機能が違うように、発現する遺伝子を制御してしまう。そのため生殖細胞は別だが、人間の体細胞はすべて生まれたからはメチル化されてしまうと思ったほうが良い。
これをある程度は初期化するので、体細胞クローンは可能だが、問題はやはり完ぺきではないようだ。この問題現代でもまだ完璧と言えるような解決には至ってない。まあこれ研究していればすぐに発見されるので放置でもいいかな。ただクローンの研究からはすぐにぴんと来ないので悩むところだ。
これらの技術が確立されたときもっともすごいのは、品種改良になる。人間には正直環境が大きすぎて天才の乱発なんてむつかしい。倫理的には悩むところだ。それを超えてしまう時代にいる。ついこの間まで天皇とともに殉死させる文化があったような時代だ。
命がくそ軽いので政権のために天才児の素質だけ持つ乳児を大量につくるというのはやってしまいかねない危なさがある。あとそれらの子を男女作ればその一族を夫婦にさせてやればクローン自体は後の時代しなくていい。実験の事実を闇に葬り去ってしまえば…。
まあどちらにしろ、品種改良で大量の良質DNA個体を発生させられるというのは中々おいしい。
もともと前段階の実験があり、それは胚が分裂するとき双子のように分解する方法になる。まあこれで限界になって核移植になる。限界と言うのは単に卵細胞として1個のものとくらべて小規模になりすぎるってだけ。
それゆえに1個の未受精卵に別の分割とした受精卵DNAを移植するって方法になった。決定的な違いはやはりメチル化されてない点だろう。将来的にはクローンを作る以外これは価値がなくなる。本来期待された医療に用いる流れはIPS細胞にとってかわられた。
だからクローンを作る以外は成果と言う意味では将来ブレイクスルーがないと息詰まる技術になってしまうだろう。ただ知識としては重要だ。様々な手段を人類は知っておくべきなのだ。確か飢餓状態におかないといけないが、飢餓状態って何?ってのがある。
生物なら腹がへったー、感覚が弱くてもカロリーが足りないとかあるだろうが、体細胞を飢餓状態って何?ってなる。まあこのあたりおいおい話していけばいいか。
さて活性化だが様々な方法があるが、これってのは電気刺激がある。と言うのも分割受精卵体細胞どっちでも未受精卵とくっつけるのに電気刺激を使うんだ。これがうまい事受精後分割って流れと同じ働きをする。そんな都合が良いなと。
だからこそ、これが今も改良の余地がありの技術なんだ。電気がよくつかわれるのはたまたま癒着にも使えるので両得だから。細胞膜がくっつきあうのが精子と卵子が融合するのに似た現象らしい。これを受精と区別して活性化(刺激)と呼ぶんだ。
電気によってくっつくというより、何かしらの刺激となって精子を受け入れるように細胞膜で別れた2つの細胞が融合する感じだ。ただし未受精卵側には核がないので受精卵や体細胞がその役割を果たす。
IPS細胞の作製を計画だけはしておいたほうが良い。ただその前に繋ぎとしてES細胞が重要だ。違いはまさに体細胞と受精卵だ、ちょっと古典回帰かな。ただこれの厄介なのはすぐに人間への利用が重要になる点。その点で、人間の受精卵ってのが倫理的に抵抗がある。
その点肌の細胞とかでも良いIPSは抵抗感がない。いきなりIPSにいけば?となるが、そうはいかない。2点重要となる点がある、1点目は受精卵を用いるクローン技術と重なる技術が多い。当然体細胞のほうであるIPSもだ。もう1点はIPSの技術と重なりやすいのでIPSで失敗した実験とかESならどうか?と確かめられる。
当然、ES細胞のほうがシンプルな生物としての発生過程をたどる受精卵の方が成功率が高い。
ただメチル化なども絡むが、これまで培ってきた発生に対する専門の知識が豊富に必要となる。この点前に進めておいてよかった。分化する前の万能細胞、これがESやIPS細胞がもつ特殊性になる。実用性って点でクローンが息詰まる未来を知ってるからやっておかないといけない。
ただしクローン技術も並行して進める。息詰まってからESIPSに移ってもらえばいい。それでも続ける。宇宙開発と同じだ。これも戦後すぐものすごく発展したがすぐに息詰まった。こっちはコストの問題だけど。クローンは、成功率徐々に上がってきてるが、この成功率ってのが問題だ。
成功した個体が早死にする問題は別なんだ…。両方合わせてなら農業の優良品種に使うのは苦しいだろうな。費用対効果で希少生物の増殖が多分当面の応用技術だと思う。




