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 良彦から計画が送られてきた。事後承諾だ。ただ時間があるから意見があるなら参考にするとあるがない。すでに変化する前の歴史は教えてある。計画としては182年の暗殺未遂から手を打つらしい。そこから人間不信が始まるから。特にこの最初の暗殺は重要だ。


 姉が暗殺にかかわってるからだ。これで皇帝の人間不信が決定づけられる。調査では問題になる友人も友人として存在してるらしい。ただ決定的な問題があって原爆次第で早く進めるのだ。190年に不作からの混乱が起きる。これが暴政とはっきり記録されているものになる。


 だが遅すぎる。めどがついてきて原爆にそこまでかからない。そもそも戦力差をひっくり返すためのものなので原爆さえできてしまえばそこまで慎重になる必要がない。兵器の差でそもそも勝てるが犠牲を減らすために楽な手を使うだけなのだ。


 統治の面倒さと大陸に橋頭保を築くメリットを考えると、ノルマンディ地方周辺だけでいい。これをもってローマ、ゲルマニア、イギリスの3つどもえに持っていく。本来つぶれる西ローマを残さないとこれまで対ローマのために育ててきたゲルマン民族と全面対決になる。


 ただきれいに3つどもえにはならないだろう。理由はこれは東部から草原民族を圧迫して人工的なフン族の侵略を早めるためだ。たまつきでゲルマン民族の圧力が高くなる。場合によってはイベリア半島までの欧州西部を取る可能性がある。ゲルマニアの圧力しだいだ。


 その中でローマだけが落ちるだけになるので、3つどもえに持ち込めるか不明だ。


 磁気テープを録音じゃなくてデータ保存に使うって点で注意すべき点がある。ランダムアクセスができない。ってこれ逆に将来ランダムアクセスについて考えないといけないんだよな。録音と違う大きな点は記録されるデータがデジタルデータである点。


 録音ってのは波形をそのまま磁気テープに記録してしまう。アナログデータと言うのはそのわけがある。これレコードがデコボコによって物理的に波形を保存するなら、磁気的に波形を保存するだけで根本がもろアナログ。デジタルに保存するって以外は全く同じだと思う。


 フロッピーやHDDを知ってる私からするとちょっと違和感があるが、録音と比べるとデータのアクセスはほぼ同じ。特定の一部データを取り出すときは早送りみたいに飛ばすぐらい。基本だらだらと読み込む。ただ、膨大なデータ量が保存できるため初期のコンピューターだとメモリ上に落とし込めない。


 それゆえ一気読みはほぼ不可能だろうな。早送りで特定の個所を探し出すような仕組みになるだろうな。ただ、これは次の段階だな。まずは単純にシーケンシャルアクセスで特定のデータを探すしかないな。フロッピーやHDDを知ってると気が遠くなる検索方法だ。


 これらをアナログデータ、デジタルデータとして伝えておくか。テープ媒体においてはランダムアクセスはまだ良いや。テープって実は現代でも使う。検索の面倒さを無視すればバックアップに超強力なデータになる。ようは普段はHDD使って、保存用に数珠つなぎになったデータをテープに保存しておけばよい。


 それゆえ後からHDDやフロッピーになるからレトロ技術だなと考えずに、磁気テープの技術は将来的にも必要になるため今丁寧にやっておいて損はない。


 専用の原子炉を使って約半年で電力に使用するのをやめると高濃度のPU239が蓄積する。これを一気に爆弾生成可能な量まで並列にフル回転で作る方法もあるが、これをやってない。それでも専用の原子炉で半年以上は経過した。さらに、電力を使ってそのままウラン濃縮遠心分離機による濃縮も行っている。


 時間的なめどはほぼ計算できると思う。後は計算上の爆縮レンズ方式がうまくいくか?だ。ただこの分だとウラン濃縮による広島型も可能だと思う。ノイマン達優秀な原爆開発の科学者がどんどんガンで死んでるので、無茶な開発だけは厳禁にしてある。


 どうしても勝たないといけない戦争じゃないんだ。優秀な科学者を汚染によって死なせたくない。


 プラスミドを研究していて、これ以前から発見されていた単細胞生物が奇妙な獲得遺伝のようなものが起きる現象に関係してることが分かった。どういうのかと言うとある細菌などが死滅する薬物にさらされたときや、乳糖など特殊な糖を利用できない細菌などがあった場合、それらに対処する細菌が生き残るケースがある。


