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 30歳になった。農地解放の次の段階として通信網の領地外への拡大だ。ただ商業的に発達した地域までだ。わが元領の周辺はそれなりに発達している。ここにそれまでに広げた有線通信網を拡大させていく。不便な地域は無線でも良いかもしれない。


 海底ケーブルをいつの段階でとなるとせめて独立国が誕生してからかな。安全面でいえば今の状態のほうが安全だ。だがそれは軍事によって無理につないでる面がある。まともに国家同士のやり取りをしていく中で安全だと思えるなら繋げてもいいと思う。


 実は問題がある。その国が反抗的でなくてもその外側の国が我が国と親密度が低い場合だ。これは段階的になるな。満州は最前線なので後回しで、半島からとかそうなっていくかと思う。いずれ草原民族を弱体化させないとな、これは中国統一がすべてだと思う。


 中国の安定のため周辺地域と日本を加えた草原地域の徹底した管理が重要になると思う。属国化じゃない。自治区的にしてまとまった集団を作らせないほうが良いと思う。その中で相互扶助を芽生えさせるのはかなり大変だ。軍事力をあまり持たせないようにしないと。


 ただ刀剣や弓槍は良いんじゃないか?と思ってる。銃が流れ込むのだけは阻止しないと。簡易的な自衛だけは出来るようにだ。ローマに目途がついたら始めるか。もう草原地域が世界で最後の問題地域だから。ただこれはのちの歴史を考えてローマ方面だけは放置する。


 わざと圧迫して西にいかせる。それまでは周辺国家で攻撃態勢だけ整えて管理はしなくて良いかな。ローマに対して圧力をかけるって意味ではローマに手を付ける前にやってもいいかも。ただこの場合かなり丁寧に朝廷を説得しないとな。


 後立憲君主国に向けての流れも重要だな。武士の台頭を抑えるため強固な中央集権を成し遂げないと、ただブロック支配に関しては大いに自治権を強くしようと思う。この点は元の日本はいいが、南北は日本と言う国家は中央集権をするには大きすぎる。


 短期的には支配が楽だからつい雑になってしまうが、長い目で見て広い地域を強固な中央集権体制を引くと崩壊しやすい。


 元々別領主への無線通信はある。だが、有線はいろいろ低レベルな文化レベルなので、ぶっちゃけ他領地は民度が低い。私の領地でさえ占領の月日が浅い地域は怪しいのだから。それゆえそれらと相談しながらになる。ただ明確に広げると意識するようにした。


 水爆の研究を開始する。ただこれものすごくちんたらやってほしい。理由はまず本格始動は原爆が完成してからになる。次に水爆って兵器として特に有利な部分がない。小型化はプルトニウムで大体問題ないし、本来なら放射性物質が圧倒的に少ないのだが、起爆装置として原爆の爆発エネルギーを利用するのでその点もクリーン爆弾と言うわけじゃない。


 じゃ何故?狙いは核融合にある。エネルギー問題を重点研究としてやるから核融合発電を成し遂げたいから。化石燃料資源が少ない日本は出来る限りその他のエネルギーで補いたい。ただアラスカと樺太を取ってるので、かなりの量があるが先進国として成長するには足りない。


 新エネルギーの開発が遅れに遅れたら中東をなんとかしようとは思ってる。だが平安時代の温暖化に対処したいので、CO2そこまでには削減したい。後200,300年余裕があるが、酷い温暖化になるまえに手を打ちたい。そのため寒冷化のピークが来るまでにめどを立てたい。


 それならちょっと時間が早まってしまう。


 だらだらやればいいのでまずは、理論的にどう作るか?を検討させる。その時ポイントは原爆による水素を圧縮する方法って点。次に水素が問題になる。原爆と違って核融合は逆に軽い元素が重要になる。軽い元素を鉄まで融合させる過程になるから。


 だが水素のままより中性子が多い重水素を使うと反応がスムーズに進む。後リチウムなどの軽い元素を混ぜたりする。こんな感じで太陽の核融合とは違う部分をポイントにすればいいかと。あれは爆発より核融合発電のほうに近いのかな。


 液体水素より水素との化合物を使うのだが、これは電気自動車も似てると思う。水素を直接使うのじゃなくて化学的化合物として使用する。電気自動車は水素の化合物と言うより貯蔵物?そんな感じになる。ロケットと大きく違うのは液体水素を直接使うわけじゃない点。


 ただ高圧ガスによる供給方法もある。ただ扱いにくいので吸蔵金属の利用が重要となってるだけで。水爆も同じでガス方式もある。たしか大きな水爆に5G程度だったと思う。気体だからこの程度でも仕方がない。そういえば3重水素も使っていたな。これもアドバイスしておかないと。


 ガス方式は、融合部分が少ないため原爆のほうが主となってる。むしろ水爆部分は補助になっている。これを起爆剤と変えるのが、重水素リチウム化合物方式になる。考えれば分かるが固体であることだろう。


 C3とC4植物の違いについて生化学的に研究がなされた。まだ完全に解明ではないが大まかは紐解けてると思う。んまーC4って名称自体が生化学的な知見からだけど。最初の生成物が炭素4つ含む化合物だからC4植物と言う、C3は3つだ。


 これ重要な研究だが遅れていたのは、これ活用方法がイマイチないんだよな…。ただ植物の栽培って観点で、根本的な違いを理解できるのは大きい。でもそれぐらい経験則である程度なんとかなってしまう。なんとなくC4が高温乾燥に強いって分かる。


 生化学的にそれが分かるのだが、それ必須か?ならなんとも…。実に科学らしい研究なんだよ。まさに植物とは何か?っていう根源的な問いに答える1つの代表的な研究だと思う。人間で言ったら内臓の働きを生化学的に示したのに似ている。


 だがな…、それ医学に直結するがこれ農業に有用なものに直結するかね…。


 実をいうとこれ有用な研究がある。C3である稲などを高温乾燥に強いC4の遺伝子を持つとうもころしのDNAを一部入れて温暖化に合わせて増収しようって研究がされてる。直接C4植物にするわけじゃない。ただ回路をいじるのでC3C4についての知識が絶対に必須となる。


 まあこれ実際どうなったのか?は現代においてまだ研究結果に過ぎないんだけどな…。


 ああ、でもこの研究手法は素晴らしい。最新の炭素同位体を使った手法だ。これによって炭素の原子量が特別な炭素化合物を特定できる。この方法は生物全般に使える。もちろんこれが最初ではないが、この方法自体が実際使えたって良い例だ。うんこれ教えたの私だから自画自賛っぽいけど、すごい有用だから教えたんだよ。


 それを応用したのがうれしいんだ。私の手から離れた。

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