 分かりやすい自然選択の例だと研究者はずっと思っていたのだが、プラスミドの研究が始まってこのプラスミドどうやら毒物の分解にかかわる遺伝子が多く発見されることが分かった。そしてこれらを薬剤耐性を持ってない細菌と混ぜると薬剤耐性菌が増える事が分かった。


 そして毒物薬剤を投与しない場合も増えることが分かり、この原因が自然淘汰ではないとされて遺伝子の調査するとどうやらプラスミドにある遺伝子が別の細菌に移動してるのではないか?と結論付けられた。


 そこで私は、じゃ薬剤投与を繰り返せば全部耐性を持つのか?と調査させた。もちろん自然淘汰でそれは起こるので、あまり長時間さらさずに全滅させずに世代を繰り返した。当然確率的に耐性菌以外は消えてしまうはずだ。だがこれ消えない。


 うん、私はこれすべて知っててやらせてみた。問題はそこじゃないその仕組みを解明してくれと言うわけだ。これもわかってるのだが、そして安易に耐性遺伝子をまき散らさない機構が発見されたと。狙いは科学的研究がどれだけ身についてるか?生物学で見たくなったから。


 特に重要だとやらせたわけじゃない。プラスミドから始まってどんどん進み、そこに新しい疑問や発見が解明されかつその方法として様々な生化学的な見地から来る操作がおこなわれていくのをまじかに見ていた。私が目標としてたものを1つ見た気がする。


 パラダイムを作ることにある。これ革命されるって事で使われて凝り固まった固定観念のように使われるが、それは誤解だ。パラダイムは有用なんだ。それがいずれパラダイムシフト言う科学革命によって刷新されるだけだ。むしろ既存のパラダイムが限界になるまで使いづけられる有用なものなんだ。


 電子顕微鏡が力を発揮してる。ああなんというかな、機械の機械と分析機器の発達って多岐にわたるな。DNAは折りたたまれて核に収納されてるが、さらに細かく見るとこれらがコイル状に折りたたまれてるとの報告があった。ただし、推測が多少入ってる。


 倍率の関係でそこまでは見れない。ただ2重らせんもそうだが、コイル状と言うのは生物に多い。そもそも2重らせんはさらにコイル状になってるんだ。2重らせんが観察されたわけじゃない。2重らせん構造はX線回折によって発見されたもので、こっちは電子顕微鏡だ。


 倍率が全く違う。螺旋がさらにコイル状に折りたたまれている。何重にもコイル状になってるのだが、ツイストと言う2重らせんのような構造もあるのですべてがコイル状じゃない。ただツイストと2重らせんはちょっと違う気がする。どこまで見えるのか?ならまだ電子顕微鏡の発展段階だろう。


 31歳になった。もう10年たつが中華統一はまだ見えない。ただわざと遅くやってる面がある。どうしても急激に統一しようとすると犠牲が出るからじわじわ削っている。住民にすれば嫌なことだろうが、その点は運が悪かったとしか言いようがない。


 じわじわやると、相手の地域が疲弊していく。その後統治するとちょっとした事でとても優秀な統治者に見えるだろう。マッチポンプ?ならそうだろう。疲弊させた方が統治しやすいんだ。特に異民族による支配じゃないので、相手の地域の統治者が特に応援する統治者ってわけでもないんだ。


 この辺りって領域ってややこしいな。逃げればいいんじゃない?ならそういう理屈になる。実際周辺地域から新生漢に来れば食えると噂が広まってるので逃げてきてる。圧倒的な生産力を背景とした兵糧攻めだな。後有力者初期に殺しまわったので、敵の地域に分割された地域をまとめる大勢力が全く生まれてない。


 そのせいですべての地域が圧倒的な国力を誇る新生漢に吸収されていくという形の戦いになってる。以前から洛陽を押さえた所で勝ったと思った。史実と違って董卓が長安に移る前に殺して制圧したので富が奪われてないんだ。そのせいで洛陽を押さえた時、実質中華の支配者になったと思う。


 内政がこの時代にしてはかなり異質な国家なのでこっちに時間かけたいし。

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